シーガーない野球ブログ

テキサス・レンジャーズという世界一1回の名門チームを応援しています

2025年の振り返り、2026年の活動方針について

どうも、エニグマです。

皆さま、本日は2025年最終日、大晦日となっていますが如何お過ごしでしょうか?ブログ投稿者は昨日ようやく今年の仕事納めを果たし、ようやく休みとなりました。今日からの休みでは部屋の片付け、26年の目標設定、2月に受ける資格試験の学習、エリアの騎士というサッカー漫画を読破するなどしながらゆっくりしていこうと考えています。

今回は普段のようなレンジャーズ関連の話はしません。今年の活動振り返りと来年以降のブログやSNS投稿について報告をしていこうと考えています。

■目標であった年間30回ブログ更新をクリア

rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

昨年2024年最後に投稿したブログにて、2025年の目標はブログ30本投稿です!と綴っていましたが、見事何とか達成出来ました。クオリティはともかく公言していた目標の本数をクリアしたことに関しては今現在でも一定の満足感と達成感を抱いています。後は毎月最低1本はブログ更新できたのも良かったかなと思っています。実はこのブログが30本目なんです。

ならこのブログは本数稼ぎだろ?と思ったあなたのような勘の良いヤツは嫌いです。

■今年の投稿したブログでお気に入りの記事は?

私が今年投稿した30本のブログで投稿して満足感があった記事、お気に入りのブログを紹介していきます。これを機に読んだ事がない方、久し振りに読みたい方に触れて欲しいですね。

【TEX】愛のままにわがままに 僕はテキサスだけを褒めちぎりたい - シーガーない野球ブログ

多分この時はB'zを聞いていたんでしょうね…その時聞いている音楽や作品からブログタイトルを付けていることが多いので(笑)

これはシンプルに期待と成績予想がパーーーンと大外れという意味で非常に印象的なブログとなります。打率.250、OPS.800をクリアするジョクピなんてジョクピじゃないですし、パワーランキング10位漏れにうだうだと不満と文句を垂れ流していましたが、予想屋の皆さんの方がどうやら正しかったようです。大変申し訳ありませんでした。まあ、多分来年も懲りずにやると思います。

【TEX】Jacob deGromの現在地 前編 - シーガーない野球ブログ

  【TEX】Jacob deGromの現在地 後編 - シーガーない野球ブログ

今年確かな復活を果たし、シーズンオフにはカムバック賞に選出されたデグロムのシーズン6月時点での特集記事です。当ブログでは珍しい?グラフが登場したりして、上手く画像と文章をミックスさせて作れたのではないかと思っています。

【TEX】鶏が先か、卵が先か。Kevin Pillarの発言について思うこと - シーガーない野球ブログ

これはシーズン中盤にシーズン途中でDFAとなり、引退を表明したケビン・ピラーがテキサスのクラブハウスの状況をメディアにて語ったことに対する意見を述べたブログになります。憶測ベースでの意見や発言が多くなってしまっているのは非常に申し訳ないのですが、それなりの人に読んでもらったようで嬉しかったです。12月にもXにてチラッと紹介したらまたアクセス数が増えたみたいでして大変ありがたいですね。

■今年の活動総括

今年は目標となるブログ30本投稿、ブログアクセス数約7000回と活動と露出がある程度見合ってきたのかなという印象です。11月のセミエンとニモのトレード思惑を簡単にまとめた画像が謎に評価してもらい、あの期間だけでフォロワーを50人近く獲得出来たのは全く予想だにしていませんでした。テキサス・レンジャーズという日本ではニッチなコンテンツしか扱わない野球アカウント、ブロガーとしてはまさにボーナスタイムと言えるモーメントでした。

■来年の目標

来年の活動目標としては、以下の3点を目指していきたいです。

①自分自身からフォローを飛ばさずに、Xのフォロワー400人突破

*2025年12/31時点で276人

②ブログ制作におけるライティングスキル向上、グラフ&画像の活用

③ブログ投稿15本

以前もXでポストしましたが、私はテキサス・レンジャーズ系ビジネスアカウントという前代未聞のポジションに付いている人間であります。当アカウントは野球においては基本TEX以外の話題はしないため、日本で不人気となっているTEXのみの宣伝で自身から動くことなくフォロワーを獲得していくのは難しいと考えています。ですが、私は敢えてそこにチャレンジをしていく『最も困難な道()』を進みたいです。そのため、来年はより「バズること」を多少意識したポストをしていきたいと考えています。

そのためには、自分自身のコンテンツ力強化が必要になってくると考えています。私は野球そのものに関する知識は日本の野球ファンの大半には間違いなく勝っていますので、後はそれをより分かりやすく伝える手法、技術が必要となります。ブログにおけるライティングスキルの勉強と向上、文字数を削減し視覚化が可能となる画像やグラフの活用を積極的に行っていきたいです。

あれ?それならブログ投稿15本という目標は少なすぎるのでは?と感じていることでしょう。それには次に述べる事情が原因しています。

■2026年の活動方針

特に報告することでもないのですが、2026年はSNSやXでの活動時間や本数を減らしていく予定であります。その理由は以下の3つです。

1.来年は資格取得の勉強に集中したい

2.SNS、もといデジタルデトックスを導入していきたい

3.そもそも野球へのモチベが低い

来年は複数のとある資格取得を目指しているため、単純に勉強に時間を割くことが多くなります。また、最近読んだ本でデジタルデトックスの有用性を説かれていて自分自身もそれを実行したいと考えたからです。後は、単純に野球が好きでないので(笑)

 

総括

まとめるとー。

仕事納めとなった昨日、帰り道にとある飲み屋?飲食店?の店内有線が聞こえてきていて何か聞いた事ある曲だな?と思っていたらSPEEDの『my graduation』でした。今の時期なら『White Love』じゃねえのかよと勝手に一人で選曲センスにキレながら家路に着きました。久し振りにフル聞いちゃいましたよ。

www.youtube.com

www.youtube.com

以上です。今年は1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

【TEX】Luck or Strategy? 今季のテキサス投手陣の成功を考察する

*画像はhttps://www.dallasnews.com/sports/rangers/2025/08/05/take-a-bow-nathan-eovaldi-see-photos-from-his-latest-gem-in-the-texas-rangers-win-over-the-yankees/より引用。

どうも、エニグマです。

2025年シーズンのレンジャーズにおいて、投手陣の奮闘は唯一の功績と言っても過言ではないでしょう。開幕前から投手陣、特にブルペンに関しては決してポジティブな感触を得ていなかったにも関わらず、シーズン162試合でのチーム防御率はMLB1位の3.47と圧巻の数字でした。

今回のブログでは、投手陣のスタッツや本拠地特性、投球に対するアプローチやストラジーから今季のTEX投手陣の成功を紐解き、来シーズン以降において再現性のある取り組みと結果だったのかどうかを推論していきたいと思います。

結論

ブログタイトルにもあるように「2025年のTEX投手陣の成功は運か、はたまた戦略の勝利か?」というテーマに対する結論を最初に述べさせていきます。

「どちらかと言えば運の要素が強いが、結果を残すための戦略と投球へのアプローチに確かな根拠とプロセスの跡が見られた」

というのが私の中の結論でございます。割合で表現するなら、運6:戦略4という見立てが最も適切ではないかと考えています。以後、テキサス投手陣の成功の要因を『運』『戦略』の2つの観点に分けて述べていきます。

『Luck』

遂にMLBワーストのパークファクターとなった本拠地

*画像はStatcast Park Factors | baseballsavant.comより引用

上記画像は2025年シーズンのパークファクターですが、何か気付くことがあるはずです。そうです、今季のTEXはMLB30チームで最も点が入らない本拠地(グローブライフ・フィールド、以下GLF表記)で年81試合もの試合を行っていました。このような投手有利球場ならば投手成績が優秀なのは決しておかしな話ではなく、むしろ当然と言えるでしょう。実際TEX投手陣はホームでは防御率2.82(今季のMLB1位で唯一の2点台!!)であった一方、アウェイではリーグ16位の防御率4.21と凡庸な数字になっていました。

20年のオープンから毎年リーグ上位から中位のパークファクターだったGLFですが、24年からの2シーズンはあの魔境Tモバイルパークに匹敵するレベルの投手天国へと突如変貌を遂げているのです。未だにその理由は一切不明であり、球団フロントも試合前にどこのドアが空いていたか等球場に関する調査を行っているようですが原因は解明されていません。GLFのトレンド変化がTEX投手陣をリーグ最高レベルにまで引き上げた最大の要因であると私は考えています。

MLB最高レベルの守備陣による恩恵

今年のテキサスは投手陣の奮闘が大きくフォーカスされがちなのですが、それと同時同レベルで称賛されるべきなのが野手のディフェンス力であります。野手が平均的なディフェンダーに比べてどれだけ失点を防いだかを示すDRS(守備防御点)は+89で今季のMLBのベストレコード。加えて守備率(守備機会の中でエラーをしなかった割合)はMLB歴代最高値の.99112と堅実な守備で投手を支えてくれました。平均的な選手に比べて、どれだけの「アウト」を稼いだかを表すOAA、守備でチームにどれだけ貢献しているかを示すFRVといったセイバー指標でもそれぞれMLB6位、5位となっていました。今季最優秀フィールディングチームに輝いたことに関して、一部から疑問の声が上がっていましたがリーグトップクラスの守備陣であったことは決して間違いないはずです。

