シーガーない野球ブログ

テキサス・レンジャーズという世界一1回の名門チームを応援しています

ぶっちゃけレンジャーズ、プレーオフ出られるの? 【前編】

どうもエニグマです。

 

月が変わり本日より9月。前回のブログ更新からおよそ1ヶ月が経ちました。

今月のレンジャーズはTDLでの大型補強に始まりそこから怒涛の8連勝。このまま一気に地区首位を走るかと期待していましたがエンジェルス戦でデトマーズにあわやノーヒッターという好投を許した試合から投打が噛み合わず今季ワーストの大型連敗、悪夢のような8連敗を記録してしまいました。まるでジェットコースターかのような浮き沈みでファンのメンタルが試される?ような戦いぶりで8月は15勝12敗と貯金を3つプラスする程度に止まりました。

その一方、ここまで地区首位はおろかプレーオフ争いでもやや後退を喫していたマリナーズが敵地でのエンジェルス戦スイープを皮切りに8月 の快進撃で一躍地区首位の座に踊り出ました。レンジャーズ、アストロズの勝負と思われていたAL西地区の主役を奪う台風の目となり首位争いは一層混迷を極めています。

 

そこで今記事ではレンジャーズ、アストロズマリナーズの今季残り日程や試合内容から地区優勝争いを考察して行きます。実は今ブログでは加えてワイルドカードによるプレーオフ進出についても述べていこうとしたのですが文字数が多くなってしまうので前編・後編に分けることとなりました。今回は前編で地区優勝について、明日投稿予定の後編ではワイルドカード争いについて語っていく予定ですのでお付き合いしていただけると嬉しいです。

 

①日程面

シーズン終盤で優勝争いを占うとなるとチームスタッツだーメンタルだーという観点からの予想が大半ですがそれらと同じくらい、何なら一番重要なのがスケジュールであると私は思っています。アスリートたるものやはり身体が資本であり過酷な日程で根を上げてしまう、無理をして怪我をしてしまうこともありますし相手がいて成立するスポーツである以上強いチーム、弱いチームが出てくるのは自然の摂理と言えるでしょう。

西地区首位を競う3チームの残り日程を比較すると以下のようになります(@はアウェイを意味)

レンジャーズ→ツインズ×3、アストロズ×3、アスレチックス×3、@ブルージェイズ×4、@ガーディアンズ×4、レッドソックス×3、マリナーズ×3、@エンジェルス×3、@マリナーズ×4

アストロズヤンキース×3、@レンジャーズ×3、パドレス×3、アスレチックス×3、@ロイヤルズ×3、オリオールズ×3、ロイヤルズ×3、@マリナーズ×3、@ダイヤモンドバックス×3

マリナーズ→@メッツ×3、@レッズ×3、@レイズ×4、エンジェルス×3、ドジャーズ×3、@アスレチックス×3、@レンジャーズ×3、アストロズ×3、レンジャーズ×4

この3チーム比較ですとやはりアストロズが最も易しい日程ではないかと思ってしまいます。現在勝率5割以下のチームとの対戦数で見てもレンジャーズとマリナーズが共に9試合に対してアストロズは12試合。また9月からシーズン終了までの休息日の数もレンジャーズ、マリナーズが2試合しかないのに対してアストロズはその倍となる4試合もの休息&移動日が設けられていてコンディション面でも有利に働きそうです。

ではレンジャーズとマリナーズではどちらが有利でしょうか?私がこの日程を比較した当初は「レンジャーズが不利でマリナーズが有利」と思っていましたがTankathon

https://www.tankathon.com/mlb/remaining_schedule_strength

というサイトによると日程の困難さはマリナーズ>レンジャーズとなるようです。マリナーズはレイズ(勝率)、ドジャーズ(勝率)との対決が計7試合残っていてアウェーゲームが16試合とホームゲームよりも多いという日程の過酷さから見ると確かにそうかもしれません。

 

②スタッツ面

やはりチーム成績の比較は避けて通れない、ということで3チームの主要な投打のスタッツを一覧にしてみました(数字は日本時間9/1時点)

打撃と守備面はレンジャーズが他2チームを引き離し投手力マリナーズ、両方バランスよく打撃アプローチが長けているのがアストロズと言うのが上から分かるでしょう。より詳細に見ていくとレンジャーズは先発の防御率はリーグトップレベルなのですがブルペンが足を引っ張り接戦を落とすケースがよく散見されています。最後の1ヶ月でこの3チームから抜け出すためにはここ最近調子を落としつつあるスミス、チャップマンを中心にリリーバーの奮闘が求められるでしょう。

 

③ベンチワーク、経験面

この点に関してはデータを中心とした客観性のある材料が乏しく少なからず主観が入り込まざるを得ない所ではありますがやはり昨年のワールドシリーズを制し直近6年間で5度の地区Vを達成したアストロズが経験面を含めリードしています。選手同様監督、コーチ陣にも所謂「勝者のメンタリティ」が根付いているのではと実感させられます。

今季のレンジャーズは監督に2010年代ジャイアンツを3度世界一に導いた名将ブルース・ボーチー、投手コーチに名伯楽マイク・マダックスを招聘するなど充実したコーチングスタッフを揃えました。9月のラストスパートでチームを踏みとどまらせる、ブーストさせるような手腕を期待したいです。マリナーズも昨年チームを2001年振りのプレーオフに導いたサービス監督は投手マネジメント能力に長けておりこの3チームそれぞれベンチワークに大きな課題はないかと思われます。

 

◾️総括

レンジャーズファンとしてこのような発言をするのは良くないのですが以上三つの観点から客観的に地区優勝チームを考察するのであればヒューストン・アストロズが最有力候補になると考えています。戦力面で多少の上振れ、下振れがあろうと日程面やマネジメント面で他2チームに対して持つアドバンテージで逃げ切るのではないかと思います。ですがあくまでこれは客観的な見方でありこれを覆し2016年以来の地区制覇を成し遂げてくれることを期待しています。来週行われるアストロズとの直接対決でレンジャーズがスイープ勝ちとなれば一転攻勢、瞬く間にレンジャーズの地区1位の可能性が高まりますしね。

 

次回は明日or明後日に後編を投稿予定です。宜しければチェックして下さい。