
どうも、エニグマです。
いよいよ企画も最終回となりました。今回は野手編となります。
↓既に投手は先発・リリーフ編の2本投稿済みです。未読の方はリンクからどうぞ。
rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com
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■ターゲットとなる野手に求める条件は?
①捕手、捕手、捕手。
②チーム内で役割が持てる選手。UT性、プラトーン要因。
今オフのレンジャーズの野手補強において最大のターゲットかつミッションとなるのはキャッチャーの人材確保となります。しかしながら、市場から補強するとなると今オフTEXに与えられたオプションは多くはありません。
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先日ノンテンダーとなったハイムよりも攻守にクオリティに長ける選手を探さなくてはならないのですが、正直心が惹かれない商品棚となっています。ちょうど今世間ではブラックフライデーなる年末商戦が繰り広げられていて、私もついつい財布の紐を緩めてしまいお買い物をしてしまったのですが、このFA市場の捕手は購買欲を掻き立てるような選手が非常に少ないです。上のポストで述べたように、捕手はFA市場からのサーチではなく、トレードマーケットでの検索に切り替えた方が賢明かもしれません。表現は悪いですが、もうすぐMLBからいなくなる可能性の選手に妥協で契約を与え、そこそこの試合数や打数を提供するくらいなら今市場にいる1番良い選手を狙う。または、MLB経験は浅いがポテンシャルのある選手を2番手捕手にし、使いながら育てていく方針にベクトルを向ける方が理に適っていると思います。
また、来季から2年間チームのUT枠かつ主力としての働きを見せていたジョシュ・スミスがセカンドに起用法が絞られる可能性が高いです。そのため代替となるUT枠の選手を1人確保しておきたいですし、プラトーン起用を計算においた上で右打ちの外野手も予算に余裕があれば押さえておきたいパズルのピースとなります。
*選手のデータ画像はBaseball Savantからの引用となります。
①J.T.リアルミュート C Bats/Throws R/R 34歳(フィリーズからFA)

良い点
①依然として高いスローイング技術と盗塁阻止率
②豊富な経験値。チームへの影響力をもたらす人格とリーダーシップ
懸念点
①打撃指標の悪化と対速球系への脆さ
②グローブライフ・フィールドでは打撃復活は厳しいか?
③そもそも獲得できませーん。予選敗退でーす
このブログを作成する途中で突然「取れるかはともかくリアルミュートに特攻するのもアリだよな…」と思い始め、今回トップバッターを飾ることとなりました。紹介するにあたりこのような発言をするのは流石に申し訳ないのですが、今回リアルミュートを選出したのは「安物買いの銭失いするくらいなら、落ち目かもしれないがリアルミュートというブランドを買うべき」という着眼点からになります。
2025シーズンのレンジャーズは捕手の盗塁阻止率がMLB28位の約17%で、ランナー1塁の状況から2塁への盗塁を許すシチュエーションが散見されていました。盗塁阻止に関しては捕手だけの責任ではなく、投手の協力も要求されるため(デグロムとかほとんどクイックをしませんし…)そこまで重要な数字ではありません。しかし、ランナーを不用意に先の塁へ進塁させるというのは単純に失点の可能性を向上させるため、出来る範囲でのケアはしなくてはいけません。リアルミュートは卓越したスローイング技術を誇り、34歳となった今でもリーグ上位の盗塁阻止率(今季は約30%)を記録していて、チームを助けるシーンが多く見られるはずです。またリアルミュートは世界一の経験こそありませんが、フィリーズ移籍後WS出場、WBC代表など大舞台での経験が豊富な選手です。また、先日のPOで判断ミスと送球エラーからサヨナラ負け&シリーズ敗退となった瞬間すぐさま投手に声をかけるなど人格面にも長けていて、チームの若手選手たちのお手本や財産になれる存在であります。
しかし今のリアルミュートは34歳。MLB最高の捕手という王冠を返納しており、かつての活躍を期待するのは難しいと考えています。今季はレギュラー定着後キャリアワーストクラスの打撃成績に終わり、ありとあらゆる打撃指標に暗雲が立ち込めているからです。この状態で突如MLB屈指の投手天国=打者地獄となってしまったグローブライフ・フィールドを本拠地にするのは、本人にとってもチームにとっても最悪なシナリオに終わる可能性が高いと思います。
そもそも年俸的に獲得出来ないでしょうけど!!!
最後に全然関係ない話をします。Realmutoをカタカナ表記にすると「リアルミュート」よりも「リアルム(ー)ト」の方が現地発音に近いのですが、「リアルムト」表記の字面のショボさで毎回鼻で笑ってしまいます(笑)
②ヴィクター・カラティニ C Bats/Throws Switch/R 32歳(アストロズからFA)