そんな守備陣からとりわけ守備の名手であったセミエン、ガルシアが今オフでチームを離れる事となりました。来季は引き続き高いレベルでのディフェンス力を発揮できるかどうか真価が問われる1年になりそうです。

デグロム&イオバルディ合わせて300イニング消化

2025年のテキサス投手陣最大のサプライズはジェイコブ・デグロムが年間30登板&170イニングをクリアした事でしょう。2021年以降規定到達はおろか100イニングすら投げられず23年には自身2度目のトミー・ジョン手術を経験。復活を期した今シーズンは以前よりも球速を抑える省エネ投法、再び供述しますがアームアングルの修正の成果もあり、後半戦こそやや精彩を欠いたものの見事な復活でカムバック賞を戴冠しました。そのデグロムを遥かに凌駕するレベルの投球を披露していたのがネイサン・イオバルディとなります。2先発目で1-0の完封勝利を遂げる等シーズンを通して盤石のピッチングを披露していました。8月に右肩のローテーターカフの損傷で無念のシーズンエンドとならなければ、サイ・ヤング賞は難しくとも最優秀防御率のタイトルのチャンスはあっただけに非常に残念で仕方ありませんでした。

そんなデグロムとイオバルディは25年シーズン2人合わせて302.2イニングを投げ抜きました。健康状態に不安を抱えている投手だけに、2人が揃って在籍する残り2シーズンで25年のようなイニングイートをこなせるかどうかはかなり不透明な状況であるため、来季以降も継続して活躍を計算するのは浅はかな考えと言えるかもしれません。

『Strategy』

柔良く剛を制すための制球力特化

www.dallasnews.com

この項目は上記記事を引用、一部抜粋して語っていきます。有料コンテンツのため、本文をそのまま使うのは出来ませんが、限りなく内容を絞って紹介していこうと思います。結論だけを伝えると、24年オフの前にクリス・ヤング編成本部長は莫大な資金を投じずともブルペンが成功しているチームを分析し、その結果、制球力に長けた投手は失点を抑える事が可能であるーという理論に至り、制球力に優れる投手を集める方針を固めたようです。実際TEXは24年から25年にかけてチーム全体で制球力を大きく改善させています。BB%は8.7%(リーグ23位)から7.8%(リーグ6位)に、コントロールの中でもコマンド能力を評価する指標であるLocation+は24年の19位から25年は6位へと目に見えるアップグレードを果たしていました。今のテキサスの本拠地では、長打を許すリスクが大きく軽減されているため、大量失点の可能性は限りなく低い状態です。四球を簡単に許さない投手陣であれば、失点数を抑える事は容易くなるでしょうし、まさにフロントの見込み通りの結果を残してくれました。

投球戦略部門

世界一を達成した2023年のオフ、レンジャーズは新たに『Director Of Pitching Strategy(投球戦略コーチ)』という役職を新たに立ち上げていました。その旗手となったのがボストンで4シーズン投手コーチを務めていたデイブ・ブッシュコーチとなります。役職名が異なるだけでどの球団にも似たような役割のポストはあるのでしょうが、投手運営のあらゆる側面にかかわりを持っていくポジションであるようです。具体的にどのような活動をしているのか、どのようなアドバイスを選手にしているかは秘匿性からか私の目や耳には届いていませんが、今年の投手陣の成功に何らかの形で携わっているのであれば非常に嬉しいですし、来年以降も期待したくなります。

アームアングルの微調整

今季TEXに所属していた多くの投手にある変化が見られていました。それはアームアングルを下げたことにあります。

データは https://baseballsavant.mlb.com/より引用

画像は今季TEXの選手で24年シーズンから25年シーズンの間にアームアングルを下げたプレーヤーを羅列したものとなります(TDLで加入した選手は調査対象外)。今季TJから復帰を遂げたデグロム、見事バウンスバックに成功したミルナー、プチブレイクを果たしたライター、ウィン、まさかの好成績を残したコービンといった投手たちが全員昨年よりもアームアングルを下げていたのです。アームアングルの微調整に関しては、それぞれの投手の思惑があるのかもしれませんが、これだけの投手が変更を加えているのは球団主導の取り組みである可能性があるのではないでしょうか。

rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

*今年6月に投稿した上ブログでもデグロムのアームアングルの変更について書いています。

 

ここまで『運』と『戦略面』から今季のTEX投手陣のパフォーマンスを解説、分析してきましたが、最後に来季2026年シーズンのピッチャー陣における個人的注目ポイントをいくつか挙げていきます。

名伯楽マイク・マダックスとの離別

2009年から2015年、そして2023年から2025年に渡って投手コーチを務めたマイク・マダックス投手コーチが今オフで離別することとなりました。マダックスの指導方法や理論に関して詳しい話を聞いた事はないのですが、球界内では一定の高い評価を得ている投手コーチであります。

今年の好成績において、マダックスの功績がどれくらいの割合を占めているのかは分かりませんが、新コーチのジョーダン・ティグス(2022年からTEX傘下の投手コーチ)にはリーグ最高の投手陣の翌シーズンということもあり少なからずプレッシャーがかかる1年になりそうです。

若手投手の成長

FA市場で資金を投与することが出来ないのであれば、自前の戦力のやり繰りをしなくてはなりません。完全覚醒とまではいかなかったもののジャック・ライターは150イニングをクリアし、来季も先発の一角として期待されています。リリーフではコール・ウィンは運に恵まれたとはいえ33登板で防御率1.51の好成績を残し、表面上はパッとしない成績のルイス・クルベロも被打球指標は優秀な数字をマークしており、来季の飛躍を期待しています。

2026年シーズンは自身のピッチングを確立出来ずシーズンが終わったクマー・ロッカーのブレイク。そして25年最終戦に登板し、悔しいMLBデビュー戦となったホセ・コーニエル、ここ数年マイナーにて結果を着実に残しているデビッド・ダバリロ(読み方あってるか知らん)辺りがブルペンMLB定着出来れば良いなと思っています。

隠れた才能を見つけ出し、デプスを厚く出来るか

当ブログ執筆時点では、来季のTEXの投手陣はこのように予想されています。

先発

ジェイコブ・デグロム

ネイサン・イオバルディ

ジャック・ライター

クマー・ロッカー

ジェイコブ・ラッツ

リリーフ

クリス・マーティン

ロバート・ガルシア

タイラー・アレクサンダー

コール・ウィン

ルイス・クルベロ

アレクシス・ディアズ

ホセ・コーニエル

弱い、弱い、選手層が薄いと心の中の権藤博が嘆き始めるレベル(元ネタが分からない人は『権藤 立浪 弱い』とかで調べてください)の選手層と戦力となっています。特に先発は誰か1人でも故障者リスト入りした場合、4人ローテをせざるを得ないKAT-TUN(今年11月に解散)も驚く程のギリギリのデプスとなっています。流石にこのまま何も補強せずに開幕戦を迎える事はないでしょうが、ここまでの補強の動きの鈍さと今冬の財政状況を鑑みると不安しかありません。リリーフも結局2年続けてリリーフ市場の大物には誰一人としてマッチング出来ず、元カノであるクリス・マーティンに寂しさから連絡をしてしまうような哀愁漂うメンバーとなっています。ショーン・アームストロングの契約額(5.5M)すら渡せない財政状態ではこうなってしまうのか…と。先発、リリーフ共にFA市場で評価が低くとも、チームや球場特性にフィットする安価で活躍が見込める投手を探し出していかなくてはなりません。

 

■結局勝利をもたらすのは投手ではなく、あくまで野手

今回は投手力、そしてそれを支えた守備陣を称賛するブログですのでこの話はしたくはなかったのですが、結局野球というスポーツは投手がどれだけ優れていても勝てない競技であることを証明したシーズンとなってしまいました。来年は投手力は多少、それどころかリーグ平均レベルにまで落ちても良いので打線が活発に機能し、シーズンを通して多くの得点シーンが見られることを期待しています。ブルーロックより得点力が低い野球チームとか見ていて全く面白くありませんから。

ここまで無駄に長いブログを見ていただきありがとうございました。今年はあと2日ですが、明後日の大晦日には今年1年の振り返りと来年の活動方針?を報告する短いブログを投稿する予定です。

その前に明日、年内最後の出勤をして来ます(白目)

総括

まとめるとー。

サッカー界のレジェンドであるヨハン・クライフの名言に「1-0で勝つより、5-4で勝つ方が良い」という言葉がありますが、今年のテキサス打線を見ているとその言葉の真意や重みがより実感できました。やっぱり点が入らない野球は見ててつまらないですし、サッカーを見た方がタイパを考慮したら遥かにマシですからね。

以上です。

【TEX】Rebuilding is not my option.

