シーガーない野球ブログ

テキサス・レンジャーズという世界一1回の名門チームを応援しています

【TEX】開幕直前!!個人的2024シーズン注目ポイント7選

どうも、エニグマです。

気付いたらもう明日から2024シーズンが始まりますね。当記事では今季のレンジャーズで注目したい7つのポイントを個人的見解ですが紹介して行こうと思います。実は2日前にブログの大部分を書き終えていて開幕ロスター発表まで投稿を待とうとしたのですがもう我慢出来ないので公開します(笑)

 

①今季の打線はフランチャイズ歴代最強?

突然ですが質問です。1シーズンにおけるレンジャーズのチーム得点最高記録は何年に達成され何得点か即答出来るでしょうか?正解は1999年、945得点となります。イバン・ロドリゲスラファエル・パルメイロフアン・ゴンザレスを中心とした強力打線で歴代最高得点に加えチームOPSフランチャイズレコードとなる.840をマークしレンジャーズ史上最も優れた打線と評価している方が多いと思います。

ですが今年の打線はその1999年と同レベル、もしかするとそれ以上の破壊力を秘めた破壊力を持ったラインナップになるかもしれません。セミエン、シーガー、ガルシアの3人はLAD&ATLのビッグ3にはやや劣りますがリーグ屈指のトリオだと思います。その他にも2022年ALのシルバースラッガー賞を獲得したロウ(開幕はIL)、得点圏で勝負強さを発揮するハイム、昨年6月まではAL新人王の筆頭候補であったMLB2年目のヤン、粗さは目立つもののそのヤンよりも若く2桁本塁打と2桁盗塁を達成可能なパワーとスピードを兼ね備えたセンターのタベラス、ユーティリティプレイヤーのデュランが打線に並びスターと若手が上手く融合した魅力的なチームになりつつあります。

待って。先に紹介した選手は昨年もプレーしていて選手の成長だけで昨年881得点(チーム歴代6位)のチームがどうして今年歴代最高の打線になり得るの?と疑問を持ったかもしれません。ですが昨年と今年の打線で明らかに違う点、チームをブーストさせることが可能な要素がありますよね?それは次に紹介する2人のルーキーです。

 

エバン・カーター、ワイアット・ラングフォードという新時代

今年1月にMLB公式からMLBプロスペクトランキングトップ100が発表されたのですがそのトップ10にレンジャーズから2人のプレイヤーが選出されました。5位のエバン・カーター、6位のワイアット・ラングフォードです。

カーターは昨年9月にガルシアの負傷による応急処置としてAAAからコールアップ、MLBデビューを果たしシーズンではわずか23試合の出場で.306/.413/.645の卓越した打撃を見せスプリントスピードを活かした走塁や守備でワイルドカード獲得に大きく貢献しました。プレーオフでもその勢いは衰えず初打席から6打席連続出塁で途中からは3番起用されるなど新人離れした鮮烈なインパクトを残しデビューからわずか2ヶ月足らずでチャンピオンリングを手にすることに。20年ドラフトで最大のサプライズ、パニックバイとも評価された選手としては小説のような出来過ぎたストーリーですが彼の本当のキャリアはここからがスタート、昨年の活躍は序章に過ぎなかったと言わせる働きを期待しています。

そんなカーターとは対照的にラングフォードはアマチュア時代からスターの素質を見せていた逸材で昨年23年ドラフト全体4位でTEXに入団しました。マイナーではルーキー、シングルA、ダブルA、トリプルAのいずれのカテゴリにおいてもOPS1.000超えの圧倒的なバッティングを見せ今季スプリングトレーニングにも招待され一部メディアからは「開幕戦から出場する可能性があるのでは?」という声も聞こえていました。

正直に言うと私は「初めてメジャーレベルの投手と対戦するのだからマイナー時代のように簡単に打てないのではないか?」と思っていましたし自身のXでも言及していましたがそれは全くの杞憂でした。STでも圧巻のバッティング、パワーを披露し開幕までおよそ1週間前に開幕ロスター入り&スタメン起用が決定しました。

ラングフォード選手、私が雑音でした。

 

③先発陣に希望はあるか?