良い点
①対4シームの数字、空振り率の低さ
②今オフの財政状況でもギリギリ届く契約規模
③アストロズの情報商材ゲット
懸念点
①四球減による出塁率の低下
②守備能力に陰り
先述のリアルミュートを特別枠とすると、今オフFA市場から捕手を獲得する場合、最も戦力アップに繋がる選手はこの選手だと思っています。キャリアを通して守備型捕手という評価、印象があったのですが、2024年にアストロズに加入後打撃でもリーグ平均以上の選手へとステップアップを見せました。特筆すべきは対4シームへの強さとなります。ここ2シーズンTEXは対4シームへの対応&数字に苦しんでいて、リーグ28位の打率.232、wOBA、xwOBAと言った指標でも共にリーグワースト5位となっています。一方カラティニは過去2シーズンで対4シームに打率.260以上、そして空振り率が低いことから打線のアップグレード、またはアクセントとなる可能性を秘めています。MLBTR予想では2年14Mとなっていて、この金額付近なら投資するべき価値はありますし、同地区の競合(「強豪」の間違いではないです)球団であるアストロズの情報商材としての役割にも期待したいです。
32歳と決して若くはない年齢という事もあり、カラティニの積極的な打撃アプローチと年齢は将来的な成績悪化を予感させています。2025シーズンは積極的にスイングをかけていく方針だったのか、それとも選球眼の低下だったのか例年よりもBB%を落としてしまい、出塁率が低下していました。打球指標が優れている打者ではないため、打者不利のグローブライフ・フィールドではボールが飛ばず、打撃アプローチを更に悪化させてしまう可能性は頭に置いておかなくてはなりません。先程25年のテキサスが盗塁阻止率28位と紹介しましたが、その下29位だったのがアストロズ。当然カラティニも盗塁阻止に関しては過大な期待は出来ません。
③リース・マグワイア C Bats/Throws L/R 30歳(カブスからノンテンダーFA)

良い点
①守備面で安定感
②133打数で9HR
③ヒガシオカとの併用で役割を持てて、安く獲得可能
懸念点
①流石に今季の打撃は出来すぎでは?
②四球少なすぎ…
FA市場で最も安く捕手を補強したいのであれば、今オフではリース・マグワイアが最適な選択肢になると考えています。マグワイアに求められているのはとにかく守備です。現在来季の正捕手として想定されているヒガシオカは守備面であまり大きな期待が出来なくなっているため、マグワイアは守備型捕手としてチーム内で役割を持つことが期待されます。打撃面でも今季はわずか133打数でキャリア最高の9本塁打を放ち、意外性No.1忍者ならぬ捕手としてそれなりのバリューを示しました。あとはシンプルに安く獲得出来ます(笑)
安価な契約の選手に対して懸念点も何もない(弱点や課題があるので契約が安くなるので…)のですが、やはり打撃面に関しては疑問があります。あの打撃内容でグローブライフ・フィールドをホームにし結果を残すイメージはどうしても浮かびません。この点に関しては、後述する2選手にも同じことが言えますが…
④ディラン・ムーア UT Bats/Throws R/R 33歳(レンジャーズからFA)