*画像はhttps://www.dallasnews.com/sports/rangers/2023/10/25/chris-youngs-vision-leading-rangers-to-a-moment-never-before-felt-around-these-parts/より引用&加工しています。

どうも、エニグマです。

実は先週金曜日よりインフルエンザに感染していて、数日間ダウンしていました。ここ何十年もインフルに感染した経験がなかったため苦しいと思う反面、「インフルってこんなものなのか」と噛みしめながら?療養していました。

さて本題へ進みます。今回のブログでは先月発表されたTEX-NYM間のセミエン-ニモトレードを深掘りし、今オフ以降のチームの方針について述べていきたいと思います。

トレード概要

レンジャーズ獲得:ブランドン・ニモ+500万ドル

メッツ獲得:マーカス・セミエン

両球団から見たトレードの利点を述べていくのですが、最初にこのトレードの主題を述べさせていただきます。

今楽をしたい(年俸削減をしたい)TEXと、将来楽をしたい(サラリーの硬直化改善)NYMの思惑が一致

これが大まかな結論、目的であります。それでは、両チームの狙いとメリットを細かく見ていきましょう。

両球団の狙いとメリット

NYMサイド

メッツから見たこのトレードの狙いは以下の2点になると思います。

①センターラインの強化による守備のアップグレード

②ペイロールの柔軟性確保

NYMは内外野共に守備に課題を抱えていて、編成本部長のデビッド・スターンズ氏は今オフ守備の改善に注力することを掲げていました。先日のピート・アロンソ退団もチームのアイコンの1つを失ってしまいましたが、拙守の1塁手を放出することが出来たと見る事も出来ます。今季GG賞に輝き、35歳の今でも球界屈指のセカンド守備を誇るセミエンの存在はチームの守備力を確実に高めることとなるでしょう。同じく名手であるフランシスコ・リンドーアの二遊間コンビは多くのエキサイティングなプレーをファンに見せてくれるはずです。

ディフェンスの向上以上に魅力的だったのは、現在そして未来のロスターとペイロールに柔軟性を与えたことにあるでしょう。今回メッツが放出したニモは契約残り5年1億250万ドル(AAV 20.25M)である一方で、セミエンは契約残り3年7200万ドル(AAV 24M)と総額ではおよそ3000万ドルの差があります。残り5年のニモを残り3年のセミエンに交換することで、ニモをそのまま保持した場合と比較して2年早くペイロールの融通を手に入れることが可能となったのは美味しい話であったことでしょう。

チームの生え抜きであり、優れた人間性を含めて人気選手であったニモの放出はファン心理を考えると痛い代償でありましたが、マニフェストであった守備陣の整備成功と長期的なサラリーの余裕を産み出せた点で、NYM側は一定の成功と言えるでしょう。

TEXサイド

レンジャーズから見たこのトレードの狙いは以下の3点になると思います。

①ガルシア流失による外野1枠の穴埋めを年俸削減させながら成功

②依然として高いニモの打撃能力

③クラブハウスでのリーダーシップに期待

ここ数年のチームの顔の一人であったアドリス・ガルシア(フィリーズとの契約合意報道)をノンテンダーとして放出したことで、外野の枠が1つ空席となりました。このオフ、FAないしトレードで実績のある外野手を1人調達する必要があったのですが、それをニモで埋めたことになります。また、AAV24MのセミエンをAAV20.25のニモ(年俸負担により19.25MにまでAAVダウン)にすることで、向こう3年で1年あたりおよそ4.75Mもの補強スペースを捻出することに成功させました。この額自体はそこまでインパクトを与える節約にはなりませんが、今オフ年俸削減を余儀なくされているチームにとっては少なからず目を引く数字となったのではないでしょうか。

走攻守を基準とした野球選手としての総合力では、現在のニモとセミエンは近いレベルにあると思いますが、打撃に関して言えば確実にニモ>セミエンということがここ数年の数字を見ると明らかであります。来季成績予想(FanGraphsのSteamer)でもセミエンはwRC+103と予想されているのに対し、ニモはwRC+116と結構な差があります(ニモがグローブライフ・フィールドを本拠地でここまで打てるのか半信半疑ですが…)

持ち味だった出塁率の高さでしたが25年はレギュラー定着後初めてBB% 10.0%を下回る(7.7%)、または対4シームへの指標の悪さなど懸念材料は確かにあります。ですが、依然としてMLBの平均的な打者よりは優秀なプレーヤーであり、過去2年間貧打に苦しむチームにとっては大きな存在となるはずです。

また、チーム内でキャプテンを務めていたセミエンの後継として、セミエンとはまた違うアプローチでリーダーシップを発揮するニモの存在は、ここ数年「熱」を失いつつあるクラブハウスのカルチャーを変える契機になる可能性もあります。年齢やキャリア年数を鑑みてもニモはチーム加入初年度からチームのリーダーとしての振る舞い、言動が求められるポジションに身を置くこととなるはずです。個人的には、野球の成績以上にチームのカルチャー作りやクラブハウスガイとしての役割をニモに期待しています。

守備・走塁面では確実に大きなプラスを作り出すことが出来て、球界屈指の鉄人かつ人格者であったセミエンとの離別は少なからずチームへ影響をもたらすこととなるでしょう。ですが、ややコストパフォーマンスが落ちてきていた35歳の高額年俸選手を同じく高額ではあるものの依然打撃パフォーマンスに期待が出来る32歳の選手に変え、リーグでの競争力を保持しようという狙いは一定の理解が出来るでしょう。

実は一世一代と呼ばれるような大型トレード?

MLBでは高額年俸選手同士のトレードというのは結構珍しい(大半が高額選手⇔若手プロスペクトによる再建ムーブ、または高額選手+年俸負担⇔適当な選手の追い出しムーブ)ため、過去の例に倣った比較が難しいこともありますが、今回のセミエン-ニモのトレードは実は歴史的なトレードだったのではないかとブログを書き進める中で改めて感じています。単なる希少性だけではない、このトレードの成立の難しさを構成している要素が次のようになります。

①向こう数年AAVを高める事を許容出来るNYMの資金力

②限りなく1対1のトレードで成立させなくてはならない必要性

③全球団トレード拒否権を持っていたニモ

スポーツにおけるトレードもビジネスにおける交渉も大前提として、互いの利害一致がなくては成立しません。A man's trash is another man's treasure(ある人のゴミは、誰かの宝物)という英語のフレーズがありますが、今回のトレードも両球団の狙いや目的、ニーズを満たしていたため成立出来たのです。

その上、今回はNYM側に大きな金銭的負担を強いることとなるため、年俸削減を果たしたいTEXにとって交渉相手はNYMクラスの資金力を持った相手に自ずと限定されます。また、両チームとも今季は勝率5割程度の成績に終わり、来季以降もコンテンダーとして戦わなくてはならない立場であることから、必要以上のアセットの消費&現有戦力の入れ替えを避けたかったはずです。限りなくセミエン‐ニモの1対1に近い交換でなければお互いにとってメリットが薄い交渉になった事でしょう。更に今回のトレード成立難易度を高めていたのは、ニモが29球団に対するトレード拒否権を所有していたことです。ニモはトレードの話を受けた後、元チームメイトのデグロムに連絡を取りレンジャーズの情報収集を行っており、そこで来季以降も勝負出来るチームであることを認識したようです。もしニモがトレード拒否権を行使すれば、今回のトレードはそもそも成立せず引退後のこぼれ話としてお蔵入りしていた事になっていたでしょう。

トレードの総括

今回のトレードは両球団どちらにも大きなメリットがあり、MLBという世界はあくまでビジネスの世界なのであるという事を再認識させるものでありました。客観的な評価をするなら、ペイロール増大を受容しながら守備力強化と将来のチーム編成を楽にしたメッツの方が実りある交渉だったのではないかと思います。

 

コンテンダーを引き続き目指すための選択

とあるスポーツ漫画でこのようなセリフがありました。

甘っちょろいんだよ お前ら

夢とか 後悔しないとか

そんなんだけで勝てるなら俺は既に世界一だバカ

ーブルーロック EPISODE凪 27話「FAKE&REAL」より引用

先日ノンテンダーとなったガルシア、ハイム、スボーツそしてセミエンと彼らは間違いなく2023年の世界一に大きく貢献した選手達であります。ですが、過去2シーズンは全員結果を残すことが出来なかったプレーヤーであることは紛うことなき事実であります。23年の世界一という夢や思い出という空想だけで、既に選手としてのピークが過ぎた選手を数多く抱えて今後戦い続けるのは現実的に不可能となっていたのです。だからこそ、今回のノンテンダーやトレードのようなムーブを決断したのであり、限りある資金や資産を活用して少しでもチームの強化を目指しているのです。何故か一部で「テキサスは再建モードだ」と評されているのは謎ですが…

市場から隠れた才能を発掘出来るか

出足こそ遅れていますが、今オフのFA市場でも限られた資金の中で投資をしなくてはなりません。まず、ハイムの後釜として、ブリュワーズからFAとなっていたダニー・ジャンセンを獲得しました。テキサスはジャンセン以外にもビクター・カラティ二にも興味を持っていてジャンセン獲得前にも連絡を取っていたようでした。カラティ二より2歳若く、チームに不足している選球眼を備えているジャンセンに賭けるようです。来季はジャンセンとヒガシオカの2枚体勢となり、おそらく50-50に近い割合でスタメンマスクを務める事が予想されます。

投手に関しては、再契約も目指していたであろうメイトン、ミルナーカブスへ流失させてしまい、ハイレバレッジ・リリーバーの獲得も財政的に厳しい中、昨年同様制球力に長けた投手を集める方針を継続するようです。今回獲得したタイラー・アレクサンダーはまさにその傾向に合致する投手で、今季のミルナーのような活躍を期待したいです。アレクシス・ディアズは当たれば儲け物のバウンスバック候補で、これまたテキサスが好むエクステンション(投球プレートからボールをリリースするまでの距離)が長いという特徴がある投手です。まだ正式発表ではありませんが今季で引退を表明していたクリス・マーティンが2026年も現役続行、そしてレンジャーズと再契約に合意したというニュースも入っています。

 

総括

まとめるとー。

WBCの地上波放映無しに文句を言っている方々、MLBの応援チームがLADである人が多いのは何かの偶然なのでしょうか。国民の金で毎試合MLB中継を見られる恵まれた立場になってしまうと、タダで試合を見せるのは当たり前というある種の傲慢思想に陥ってしまうのかと怖くなりますね。

以上です。

【TEX】今オフにクソお邪魔して欲しい選手~Part3 野手編~

どうも、エニグマです。

いよいよ企画も最終回となりました。今回は野手編となります。

↓既に投手は先発・リリーフ編の2本投稿済みです。未読の方はリンクからどうぞ。

rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

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■ターゲットとなる野手に求める条件は?