見立てが明るい打撃陣と対照的に暗雲が立ち込めているのが投手陣となります。開幕時点での先発ローテは以下になると予想されています。

①ネイサン・イオバルディ

②ジョン・グレイ

③アンドリュー・ヒーニー

④デーン・ダニング

⑤コディ・ブラッドフォード

正直スターターだけ見るとコンテンダー、プレーオフ進出はおろか勝率5割レベルのチームのクオリティであると言わざるを得ません。開幕直近でFA市場に残っていたマイケル・ロレンゼンを緊急獲得し最低限のバックアップと層の厚さをキープ出来ましたがボールの出力が高い投手が少なく迫力のない先発陣となっていて苦戦が予想されます。

しかしこの危機的状況を改善してくれるかもしれない3人の投手がこの夏チームに加わります。昨年TDLで電撃移籍で加入したマックス・シャーザー、オフに2年2200万ドルで契約したタイラー・マーリー、そして伝説の超エースジェイコブ・デグロムです。確かにシャーザーはヘルニア手術、デグロムとマーリーはTJ手術と大怪我からのカムバックとなるため復帰序盤からのパフォーマンスに過度の期待は禁物です。ですが彼らが復帰し先発ローテに加わってくれると現在の先発陣の3人程度をブルペンに回すことが可能になります。そうするとスターター同様に不安だらけなブルペン陣の底上げにつながりますし彼ら3人の復帰は先発、ブルペン共にエナジーを注ぐことになるでしょう。

❇︎本日28日ESPNのバスタ・オルニー記者がシャーザーのリハビリが想定以上に前進していて5月までに復帰の可能性もあるという報道がありました。早く戻って来て欲しいですが焦らず万全のコンディションでカムバックして欲しいです。

 

④今夏TDLの注目ポイント

TEXは昨年のTDLで前述のシャーザーに加えジョーダン・モンゴメリーアロルディス・チャップマン(母親の乳揉むな)、クリス・ストラットン、オースティン・ヘッジスと積極的な補強を見せ球団初のワールドシリーズ制覇の大きな原動力となりました。昨年12月のMLBトレードルーマーズの記事ではチームはTDLの補強のためにオフの補強を控えている、その背景にはペイロール拡大によるラグジュアリータックス(贅沢税)の追加徴税を避けたい狙いがあるのでは?と推察されていていました。昨年同様バイヤー側でTDLを迎えるのであれば確実に戦力補強の動きがあると思われます。

では今夏TDLで最大の補強ポイントはどこでしょうか?私はリリーフ投手獲得に注力すべきであると思います。理由は以下の3点です。

①デグロム、シャーザー、マーリーの復帰で先発補強の必要性が低い

②打線は怪我人が続出しない限り既存戦力で十分なクオリティ

③リリーフ投手はTDLで一番対価が低く済み獲得のハードルが低いポジション

現在TEXブルペンのコアとなる投手はホセ・レクラーク、ジョシュ・スボーツ、新加入のデビッド・ロバートソンの3人が挙げられます。その3人に加えカービィ・イエーツ、ブロック・バーク、ジョナサン・ヘルナンデスらが中継ぎの脇を固める布陣となるのですが今季の先発陣同様にプレーオフ進出を目指すチームとしては質、量共に心許なさがあるような気がします。上記の3つ目の理由にもあるようにリリーフ投手は先発や野手以上にトレード価値が低く毎年市場に出てくる数が多いポジションです。昨年のチャップマンやストラットンのようなレンタル選手を獲得しブルペンの底上げを図って欲しいですね。

 

⑤接戦での勝負弱さを克服出来るか?

