シーガーない野球ブログ

テキサス・レンジャーズという世界一1回の名門チームを応援しています

【MLB】Corey Seager is an underrated player?

*画像はExclusive: Corey Seager Talks Life With His New Team, and Why the Dodgers Will Always Be Family – NBC Los Angeles より引用。

どうも、エニグマです。

突然ですが、「今の野球界で過小評価されていると感じている選手は?」と尋ねられたら皆さんは誰の名前を挙げるでしょうか。どの球団にも必ず1人いるはずですし、投票などをした場合かなり票が割れると思います。

そんな中現在レンジャーズに所属するコーリー・シーガーの名前を出すファンは恐らく皆無でしょうし、今回のブログタイトルを見た時ほとんどの方が「Why???」と感じたはずです。皆さんが言いたい事は聞かずとも分かります。あくまで「スター選手の中では過小評価されたプレーヤー」と言うだけであり、野球界で過小評価された存在ではないことから的外れな主張になるかもしれません。ですが、今回のブログを読んで少しでも認識を改める野球ファンが1人でもいればいいと思っています。

youtu.be

過小評価されているポイント

①遊撃手としては圧倒的な打撃力

次の画像は現役で1000打席以上消化した遊撃手の打撃成績となります(何故か現在ショートをしていないタティスやセミエン、クルーズなどが混入してしまっていますが…)

*画像はFangraphsより引用

現役SS内での主な打撃成績ランク

打率.288(5位)

本塁打224(2位)

打点733(6位)

出塁率.361(2位)

長打率.509(1位)

wRC+ 136(1位)

シーガーの打撃力が現役のショートとしてはトップクラスなのは周知の事実でこれに関しては疑いようがないでしょう。特に長打を打つ能力は突出しており、比較的打力が劣る選手が多い遊撃手ながら後述する別ポジションのスター選手と遜色のないクオリティにあります。またその圧倒的な打撃は歴代でも見ても屈指の数値となっているのです。

*画像はFangraphsから引用。

様々な便宜上、FanGraphsでポジションがショートと定義されていて尚且つ1901年から2026年までで1000打席以上消化と言う条件でソートしたのが上の画像となります(そのため18位に知らない人の名前が入ってしまっています…)この条件でもwRC+で歴代8位の数字をマークしており、やはり遊撃手の中では卓越した打力であることが証明されています。特に2023年に記録したOPS1.013という数字はショートの選手としては歴史的なレベルの数字であり、近年規定打席を満たした遊撃手でこれ以上の数字を残したのはアレックス・ロドリゲスやノマー・ガルシアパーラという歴代屈指の選手だけである事を鑑みると打撃に関しては正しい評価を受けていないように感じます。

更に言及したいのは、ここ2シーズンにおいてMLB屈指の打者地獄と化したグローブライフ・フィールドを本拠地にしながらリーグ屈指の数字を残している点です。

*画像はStatcast Park Factors | baseballsavant.com より引用。

世界一を達成した2023年からの2シーズン、突然リーグ屈指の投手有利=打者不利の球場と移り変わったグローブライフ・フィールド。レンジャーズに所属するほぼ全ての選手が2023年比で大きく数字を落としてしまっていて、シーガーもキャリアハイの2023年から数字こそ悪化していますが、依然として高い水準の数字を維持しています。下画像は2024年と2025年の2シーズンでショートを守った選手の打撃成績となります。

*画像はMajor League Leaderboards - 2024 to 2025 - Batting | FanGraphs Baseball より引用。

こう見ると、シーガーはここ2シーズン(何なら今年も…)打者にとって非常にタフな環境でありながらウィットJr.を除くショートの中で最高の打者であることが分かるはずです。最大年間81試合プレーしなくてはならないホームゲームで毎試合大きなハンデを背負いながら、この数字を残している凄さが世間に浸透されていないと感じています。

②他ポジションとの打撃比較

*画像はFangraphsより引用。

上画像はシーガーがテキサスに移籍した2022年からの4シーズン、2000打席以上立った選手(年間500打席×4シーズンと定義)の成績となります。ちなみに1500打席以上とした場合wRC+ではアルバレス(HOU)、トラウト(LAA)、アクーニャJr.(ATL)に次ぐ9位にランクダウンとなります。

ここから視覚的に訴えるため、グラフを用いてMLBにおけるシーガーの打力を表現していこうと思います。対象とする選手としてフリーマン(LAD)、ラミレス(CLE)、ベッツ(LAD)、タッカー(LAD)、そしてシーガーの5選手を見ていきます。

OPS

HR数

xwOBA(運や守備の影響を排除し、打球の質を計算に組み込んだ指標)

*上画像3枚はhttps://baseballsavant.mlb.com/より算出

現代MLBの打撃に関してはジャッジが見た目のように頭2つほど抜けており、少し離れて大谷、その少し下にソトの3選手が打者ビッグ3と私は評価しています(健康ならヨルダン・アルバレスを加えた四皇と言ってもいいです)。その次のティアに多くのスター選手がひしめきあっており、その中でもシーガーの打撃が如何に素晴らしいかが上のグラフからも分かるはずです。シーガーは「ショートとして突出した打撃力」ではなく「球界屈指の打撃力」を誇る選手であるという事実がより多くの人々に広まって欲しいと願っています。