①捕手、捕手、捕手。

②チーム内で役割が持てる選手。UT性、プラトーン要因。

今オフのレンジャーズの野手補強において最大のターゲットかつミッションとなるのはキャッチャーの人材確保となります。しかしながら、市場から補強するとなると今オフTEXに与えられたオプションは多くはありません。

www.mlb.com

先日ノンテンダーとなったハイムよりも攻守にクオリティに長ける選手を探さなくてはならないのですが、正直心が惹かれない商品棚となっています。ちょうど今世間ではブラックフライデーなる年末商戦が繰り広げられていて、私もついつい財布の紐を緩めてしまいお買い物をしてしまったのですが、このFA市場の捕手は購買欲を掻き立てるような選手が非常に少ないです。上のポストで述べたように、捕手はFA市場からのサーチではなく、トレードマーケットでの検索に切り替えた方が賢明かもしれません。表現は悪いですが、もうすぐMLBからいなくなる可能性の選手に妥協で契約を与え、そこそこの試合数や打数を提供するくらいなら今市場にいる1番良い選手を狙う。または、MLB経験は浅いがポテンシャルのある選手を2番手捕手にし、使いながら育てていく方針にベクトルを向ける方が理に適っていると思います。

また、来季から2年間チームのUT枠かつ主力としての働きを見せていたジョシュ・スミスがセカンドに起用法が絞られる可能性が高いです。そのため代替となるUT枠の選手を1人確保しておきたいですし、プラトーン起用を計算においた上で右打ちの外野手も予算に余裕があれば押さえておきたいパズルのピースとなります。

*選手のデータ画像はBaseball Savantからの引用となります。

①J.T.リアルミュート C Bats/Throws R/R 34歳(フィリーズからFA)

良い点

①依然として高いスローイング技術と盗塁阻止率

②豊富な経験値。チームへの影響力をもたらす人格とリーダーシップ

懸念点

①打撃指標の悪化と対速球系への脆さ

②グローブライフ・フィールドでは打撃復活は厳しいか?

③そもそも獲得できませーん。予選敗退でーす

このブログを作成する途中で突然「取れるかはともかくリアルミュートに特攻するのもアリだよな…」と思い始め、今回トップバッターを飾ることとなりました。紹介するにあたりこのような発言をするのは流石に申し訳ないのですが、今回リアルミュートを選出したのは「安物買いの銭失いするくらいなら、落ち目かもしれないがリアルミュートというブランドを買うべき」という着眼点からになります。

2025シーズンのレンジャーズは捕手の盗塁阻止率がMLB28位の約17%で、ランナー1塁の状況から2塁への盗塁を許すシチュエーションが散見されていました。盗塁阻止に関しては捕手だけの責任ではなく、投手の協力も要求されるため(デグロムとかほとんどクイックをしませんし…)そこまで重要な数字ではありません。しかし、ランナーを不用意に先の塁へ進塁させるというのは単純に失点の可能性を向上させるため、出来る範囲でのケアはしなくてはいけません。リアルミュートは卓越したスローイング技術を誇り、34歳となった今でもリーグ上位の盗塁阻止率(今季は約30%)を記録していて、チームを助けるシーンが多く見られるはずです。またリアルミュートは世界一の経験こそありませんが、フィリーズ移籍後WS出場、WBC代表など大舞台での経験が豊富な選手です。また、先日のPOで判断ミスと送球エラーからサヨナラ負け&シリーズ敗退となった瞬間すぐさま投手に声をかけるなど人格面にも長けていて、チームの若手選手たちのお手本や財産になれる存在であります。

しかし今のリアルミュートは34歳。MLB最高の捕手という王冠を返納しており、かつての活躍を期待するのは難しいと考えています。今季はレギュラー定着後キャリアワーストクラスの打撃成績に終わり、ありとあらゆる打撃指標に暗雲が立ち込めているからです。この状態で突如MLB屈指の投手天国=打者地獄となってしまったグローブライフ・フィールドを本拠地にするのは、本人にとってもチームにとっても最悪なシナリオに終わる可能性が高いと思います。

そもそも年俸的に獲得出来ないでしょうけど!!!

最後に全然関係ない話をします。Realmutoをカタカナ表記にすると「リアルミュート」よりも「リアルム(ー)ト」の方が現地発音に近いのですが、「リアルムト」表記の字面のショボさで毎回鼻で笑ってしまいます(笑)

②ヴィクター・カラティニ C Bats/Throws Switch/R 32歳(アストロズからFA)

良い点

①対4シームの数字、空振り率の低さ

②今オフの財政状況でもギリギリ届く契約規模

アストロズ情報商材ゲット

懸念点

①四球減による出塁率の低下

②守備能力に陰り

先述のリアルミュートを特別枠とすると、今オフFA市場から捕手を獲得する場合、最も戦力アップに繋がる選手はこの選手だと思っています。キャリアを通して守備型捕手という評価、印象があったのですが、2024年にアストロズに加入後打撃でもリーグ平均以上の選手へとステップアップを見せました。特筆すべきは対4シームへの強さとなります。ここ2シーズンTEXは対4シームへの対応&数字に苦しんでいて、リーグ28位の打率.232、wOBA、xwOBAと言った指標でも共にリーグワースト5位となっています。一方カラティニは過去2シーズンで対4シームに打率.260以上、そして空振り率が低いことから打線のアップグレード、またはアクセントとなる可能性を秘めています。MLBTR予想では2年14Mとなっていて、この金額付近なら投資するべき価値はありますし、同地区の競合(「強豪」の間違いではないです)球団であるアストロズ情報商材としての役割にも期待したいです。

32歳と決して若くはない年齢という事もあり、カラティニの積極的な打撃アプローチと年齢は将来的な成績悪化を予感させています。2025シーズンは積極的にスイングをかけていく方針だったのか、それとも選球眼の低下だったのか例年よりもBB%を落としてしまい、出塁率が低下していました。打球指標が優れている打者ではないため、打者不利のグローブライフ・フィールドではボールが飛ばず、打撃アプローチを更に悪化させてしまう可能性は頭に置いておかなくてはなりません。先程25年のテキサスが盗塁阻止率28位と紹介しましたが、その下29位だったのがアストロズ。当然カラティニも盗塁阻止に関しては過大な期待は出来ません。

③リース・マグワイア C Bats/Throws L/R 30歳(カブスからノンテンダーFA)

良い点

①守備面で安定感

②133打数で9HR

③ヒガシオカとの併用で役割を持てて、安く獲得可能

懸念点

①流石に今季の打撃は出来すぎでは?

②四球少なすぎ…

FA市場で最も安く捕手を補強したいのであれば、今オフではリース・マグワイアが最適な選択肢になると考えています。マグワイアに求められているのはとにかく守備です。現在来季の正捕手として想定されているヒガシオカは守備面であまり大きな期待が出来なくなっているため、マグワイアは守備型捕手としてチーム内で役割を持つことが期待されます。打撃面でも今季はわずか133打数でキャリア最高の9本塁打を放ち、意外性No.1忍者ならぬ捕手としてそれなりのバリューを示しました。あとはシンプルに安く獲得出来ます(笑)

安価な契約の選手に対して懸念点も何もない(弱点や課題があるので契約が安くなるので…)のですが、やはり打撃面に関しては疑問があります。あの打撃内容でグローブライフ・フィールドをホームにし結果を残すイメージはどうしても浮かびません。この点に関しては、後述する2選手にも同じことが言えますが…

④ディラン・ムーア UT Bats/Throws R/R 33歳(レンジャーズからFA)

良い点

①スミスに代わるUT枠

TEX移籍後はOPS.781

懸念点

①守備にはもう期待出来ない?