良い点
①スミスに代わるUT枠
②TEX移籍後はOPS.781
懸念点
①守備にはもう期待出来ない?
②デュラン含め打てないUT集めたところで…
今季マリナーズをDFAされた後、レンジャーズとマイナー契約を結びましたが恐らく1試合もMLBの舞台に戻ることなく退団&FAになると思われていました。しかし、8月にセミエンやシーガーの故障者リスト入りによりロスター入りを果たし、18試合に出場しました。あまりにもスモールサンプルのため、もはや紹介することすら馬鹿馬鹿しいのですが、27打数でOPS.781とまずまずの数字を残しました。
ムーアに期待しているのは複数のポジションに付けるユーティリティ性にあります。先日のセミエンのトレードにより、UTを務めていたジョシュ・スミスが恐らくフルタイムでセカンドを守ることが予想される事からスミスの代役としての役割を求めたいです。
UT性と守備を見込まれている選手なだけに、今年2025年の守備指標の下降はやはり見逃せない要素となります。同じくUT枠のデュランと同じ右打右投、打撃難とキャラ被りが強く、別に必要ないのでは?という意見も承知しています。ですがセミエンが抜けたことにより、内野のベテラン選手が不在のためロスターに入れた方が良いのかな?と思い今回選出させていただきました。
⑤レーン・トーマス OF Bats/Throws R/R 30歳(ガーディアンズからFA)

良い点
①対左キラー
②23年には28本塁打を記録
③カーター&ピーダーソンとの併用、代走の役割
懸念点
①スタメン確約はないためトーマス側が敬遠しそう
②年俸削減の最中、控えの選手に高い給料は渡せない
既にほぼ2026シーズンの戦力が固まっている中、チーム内で役割を持て尚且つバウンスバック候補となりそうなのが最後に紹介するトーマスです。キャリアを通して対左投手に強く通算打率.292、OPS.859の好成績を残しています。昨年のプレーオフではあの天下無双のスクーバル(DET)すら粉砕する満塁ホームランを放っていました。
この特性により、対左に大きな弱点を抱えるエバン・カーター(OF)とジョク・ピーダーソン(DH)のどちらとも併用が可能となり、チームのラインナップに選択肢と厚みを与えてくれることでしょう。2年前の2023には28本塁打も記録する長打力、そして肩の強さは先日ノンテンダーされたアドリス・ガルシアの面影を感じさせるものであり、テキサスファンに受け入れられるのもそう時間はかからないと思います。守備に関してはガルシアとは大きな差がありますが…(笑)
トーマスはスタメン確約はされないため、他のチームがレギュラーでの起用を保証した場合獲得の可能性はほぼゼロになることでしょう。今季は故障に苦しみ数字が伸びなかったとはいえ過去の実績はそれなりにあり、30歳という年齢から安価な年俸でのサインをすることは困難であると予想しています。今季の年俸が7.8Mと結構高めでしたので、仮に多少ディスカウントするにしても6M以上は確実に貰えるはずですので、これ以上高騰するなら残念ながら撤退しなくてはいけません。
今回ブログを書いていて改めて思ったことを述べます。
こんなに打てないチームなのにどうしてレギュラーを含めた野手陣容がここまで固まっているのでしょうか(悲)
ノンテンダーされた2選手とセミエンを除くと、新加入のニモと捕手1枠以外は結局昨年とほぼ同じ陣容になりそうなのがこの球団の閉塞感を暗示しているような気がしてなりません。2年結果が出せなかった3選手の入れ替えこそありましたが、抜本的&大幅な変更ではないため、内外から見ても変わった印象が薄いのではないかと思います。テキサスファンではない人から見たらセミエン、ガルシア、ハイムとネームバリューの大きい選手が抜けた事から大きな変化に感じるのかもしれませんが。。。実際には起こらないとは思いますが、同じ右打ちでコーナー内野手、打撃アプローチ難ありのフリースインガーと共通項が多いジョシュ・ヤンとジェイク・バーガーのどちらかをトレードで放出し、出塁率の高い選手をもう1人打線に加えるというような動きが出来たら面白いと思うのですが…本当に単なる絵空事ですねえ。
ここまで3本のブログを読んでいただきましてありがとうございました。明日からは今年最後の1か月となる12月。来月12月は
①セミエン-ニモのトレードを改めて解説と今後のチーム方針の推察
②今季のテキサス投手陣成功の要因考察
③今年1年間の総括
の3本のブログ投稿を現段階では計画しています。
総括
まとめるとー。
今オフのFA選手で金額面や編成面を一切考慮しなかった場合、一番欲しい選手はRanger Suarezです。理由?“Ranger”ですよ、Ranger。Ranger,Ranger。
以上です。