また、この数字を負担が大きいショートのポジションで記録している事も見逃せないポイントとなります。投手と捕手は例外として、試合の中で動きが少ないファーストや外野の両翼といったポジションよりも多くの活動量が要求される遊撃手の負担は時に軽んじられています。ショートを守って打てる選手は他のポジションの選手よりも優れているというのは短絡的な意見ですが、同レベルの数字だった場合はショートの選手が高く評価されるのは野球のポジション構造を考えると仕方ないんですよね。文句がある野球選手は全員ショートを目指すべきですし、オールSSでチームを構成する野球版『ブルーロック』のようなカオスが極まる状況でも作れば良いのではないでしょうか()

あと今回例で挙げた5選手、ラミレスを除き4人がLAD関係者ですねそう言えば。

③洗練された遊撃守備

打撃に関してはメジャーデビューを果たした古巣ドジャーズ時代から称賛を集めていた一方で、守備に関しては疑問の声がありました。守備でプラスを生み出すシーズンもあったのですが、LAD時代においては決して守備の名手と呼べるプレーヤーではなかったと思います。ですが、TEXに移籍した2022年シーズン以降の4年間でその評価は完全に覆っています。

DRS

UZR

*画像はMajor League Leaderboards - 2022 to 2025 - Fielding | FanGraphs Baseballより引用。

OAA

*画像はhttps://baseballsavant.mlb.com/leaderboard/outs_above_average?type=Fielder&startYear=2022&endYear=2025&split=no&team=&range=year&min=q&pos=6&roles=&viz=hideより引用。

テキサス移籍後の2022年以降の4シーズンの守備成績をソートするとDRS、UZR、OAAのいずれの指標でもプラスを叩き出しており、リーグ屈指の守備力を持つ遊撃手と変貌を遂げています。特に昨年はキャリア最高の守備成績を記録し、ALのGG賞のファイナリストにもノミネートされていました。ショートに要求される肩の強さはSSとしてはリーグ最低ランクでありながらこれだけのアウトを生産出来ているのは見事と言わざるを得ません。試合映像だけを見ると守備が下手そうなフットワークをしているのですが…

シーガー個人の守備向上に関する現地記事が見つからなかったため、詳細な考察は困難なのですが以下の3点が影響していると思います。

①シンプルな技術向上

最もシンプルで、最もカンサイスで、そして最もボーリングな考察を最初に述べていきます。シーガーは元々グラグハンドリングと送球の正確さに関してはまずまずの評価を受けていました。キャリアを重ねる事で必要最低限のフットワークで打球に入る方法を身に付け、肩の弱さを補うアームキャリーを習得したことが守備の向上につながったと考察しています。

②4年間二遊間を組んだセミエンの存在

昨年オフにニモとのトレードでメッツへ移籍となってしまいましたが、ここ数年のシーガーの守備指標向上にはセミエンの貢献が間違いなく大きいです。勿論守備のアドバイスなども受けていたと思いますが、セミエンが与えた恩恵はそれだけに留まりません。

リーグ屈指の守備を誇るセミエンが二遊間の打球の何割かをケアすることで、シーガーが苦手としている二遊間方向の打球をカバーする守備設計を敷いていました。それにより古典的なショートの守備位置付近、特に三遊間の打球への処理にフォーカスすることが出来るようになったことは非常に大きかったのではないでしょうか。今年からはセミエンではなく、スミスやデュランと二遊間を形成することになりましたが、どこまで守備指標を維持出来るか注目されます。

③テキサスの守備指導力とポジショニング設計

他の29球団について詳細な情報を持っていないため、あくまで肌感覚となりますがMLB全体で見てもレンジャーズは守備の指導が上手いチームであると感じています。昨年は最優秀フィールディングチームに輝くなど、ここ数年は毎年リーグ上位の守備指標を記録している堅守のチームを構築しました。

また、チーム全体で守備のポジショニングの統計活用、設計が上手く機能している点も注視しなくてはいけません。各打者の打球方向や打球傾向に関しては全球団等しく同じデータを参照しているのでしょうが、恐らくテキサスはこの統計を他球団以上に有効に活用し守備位置の設計を行っているのでしょう。この点に関しては、いつか別ブログで書きたいのですが如何せん参考に出来る現地記事が少ないのが残念でなりません。

 

打撃はリーグ最高クラス、守備もGGレベルにまでブラッシュアップしたにも関わらず何故シーガーが適切な評価をされていない、何なら過大評価とまで言われることがあるのでしょうか?やや抽象的な表現や言葉が並んでしまいますが、その理由を紐解いていきます。

なぜ適切な評価を集められていないのか?