②デュラン含め打てないUT集めたところで…

今季マリナーズDFAされた後、レンジャーズとマイナー契約を結びましたが恐らく1試合もMLBの舞台に戻ることなく退団&FAになると思われていました。しかし、8月にセミエンやシーガーの故障者リスト入りによりロスター入りを果たし、18試合に出場しました。あまりにもスモールサンプルのため、もはや紹介することすら馬鹿馬鹿しいのですが、27打数でOPS.781とまずまずの数字を残しました。

ムーアに期待しているのは複数のポジションに付けるユーティリティ性にあります。先日のセミエンのトレードにより、UTを務めていたジョシュ・スミスが恐らくフルタイムでセカンドを守ることが予想される事からスミスの代役としての役割を求めたいです。

UT性と守備を見込まれている選手なだけに、今年2025年の守備指標の下降はやはり見逃せない要素となります。同じくUT枠のデュランと同じ右打右投、打撃難とキャラ被りが強く、別に必要ないのでは?という意見も承知しています。ですがセミエンが抜けたことにより、内野のベテラン選手が不在のためロスターに入れた方が良いのかな?と思い今回選出させていただきました。

⑤レーン・トーマス OF Bats/Throws R/R 30歳(ガーディアンズからFA)

良い点

①対左キラー

②23年には28本塁打を記録

③カーター&ピーダーソンとの併用、代走の役割

懸念点

①スタメン確約はないためトーマス側が敬遠しそう

②年俸削減の最中、控えの選手に高い給料は渡せない

既にほぼ2026シーズンの戦力が固まっている中、チーム内で役割を持て尚且つバウンスバック候補となりそうなのが最後に紹介するトーマスです。キャリアを通して対左投手に強く通算打率.292、OPS.859の好成績を残しています。昨年のプレーオフではあの天下無双のスクーバル(DET)すら粉砕する満塁ホームランを放っていました。

この特性により、対左に大きな弱点を抱えるエバン・カーター(OF)とジョク・ピーダーソン(DH)のどちらとも併用が可能となり、チームのラインナップに選択肢と厚みを与えてくれることでしょう。2年前の2023には28本塁打も記録する長打力、そして肩の強さは先日ノンテンダーされたアドリス・ガルシアの面影を感じさせるものであり、テキサスファンに受け入れられるのもそう時間はかからないと思います。守備に関してはガルシアとは大きな差がありますが…(笑)

トーマスはスタメン確約はされないため、他のチームがレギュラーでの起用を保証した場合獲得の可能性はほぼゼロになることでしょう。今季は故障に苦しみ数字が伸びなかったとはいえ過去の実績はそれなりにあり、30歳という年齢から安価な年俸でのサインをすることは困難であると予想しています。今季の年俸が7.8Mと結構高めでしたので、仮に多少ディスカウントするにしても6M以上は確実に貰えるはずですので、これ以上高騰するなら残念ながら撤退しなくてはいけません。

 

今回ブログを書いていて改めて思ったことを述べます。

こんなに打てないチームなのにどうしてレギュラーを含めた野手陣容がここまで固まっているのでしょうか(悲)

ノンテンダーされた2選手とセミエンを除くと、新加入のニモと捕手1枠以外は結局昨年とほぼ同じ陣容になりそうなのがこの球団の閉塞感を暗示しているような気がしてなりません。2年結果が出せなかった3選手の入れ替えこそありましたが、抜本的&大幅な変更ではないため、内外から見ても変わった印象が薄いのではないかと思います。テキサスファンではない人から見たらセミエン、ガルシア、ハイムとネームバリューの大きい選手が抜けた事から大きな変化に感じるのかもしれませんが。。。実際には起こらないとは思いますが、同じ右打ちでコーナー内野手、打撃アプローチ難ありのフリースインガーと共通項が多いジョシュ・ヤンとジェイク・バーガーのどちらかをトレードで放出し、出塁率の高い選手をもう1人打線に加えるというような動きが出来たら面白いと思うのですが…本当に単なる絵空事ですねえ。

ここまで3本のブログを読んでいただきましてありがとうございました。明日からは今年最後の1か月となる12月。来月12月は

セミエン-ニモのトレードを改めて解説と今後のチーム方針の推察

②今季のテキサス投手陣成功の要因考察

③今年1年間の総括

の3本のブログ投稿を現段階では計画しています。

 

総括

まとめるとー。

今オフのFA選手で金額面や編成面を一切考慮しなかった場合、一番欲しい選手はRanger Suarezです。理由?“Ranger”ですよ、Ranger。Ranger,Ranger。

以上です。

【TEX】25年オフにクソお邪魔して欲しい選手~Part2 投手・リリーフ編~

*画像はhttps://www.mlbtraderumors.com/2023/05/rays-place-pete-fairbanks-on-15-day-injured-list.htmlより引用&加工。

どうも、エニグマです。

今回は先発編に続いてリリーフ投手を5名ピックアップしていきます。

■ターゲットとなるリリーフ投手に求める条件は?

①三振が取れる投手

②バウンスバックを狙い、ローリスク・ハイリターンの投手

2025シーズンが始まるまでのTEXリリーフ陣の評価は決して芳しくありませんでした。年俸削減の方針のためカービィ・イェーツやデビッド・ロバートソンといった2024年シーズンのブルペンを支えた好投手との再契約を断念せざるを得ず、大きな弱点として指摘する識者やファンも多かったと記憶しています(そう思うのは当然なのですが…)FA市場では引退前のホームタウン・ディスカウントもありクリス・マーティンこそ獲得しましたが、それ以外は非常に安価な契約の投手を集めるだけに留まりました。

大きな不安を抱えたままシーズンが始まりましたが、終わってみたら何と救援防御率はMLB5位の3.62。開幕前の評価と実際に投げていた投手のネームバリューや力量を鑑みれば快挙と言っていいほどの大成功を成し遂げました。

しかし、昨年のTEXブルペンの数字を見てみると四球の少なさこそ光っていたものの、空振り率&奪三振率がリーグ平均を下回っていました。あくまでコントロールの良さで打者の打ち損じを誘い、リーグ1位の守備防御点を誇った守備陣による恩恵を受けていただけと私は考えています。そのため、今オフでは奪三振能力と空振り率の高い投手を確保することを目指して欲しいですね。それと同時に、今年のミルナーやアームストロングのような数年前はエリートリリーバーだったものの、直近のシーズンで結果を残せず評価が落ちている投手をバウンスバック狙いでピックアップしなくてはなりません。

 

*選手のデータ画像はBaseball Savantからの引用となります。

SP→先発 RP→中継ぎ RHP→右投げ LHP→左投げ 

①ピート・フェアバンクス SP/RHP 31歳(レイズからFA)

良い点

①元TEXの剛腕投手

②今年キャリアハイのBB%

③過去3シーズンのクローザー経験

懸念点

①球速が落ち、破壊的だった奪三振率&空振り率はかなり控えめな数字に

②怪我の多さ

③調子が悪い、制球が悪い日に立て直す技量&引き出しの少なさ

レイズで3季連続20セーブ以上をマークした剛腕投手のフェアバンクスですが、彼がTEXからドラフト指名を受け、デビューを果たしたというのは意外に知られていないかもしれません。19年途中のトレードデッドラインでTBへ移籍すると翌年の短縮シーズンではチームのWS進出に貢献するブレイクを見せ、100mph超えの4シームとスライダーを武器にメジャーの強打者達から奪三振の山を築いていました。速球投手の宿命?というべきか制球力はキャリアを通して悩みの種となっていて、キャリアの大半でBB% 10%以上という数字だったのですが、今季はキャリア最多の61登板をこなしながら自身ベストのBB/9&BB%をマークしていました。2025年は好調な投手陣を抱える一方、シーズンを通してクローザーの固定、抜擢に苦闘していたため、フェアバンクスのクローザーでの実績と経験はチームの助けになってくれることでしょう。

ネックとなるのが依然として不安の残る制球力、そして度重なる怪我の影響からなのか31歳という年齢にして既に成績下降を予兆するようなデータが出ていることです。球速は未だリーグ上位と言えどここ2年でおよそ1.7mphダウンし、常に高い水準を示していた奪三振能力&空振り率が直近2シーズンはクローザーとしては少し心許ない数字となっているのは懸念材料となり得ます。長期離脱はあまりしないものの、今年を除いてほぼ毎年故障者リスト入りしており、1年を通してクローザーとして計算するのは難しい投手であるかもしれません。正直今年チームを支えたアームストロングと再契約をし、クローザー起用する方がより堅い選択肢かもしれません。ですが、やはりそこは元テキサスの選手という事で愛着が勝ってしまっています(笑)

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②エミリオ・パガン SP/RHP 34歳(レッズからFA)

良い点

①打者天国のグレートアメリカンで好成績

②高い空振り率と奪三振能力

③今オフのクローザー候補の中だと比較的安価な契約になりそう

懸念点

①極端なフライボールP。被弾への不安

②隔年投手傾向があり、来年2026年はバッドイヤーの予感?

③70登板の勤続疲労

2019年のレイズで大きなインパクトを残した以降、あまり目立った活躍が出来ていませんでしたが、今年はその2019年以降で最高のシーズンを過ごしました。34歳にして平均球速がキャリア最高レベルにアップし、それによりスプリットがより効果的に見せられるようになったのが好成績の要因だと考えています。また、毎年のように打者有利のスタッツが並んでいる(2025年はリーグ平均レベルでしたが…)レッズの本拠地グレートアメリカン・ボールパークで結果を残したという点は評価に値するでしょう。今年のTEXブルペンに欠けていた高い空振り率と奪三振能力による制圧力を注入してくれる存在となりますし、他のクローザー候補の投手よりもやや安価な金額でサイン出来そうというのも魅力的な要素であります。

極端なフライボール投手であり、決して被弾が少なくない投手であることは危惧すべきポイントになるでしょうか。グローブライフ・フィールドを本拠地に投げるならば被弾のリスクは軽減できるかもしれませんが、アウェイではその加護は消え失せてしまいます。また、2023年好成績→2024年ダウンイヤー→2025年→大活躍 と近年はやや隔年傾向が伺えており、順当に?行けば来年2026年は成績悪化の1年となります。また、キャリア最多の70登板を遂げた翌年の勤続疲労によるパフォーマンスダウン、怪我のリスクも懸念材料となることでしょう。

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③ショーン・ニューカム RP/LHP 32歳(アスレチックスからFA)

良い点

①先発とリリーフのマルチタスク起用可

②リリーフでは43登板で防御率2.19

③左のブルペン投手が不足のチームにフィット

懸念点

①今年の好成績は運?