昨年世界一を達成したチームが勝負弱い!?と不思議に思った方がいられるかもしれません。しかし「1点差ゲーム」「延長戦」の2つのカテゴリでレンジャーズはリーグワーストクラスの戦績であることが数字で明らかになっています。

baseball-referenceからの引用となりますが以下の画像を見てください。

⑴ 1Run 1点差試合のチーム成績

⑵ ExInn 延長戦でのチーム成績

 

引用:www.baseball-reference.com

上の2枚の画像を確認していただくと1点差、延長戦の試合で昨年のレンジャーズは苦戦していたことが確認出来ると思います。得失点差で見るとTBの+195に次ぐリーグ2位の+165、MLB全体で見てもリーグ4位の高水準でありピタゴラス勝率(ここでは説明を省きます)では96勝可能なチームであったことがデータ上では示されています。もしこの課題をある程度改善出来るのであれば投手陣に課題を抱える編成ではありますが今季もプレーオフ争いに参戦するチームになるのではないでしょうか。

ではこの接戦、延長戦の苦戦はリリーフ陣の脆弱さをはじめとした必然的なものだったのか?それとも単純に運に見放されてしまったのか?どちらなのか考察したいのですが当ブログでは以下の結論で締めくくりたいと思います。

どちらもありうる・・・そんだけだ

 

⑥Beat HOU Beat SEA

野球という競技においてチームが勝つためには何が必要となるでしょうか。得点を取ること?正解です。失点を防ぐこと?それも正解です。先発投手がゲームを作ること?それまた正解です。監督のマネジメント能力?それも非常に大切です。

では少し話題を変えて。プロ野球のような年間3桁以上の試合をこなし優勝orプレーオフ出場をするには何が必要となるでしょうか?先の話題のように様々な要因が挙げられますが一つ結論を出すとすれば「自チームと成績が近いライバルチームとの直接対決に勝利する」と定義したいと思います。昨年前半戦は地区首位を快走していたテキサスはシーズン最終戦で地区優勝を逃してしまったのですがその最大の原因は同地区&同州のライバルであるヒューストン・アストロズとの対戦成績にありました。13試合の対決で4勝9敗と大きく負け越してしまい特に本拠地のグローブライフ・フィールドではプレーオフの3試合を含めると1勝9敗と全く歯が立ちませんでした。その一方でHOU同様に地区優勝を争ったシアトル・マリナーズとの対戦成績は9勝4敗と相性が良く終盤の激しいデッドヒートでSEAに対しては理想的な試合運びが出来ていたと思います。今年も昨年と同じくこの3チームでの三つ巴となる可能性が高いため如何に直接対決で勝利を重ねることが出来るかが地区優勝への道を切り開くと信じています。

 

⑦地元でのオールスター開催

ここまではチームの成績、戦力についての分析でやや堅苦しい内容でしたが最後は食後のデザートようなソフトな内容で筆を置きたいと思います。今夏のMLBオールスターはグローブライフ・フィールド、レンジャーズの本拠地での開催となります。テキサスでのオールスターゲーム実施は1995年、あの野茂英雄投手がナショナルリーグの先発を務めたシーズン以来となります。久しぶりのチームの躍進ということで昨年シアトル開催のオールスターゲームの段階でファンによる熱心な投票(悪く言えば組織票)があり代替選手を含め6人ものプレイヤーを夢の祭典へ送り込んでいました。今年はそこに新人のカーターやラングフォードにも得票が注がれる可能性があるため日本の阪神タイガースのようなASになってしまうのではないか?と若干心配しています。そう言えばどちらも昨年のチャンピオンシップチームですね笑

 

次回のブログ投稿ですが開幕カード3試合終了後となる予定です。3試合を簡単に振り返りながら4月に待ち受ける厳しい日程を確認していきます。

 

総括

まとめるとー。

千里の道も一歩から。チャンピオンチームとして連覇が期待されるシーズンですが1試合1試合を丁寧に大切にして戦って振り返ると今年もプレーオフに出ていたという1年になれば良いなと思います。まずは開幕カードを勝ち越して波に乗りたいですね。

以上です。