②使い勝手の良さから年俸が高騰しそう

すみません、昨日の時点でフライング発表をしてしまいました。ニューカムブレーブス時代は先発としてMLBデビューを果たしていて、規定投球回クリア&2桁勝利などを挙げたシーズンもありました。その後は中々結果を残すことが出来ずにいましたが、2025年アームアングルを前年比8度も下げたことが功を奏したのでしょうか。見事な復活と活躍を見せました。

ピッチングスタイルは異なりますが、起用法のイメージとしてはTEXのジェイコブ・ラッツが分かりやすいと思います。1イニングを投げるだけのリリーフの役割に留まらず先発も出来ますし、ロングリリーフもこなすことが可能な投手です。リリーフのみの防御率は2.19と非常に優秀な数字で、左のリリーフがロバート・ガルシアしかいないチーム事情にフィットするサウスポーとなるはずです。

素晴らしい防御率を記録した一方、xERAは3.82であり空振り率やchase%が低かった点は多少気になる点ではあります。また先発起用をメインに検討しているチームが現れた場合、間違いなく金額が高騰しますのでニューカムに大金を積むなら先述の2投手のようなリリーバーへの投資を優先すべきでしょう。

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④マーク・ライター Jr. RP/RHP 34歳 (ヤンキースからノンテンダー)

良い点

①見た目の数字以上に充実を見せていた指標

②スプリットを再生させれば復活する可能性大

③安く獲得可能

懸念点

①争奪戦に勝てるか?

②ジャック・ライターとの関係性

確かに2025年は決して良い数字ではありませんでしたし、常に勝利と結果と求められているNYYには相応しくない投手だったのかもしれません。ですが、セイバー指標を見てみると被ハードヒット率やバレル%といった打球管理面で優れた数字を示しているのです。実際今季のライターJr.の被BABIPは.374と非常に不運に見舞われており、NYY以上の守備力があるTEXであればライターの失点も多少防げるのではないかと楽観視しています。また今季は得意のスプリットの精度を欠いてしまっており、この点を改善させられれば復活の可能性は更に高まるでしょう。幸いなことに、今のレンジャーズにはスプリットを決め球とするイオバルディが在籍しています。イオバルディからのレクチャーを受けたり、意見交換をすることを通してブラッシュアップを目指せる環境が整っています。今期予想年俸が3Mのため、お値段以上の掘り出し物になる可能性があります。

しかし、その安価な金額であるが故この冬ライターは多くのチームからオファーを受ける事が予想されています。そうなった場合、TEXが他チーム以上に高額の年俸を掲示し、魅力を伝えるアピールをしなくてはなりません。また、ライターと言えばTEXには将来のエース候補であるジャック・ライターが在籍しており、マークとは「いとこ」の関係にあたります。野球選手のプライベート面には全く詳しくないのですが、実際この2選手(ジャックとマーク)の仲や関係ってどうなんでしょうか?実はかなり険悪な関係になっているなどであれば、ライターの存在を優先し、獲得を見送るべきだと思います(笑)

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⑤ハンター・ハービー RP/RHP 31歳(ロイヤルズからFA)

良い点

①高い投球クオリティ

②健康状態は不安もローリスク・ハイリターン物件

懸念点

①スモールサンプルながら昨年比で平均球速大幅ダウン

②現在の健康状態はどうか

最後の1枠は今年は不振または故障に泣き不本意な成績だったものの、来シーズン復活が期待出来る投手を挙げたいと考えていました。最有力候補はドジャーズからノンテンダーFAとなったエバン・フィリップスでしたが、TJから復帰するのがシーズン中盤以降ということもあり、今投げられる投手を欲しているTEXとはマッチしないと考え、今回はハンター・ハービーを選出してみました。

ハービーはイニング以上の奪三振と優秀なBB%を両立する非常に高い投球クオリティを誇っています。100マイルに迫る速球と切れ味鋭い変化球のコンビネーションで打者を制圧していました。後にまた言及するのですが、現在の健康状態に問題がないのであれば是非とも獲得を切望している投手であり、年俸もそこまで高騰しないでしょうからまさにローリスク・ハイリターンの案件となるでしょう。

危惧されるべきは、今季の不安定なコンディショニングとそれに伴う平均球速のダウンでしょう。4月早々に故障者リスト入りし、7月に復帰を果たすもわずか2週間ほどで再びIL入り。その後はMLBでマウンドに戻ることなくシーズンエンドとなりました。今季の平均球速約1.6mphの下降は故障に苦しんだことの影響か、30歳にして衰えの傾向が始まったのか現段階では不明です。

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ここまで5人の投手を紹介しましたが、今年チームに大きく貢献した2人のリリーフ投手ホビー・ミルナー、ショーン・アームストロングの存在も忘れてはなりません。年俸次第ではありますが、再契約の可能性は十分あると思いますし、その扉はまだ空いたままのはずです。

投手に関しては先日投稿した先発編でも述べたように、先発2投手で約20Mの投資を想定していますので、リリーフ投手に関しては昨年同様10Mクラスの大物は一切獲得せず、バウンスバック狙いの安価な契約を好んだ編成になるかもしれません。夢もロマンもない面白味にかける陣容になると思いますが、正直今のグローブライフ・フィールドの傾向が今後も続くのであれば、ブルペンにはそこまでの大金を投与する必要はないのかなとも考えていたりします。今後コンテンダーを目指していきたいのであれば、兎にも角にも野手への投資が必要となりますので…

 

総括

まとめるとー。

最新話の「ブルーロック」で連載2話目で退場した日本のサッカー界の宝(笑)吉良涼介が再登場するも、早速特大の脱落フラグを立てていて今後が非常に楽しみです。

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(公式アプリにすらネタにされる日本の至宝…)

以上です。

【TEX】今オフにクソお邪魔して欲しい選手~Part1 投手・先発編~

*画像はhttps://blogredmachine.com/zack-littell-comps-reds-fans-speculating-cincy-offseason-plansより引用&加工。

どうも、エニグマです。

毎年恒例(昨シーズンからなのですが、、、)の今オフレンジャーズが獲得を画策して欲しい選手を先発・リリーフ・野手の3部門、3パートに分けて紹介していく企画が今年もやってきました。

第1回目は2025シーズンはチーム最大の強みだった一方、来年2026年は不安の声が絶えない先発投手について語っていきます。

■ターゲットとなる先発投手に求める条件は?

①30歳前後の3番手クラス&イニングイーターへの投資

②デグロム&イオバルディ体制終了にタイムラインを合わせた補強

③将来的なアセットとしてリセールバリューを意識

今オフの先発補強における全体的なテーマは「デプスの確保」となります。ご存じの通りレンジャーズは今オフ4人の先発投手がチームからFAとなり、現時点の来季先発は5人ローテギリギリの5投手のみ。その内訳も、大きな怪我のリスクを抱えるデグロム&イオバルディ、実質MLB2年目のライター、まだMLBで結果を残せていないロッカー、未だ来季の役割が不明瞭なラッツという冗談のような陣容です。この状況に加え、今オフは更なる年俸削減が迫られている事から、限られた資産を上手くやり繰りをし、複数の先発投手を用意しなくてはなりません。ただ枚数を揃えるだけではなく、エース格のデグロム&イオバルディの離脱を念頭に置いたうえで、最低でも3番手級かつイニングを食える先発の獲得を目指して欲しいと思います。

また、2027年オフにはデグロムとイオバルディが揃ってFAになる(デグロムには2028年にクラブオプションがあり)ため、ここに照準を合わせられる2~3年の複数年契約で纏められる先発が理想的でないかと思います。今のレンジャーズを企業に例えると「事業拡大を謡いながら、閉店セールを計画している」ようなもので、シーズンを戦う姿勢は示しつつもチーム解体&再編の準備をし、次なるコンテンダー期に備えるという不安定な足場で踊らざるを得ないのが実状です。そうなると、獲得する投手は単なる2026シーズンの戦力という観点のみならず、トレード市場での売りやすさを重視した選考、俗にいう「リセールバリュー」を意識した投資を行わなくてはなりません。これは次回投稿のリリーフ投手にも同じ事が言えます。いやぁ世知辛いですね。

*選手のデータ画像はBaseball Savantからの引用となります。

SP→先発 RP→中継ぎ RHP→右投げ LHP→左投げ 

①ザック・リッテル SP/RHP 30歳(レッズからFA)

良い点

①先発定着後2シーズンで61先発のタフネス

②高い制球力

③安価でイニングイーターを囲いたいチーム事情に最適

懸念点

奪三振率&空振り率が低く、制圧力に欠ける

②2025年の成績は幸運?

③スモールマーケットの球団でも手を伸ばせる予想契約額から、争奪戦になる可能性

今オフFAの先発投手の中で30歳前後の年齢、MLBでの先発実績、耐久性、AAV10M~13Mの契約予想規模という4点でフィルターをかけて検索をした場合、先の条件下に最も適合するのが彼となります。

特筆すべきはやはり制球力でしょう。リリーフ時代の数字が含まれていますが、キャリア通算のBB%はわずか5.4%、Location+では107と抜群のコントロールを誇ります。この数字がどれだけ卓越したものかと言うと、あのジェイコブ・デグロムが通算BB% 5.7%、Location+108なのですから制球力の1点においてはデグロム級なのです(役割も投球タイプもキャリアも全然違うので無意味な比較なのですが・・・)。先発として結果を残したのがわずか2.5年、空振り率の低さから決して大型契約を受け取るような投手ではありません。ですが、それ故に予算制限のあるレンジャーズにとって手を伸ばしやすい案件となっています。

懸念としては先述した空振り率の低さによるゲームの支配力、そして25年の成績は幸運に恵まれた結果であり、想定される数字はもっと悪いものだった(特に被弾が目立っていた)可能性が示唆されています。ですが、この点は今やMLB屈指の投手優位球場となったグローブライフ・フィールドがホームになり、MLBトップクラスの守備陣をバックに投げられる事を計算すると大きな爆弾にはならないと考えています。MLBTR予想では2年24Mとなっていて、スモールマーケットの球団でも食指を伸ばせる契約レンジとなることが推察されています。私は30歳という年齢、稼働率、投球スタイルの視点から3年ほど前のタイラー・アンダーソン(LAD→LAA)の3年3900万ドルの契約が基準となると予想しています。テキサスの投手フレンドリーな現環境、税金面でのアドバンテージでアピールをし、3年4000万ドル付近でサイン出来れば最高ですね。

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②ルーカス・ジオリト SP/RHP 31歳(レッドソックスからFA)

良い点

①元々はエースクラスの投手

②イニングイートが出来るタフネス

③しばらくは肘の大きな故障は心配なし?

懸念点

①持ち味だった奪三振率&空振り率の高さは影を潜めた?

②9月にシーズンエンドとなった肘の状態は如何に

③ポテンシャルの高さから予想以上に高騰する可能性

2019年から2021年の間の3シーズンのジオリトはまさにエースと呼ばれるような投手だったと思っています。コロナによる短縮シーズンを含めた3年間でfWAR11.3、rWAR10.5と充実の期間を過ごしていました。2022年、そして2023年はやや精彩を欠いた投球が目立つようになり、復活を目指していたであろう24年のスプリングトレーニングで右肘の異常を訴え、検査の結果内側側副靭帯(UCL)に損傷が発覚しシーズン全休となりました(先日、ダルビッシュ有も同様の症状から来年の全休を発表していました)。今年4月に復帰直後は打ち込まれるシーンが幾度かありましたが、シーズン終盤には本来のリズム、感覚を取り戻していました。元々ローテを守るタフネスは高く評価されていて、今後数年は大きな肘の故障リスクは軽減されているであろう点から完全復活&才能開花を期待し、ジオリトへの投資を検討する余地は十分あると信じています。

ですが、かつて猛威を振るっていた空振り率&奪三振率を着目すると手術前から大きく数字をダウンさせており、投球スタイルの変更にアジャスト出来るか、そしてチームとしてアシストをする体制があるかどうかは考慮すべき事項となるはずです。ご存知のようにテキサスは決して投手育成能力は高くない、いやむしろMLBで下から数えた方が早いチームであるため、単なる高級イニングイーターに終わる結末もあります。また、MLBTRでは2年32Mと予想が出ていて、この金額だと他のポジションへの投資も控えている事から流石に躊躇してしまいます。ジオリトがデグロムの大ファンで一緒に野球をしたい、だから多少減額しても良いよ!!みたいなシチュエーションが襲来しない限りは、TEXのユニフォームを着たジオリトを拝む世界線はないかもしれません。

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③ザック・エフリン SP/RHP 31歳(オリオールズからFA)

良い点

①23年&24年は好成績を収めた

②コントロールに優れる

③成績不振はBALの守備に足を引っ張られた結果の可能性も?

懸念点

①キャリアを通して怪我が多い投手

②再生チャレンジ失敗のシスク

選手の特徴としては、やはりリッテル同様コントロールの良さでしょう。キャリア通算BB% 4.9%はリッテルよりも更に高い水準で、エフリンがMLBデビューを果たした2016年シーズン以降10年間でこれ以上の投手はマイルズ・マイコラス(4.4%)とザック・グレインキー(4.8%)の2投手のみです(過去10年1000イニング以上を対象)。確かに今年2025年はキャリアワーストクラスの1年でした。ですが、この数字はあまりにも異常なHR/9の数字(2.27!!)とBALの守備陣による恩恵を享受出来なかった(守備指標が軒並みリーグ平均以下)点が影響した可能性もあり、投手天国のグローブライフ・フィールドなら再び輝きを取り戻す未来も決して絵空事ではないでしょう。

しかしながら、エフリンには大きな課題があります。そう、耐久性です。10年のキャリアで規定投球回クリアは3回のみ、それどころか100イニング以上すらわずが5シーズンと打者のみならず自身の健康とも対峙してきた歴史があります。また、先程はエフリンの再生に楽観的な考え、姿勢を述べていましたが、過去2シーズン大きく打ち込まれているカーブボールの改良やマネタイズ、またアームアングルの微調整等コーチングの腕が問われる投手案件でもあります。再生プロジェクトの頓挫、キャリアの1/2で発生する長期離脱イベントのリスクを鑑みると先述の2投手よりリスキーな選択肢でしょう。昨年のウォーカー・ビューラーに抱いていた感覚に近いかもしれません。

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④ブラッド・ケラー RPorSP/RHP 30歳(カブスからFA)

良い点

①先発経験は十分

②争奪戦になっても契約総額は予算内に収まりそう

③目指せマイク・マイナーVer2.0

懸念点

①今年の覚醒は本当の実力か?

②97mphの平均球速は先発だとどこまで落ちるか未知数

③シーズンを通して稼働出来るか

昨年のジェフ・ホフマン同様、リリーフとして活躍を見せたものの、FA市場では先発投手として検討されている投手がケラーとなります。ホフマンとは異なり、ケラーはキャリアを通して117先発もの実績があり、たまたまここ数年はリリーフでの役割をこなしていただけで経験は十分にあります。また、経験こそ豊富ながら先発投手としては目立った実績はない点からFA市場で値段が高騰せず、決して潤沢ではないTEXの財政状況でもフィットし得るのではないでしょうか。昨年のクレイ・ホームズ(ニューヨークをお引越し移籍)が3年3800万ドルだったことから、恐らくその前後で契約規模は収まるはずです。

前年リリーフで活躍した投手を翌年以降先発として運用する事例は数多くありますが、レンジャーズだとやはり2017年オフのマイク・マイナー獲得が思い出されます。ブレーブス在籍時のマイナーは先発として十分な成功を遂げていました。怪我により2年間メジャーのマウンドから遠のいていましたが、ロイヤルズで復帰を遂げリリーフとして卓越した数字、指標を残しそのオフTEXと3年3000万ドルの契約オファーに合意しました。マイナーは2019年に200イニング以上を投げ防御率3.59の大活躍を成し遂げましたが、ケラーにはその再来を期待したくなります。

不安要素として挙げられるのは、今年の活躍は本物なのかという点、そして97マイルの平均球速は先発だとどうなるのかが未知数という点でしょうか。また、POを含めて73登板をこなした疲労から契約1年目から長期離脱、もといトミージョン手術のリスクも考慮する必要があるかもしれません。リリーフで投げていたボールのクオリティを落とすことなく先発投手として表現出来るのであれば、10M前後の契約規模帯の投手としては破格のバーゲン契約となります。

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⑤パトリック・コービン SP/LHP 36歳(レンジャーズからFA)

良い点

①現役投手では最高の耐久性。クモに足を嚙まれても登板

②ST&調整登板をほぼスキップしながら19年以降で最高の成績

③コディ・ブラッドフォード復帰までの繋ぎとして最高の選択肢

懸念点

・ない。2026年シーズンにローテを回ってくれるだけで大成功

何十年もの間、MLBでは投手の故障という疫病が蔓延していることから、怪我無く1年間投げられる投手というのはそれだけで一定の評価をされてきました。そうした環境下にあって、パトリック・コービンは無事是名馬を体現した投手であり、耐久性という点においてはHOFのレベルにあります。今年3月にTEXと契約をした際は、単なるローテの数合わせ程度の期待値だったのですが、最後まで故障することなくロスターに生き残り続け、19年以降のフルシーズンでは最高の数字をマークしました。STと調整登板をほぼこなさずこの活躍は数字以上の価値があると思いますし、もっと称賛されて然るべきだと私は思っています。4月にはクモに足を噛まれても登板していたくらいですし…

コービンと来シーズンも契約をするに当たって、正直リスクは皆無でしょう。強いて言うならば、複数年契約かつAAVが8Mにまで膨らんだ場合は、再契約の選択肢を諦めるべきだと思います。コービンの耐久性は確かにチームをレスキューする要素なのですが、今年を除いた過去数シーズンは本当に「ローテを守れる投手」以外の強みがない投手だったのも事実なのですから。再契約が叶わなかった場合は、ホセ・キンタナ(ブリュワーズからFA)を代替案として契約を目指すこととなるでしょう。

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ここまで5選手を述べてきましたが、私の想定としては

①30歳前後のAAV10~13M(リッテル、ジオリト、エフリン、ケラー辺り)

②コービンを約6Mで再契約(出来高として、イニング数クリアを契約に付与)

およそ20Mを投資し、先発市場から2人の先発投手の獲得を目指して欲しいです。獲得競争により、①が難しいようでしたら、若干賭けにはなりますが、NPB産の外国人投手であるアンソニー・ケイ(DeNA)やフォスター・グリフィン(巨人)との交渉に切り替えるのも一つの手でしょうか。

総括

まとめるとー。

WBCのチケット、もう取れる気がしなくて萎えています。

以上です。

【TEX】グッバイ 君のサラリーはテキサスにはそぐわない 辛いけど否めない

*画像はhttps://twitter.com/Rangers/status/1991994747247050758より引用。

どうも、エニグマです。

ノンテンダー期限となっていた昨日、延べ66人もの選手が所属球団の保有権から離れ、フリーエージェントとなることが発表されました。

全く関係ない話ですが、ノンテンダー(non-tender)とプリデンダー(pretender)って似てますよね。

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今回レンジャーズからは4選手がFAとなり、チームとのお別れとなりました。

①アドリス・ガルシア

今年ノンテンダーとなった選手でレンジャーズのみならず、球界全体で見ても最大の大物選手と言っても過言ではないのがアドリス・ガルシアとなります。今からおよそ10年前には巨人に入団するも、野球や文化への適応、特に日本食への過剰な恐れなどもあり全く活躍することなく光の速さで退団。その後亡命を果たし、カーディナルスMLBデビューを遂げました。コアなファン以外にはあまり知られていない情報なのですが、実はガルシアは金銭トレードでTEXに加入後、一度チームからDFAされていました。その数日後マイナー契約を結び、当時MLB最弱レベルのチーム事情もあり出場機会を得ると最初の数試合で活躍を見せレギュラーを掴み取り、中心選手へと成りあがりました。

怪人的なパワーと大砲のような強肩を活かした守備でチームに貢献し、23年のプレーオフではチーム最高の打者として打線を牽引。MLB記録となるポストシーズン22打点(単一シーズン)を樹立するなど抜群の勝負強さを証明しました。しかし、そこが彼の野球選手のピークだったのでしょうか。24年は膝の痛みから打撃のみならず守備でも苦境の1年を過ごし、今年は守備こそ復活を遂げたものの打撃は従来のアプローチの悪さが目立ってしまい、2年続けて低調なシーズンを過ごしました。調停予想額が12M超えであり、ここ2年の働きを鑑みるとコストに見合うものではないとフロントは判断し、テキサスでのキャリアに幕を下ろす事となってしまいました。

②ジョナ・ハイム

2010年代のTEXを象徴する人気選手だったエルビスアンドラスをアスレチックスへトレードした際のパッケージの一人として移籍。その時のメイン対価の選手はゲホゲホゲホ…(自主規制)でした。2021年と言えばチームが102敗を喫した苦境の時期でしたが、ガルシア同様与えられたチャンスで結果を示し、MLBへ定着を果たすと2023年にはオールスターの先発捕手に選出されるにまで成長。元々フレーミング能力に関しては非凡な才能がありましたが、2023年にはGGを受賞するなど世界一の原動力となる活躍を見せてくれました。

しかしハイムは先に紹介したガルシア同様、2023年が野球選手としてのピークを迎えてしまい、ここ2年はリーグ平均の選手以下のパフォーマンスに沈んでいました。勤続疲労なのか精神的な問題なのか分かりませんが、評価の高かったフレーミング指標が陰り始め、打撃では打球の質が劣化してしまい調停予想金額約6Mには到底見合わない選手となってしまいました。チームの深刻な捕手デプスの薄さから、減額を呑むなら残留という可能性も予想されていましたが、現実はそうはならなかったようです。

③ジョシュ・スボーツ

正直言いますと、スボーツが輝いたのはTEX在籍の5シーズン中わずか1か月間だったと思っています。しかし、その1か月間の輝きはあまりにも眩しく、フランチャイズ史上に名前が刻まれる程の活躍であったとテキサスファンなら誰もそう感じているはずです。高威力のファストボールと切れ味鋭い変化球を武器に高い空振り率を記録しながらも成績に反映されず、savantの数字だけは美しいことから指標芸人的なポジションに収まっていました。投げているボールは間違いなく素晴らしかっただけに、見ていてもどかしい気持ちが常にありました。

そんな彼でしたが、2023年のRS最終カード(マリナーズ)の復帰登板で見事にピンチを封じるとそこからは怒涛の無双ピッチングでした。

同シーズン防御率5点台の投手だったとは到底思えない驚異的な活躍を見せ、世界一を決めたWS第5戦では2回 1/3を投げ抜き、胴上げ投手(アメリカにそんな文化はない)となりました。まるでガラスの靴を履いたシンデレラのような夢のような瞬間で、野球界の最も熱い場所、マウンドに確かに君臨していました。

ですが、夢というのは生きている限りいつか必ず覚めてしまうものです。翌年2024年はプレーオフの勤続疲労からか故障者リストでのレギュラーになってしまい、今年はシーズン開幕前に肩の故障で出遅れ。マイナーでこそ実践復帰を果たしましたが、球速低下という大きな懸念材料からかMLBでの登板はゼロ。健康状態への疑問と枠の関係からノンテンダーという結果となってしまいました。

■これからの道は違えど…

ここまで述べた3選手の共通点としては、世界一を成し遂げた2023シーズンからここ2年間は活躍を示せていなかった事にあります。それでも彼らがテキサスで成し遂げた成績やプレー、23年の世界一を呼び込んだ功績は生涯色褪せる事はありません。来年からは新天地、TEXの競合相手にならないNLのチームで復活を成し遂げて貰いたいです。

 

と、ここまでは思い出を振り返るコーナーでしたが、問題は彼ですよ彼。

④ジェイコブ・ウェブ

Wait… What…?

失礼しました。思わず心の中のアーロン・ジャッジが飛び出してしまいました。しかしながら、それくらい私にとって驚くべきことでありました。先に紹介した3選手は私を含め多くの識者がノンテンダーを予想していた一方、ウェブに関しては来季もチームの戦力として計算されていた投手だったからです。

24年オフにオリオールズからノンテンダーとなり、その数日後TEXと契約。シーズン序盤こそ制球の甘さから被弾や失点をするシーンが散見していましたが、6月以降は安定した投球を取り戻し後半戦防御率は1.59。2026年予想年俸額も2M程度と決して高いサラリーではなかったため、来年のブルペンの一角として計算、期待されていた選手だったのですが、まさかの2年連続でノンテンダーFAとなりました。

24年のオリオールズ、今年のレンジャーズと決してエリートな中継ぎではないものの、Solid(安価)なリリーバーとしてチームに貢献していた投手だっただけに未だに信じられません。辞書のような分厚い故障歴がある投手ならともかく、本当に謎でしかありません。こういった話はあまり好ましくないのですが、我々一ファンには知り得ない問題(性格の気難しさ、プライベート等)を抱えたプレーヤーなのではないかという勘ぐってしまいます。どういうことなんでしょうか?

 

■浮いた約20Mをどう運用するか

今回4選手がノンテンダーFAとなったことで、およそ2000万ドルものペイロールが削減されることとなりました。幾度も述べているように、今オフもチームは年俸削減を方針としています。今回の4選手放出により、現在の2026年予想ペイロールはおよそ170M~180Mと算出されており、仮に2026シーズンのペイロール限度額を210Mと想定した場合今オフFA市場で投じる事が出来る金額は多くても30~35M程度となります。

この大きな制限下のもとレギュラー外野手、MLBレベルの捕手、先発投手(最低2枚)、複数のリリーフ投手とロスターの穴を埋めなくてはなりません。非常に難易度の高いミッションとなりますが、トレードやマイナー契約を上手く活用しながらファイティングポーズを取り続ける必要があり、ヤング編成本部長を中心としたフロントの目利きと能力が再び試されるオフになりそうです。

 

次回以降ですが、10月のブログでも告知したように今オフレンジャーズと契約して欲しい選手を紹介するブログを先発、リリーフ、野手の3部門に分けて投稿する予定です。

投稿予定

11/26(水) 先発投手

11/28(金) リリーフ投手

11/30(日) 野手

実はまだ先発しか書き終えていないので、3連休最後の明日と平日と土日を活用して完成させたいと思います。時間がありましたら目を通していただけると幸いです。

そう言えばここ数日の間でペイロール削減の目的のためにシーガーのトレード話とか出ていましたが、ほぼほぼ可能性のない話であることから今アカウントから語る内容は一切ございません。全く現実味の無い話に結構真剣なトーンで語っている人も散見されましたが、本当に皆さん野球が好きねえ、というのが感想です。

総括

まとめるとー。

大半の方がお気付きでしょうが、今ブログのタイトルは某有名歌手の大ヒットソングを捩ったタイトルとなっています。何曲か聴きながらこのブログを執筆していたのですが、有名曲以外全く知らないのでお勧めの曲があればコッソリ教えて欲しいです。

以上です。