①怪我に塗れたキャリア

*画像はhttps://www.mlb.com/player/corey-seager-608369より引用。

シーガーのキャリアは新人王、WS制覇2回、WSMVP2回など輝かしいトロフィーを掲げる一方で、「怪我」の歴史が綴られています。新人王を受賞した2016年、TEX移籍初年度の2022年を除いて150試合以上の出場経験がなく、シーズンのおよそ8割にあたる130試合ですら25年までの11年の選手生活で4度しか達成していません。これが一般的な野球ファンがシーガーを適切に評価することを難しくさせており、何なら過大評価とみなす最大の要因となっています。というより、これが全てです。

②現代の遊撃手のステレオタイプから逸脱したプレースタイル

シーガーが打撃と守備に長けた選手という事はここまで紹介して来ましたが、走塁特にスプリントスピードに関してはショートはおろかMLB平均以下の選手となっています。現代の遊撃手のほとんどが走力と言う点でも強みを持っており、スピードでもグラウンドで注目を集める「アクロバティック」的な存在であります。そんな中シーガーのような打撃と守備で魅せる「野球職人」的なプレースタイルは、現代野球の遊撃手像から少し外れたスタイルであり、ドーパミン中毒と化している一部の野球ファンには刺さらないのかもしれません。

③「プレーオフの英雄」という称号が足枷に?

シーガーはキャリアとして得点圏打率が高く、WSMVP2回を含めたプレーオフでの活躍から球界で最もclutchな選手の一人と評価されています。しかし皮肉なことに、POにおける光輝く驚異的な活躍がレギュラーシーズンでの活躍や数字に影を落とし印象を薄めてしまっている印象があります。日々の地道な仕事の積み重ねよりも、1年に一度の大仕事での成功が過剰にピックアップされているような状態となっているのではないでしょうか。

今年はキャリアハイの再来!?

今季ここまで13試合を消化し打率.234 本塁打4 OPS.810と決して目を引く数字ではありませんが、キャリア通算で3月4月を苦手としているシーガーとしてはまずまずのスタートとなっています。鬼門の4月である程度打撃成績を稼げれば、得意の6月以降の爆発で本塁打や打点といった加算スタッツを大きく伸ばすことが可能となります。恐らくテキサス・レンジャーズが日本で最も注目される瞬間(笑)である古巣LAD戦でも本塁打を放ちましたし、ここから更に状態を上げていって欲しいです。後はとにかく健康を維持することですね。それが可能ならば自身初の打撃タイトル(首位打者など)も十分狙えるのではないでしょうか。

 

総括

まとめるとー。

走者を抱えながら抑えるクローザーは「劇場型クローザー」と評されることがありますが、セーブ成功率が低い抑えが「劇場型」と称されるのは錯誤ではないでしょうか。それはクローザーではなく「たまたま試合の最後に投げているだけの投手」だと思います。

以上です。

【TEX】現体制でのLast Danceへ。マッケンジー・ゴアを獲得

*画像はGoogle Geminiにより生成された画像(生成日:2026年1月23日)です。

どうも、エニグマです。

私は日本メディアがスポーツ紙で頻繁に使用する「電撃トレード」という言葉が好きではありません。どんだけ電撃食らわしたいんだって話ですし、うるせーな地面タイプで封殺するぞと毎回感じています。ところが、本日の日本時間朝に報じられたトレードは私にとっては地面タイプをも貫通するようなまさに「電撃」トレードでした。

今日の朝、いつもより早く起きたおかげでほぼリアルタイムで速報を拾えました(笑)

 

ここからは今回のゴアのトレード、そして今後のレンジャーズの方針について明確な基準が生まれた事について順に解説していきます。駆け足の更新ですので抜けている観点などあるかもしれませんが、読んでいただけると幸いです。

トレード内容

レンジャーズ獲得

マッケンジー・ゴア 26歳 LHP 今季年俸560万ドル FA年 2027オフ

ナショナルズ獲得

ギャビン・フィーン 18歳 3B/SS? TEX傘下2位

アレハンドロ・ロサリオ 24歳 RHP TEX傘下6位

デビン・フィッツ=ジェラルド 20歳 SS TEX傘下12位

ジェレミーカブレラ 20歳 OF TEX傘下16位

アビメレック・オルティズ 23歳 1B/OF TEX傘下18位

トレード総括

今回のトレードに関しては当事者となったTEXWSHファンは良い意味でも悪い意味でも「え?こんな対価で良いの?」と思われたのではないでしょうか。それぞれの観点から今回のトレードを見ていきます。

TEX側の観点

プラス面

①トップ100クラスのプロスペクトを出さずに2年保有のゴアをゲット

②若手プロスペクトの整理

③財政面に制約があるチーム状況に今季5.6Mのゴアはまさに渡りに船

④向こう2年間デグロム、イオバルディ、ゴアのダイナミックな3本柱を結成

⑤グローブライフ・フィールドと野手守備力による成績向上の可能性

マイナス面

①プロスペクト大量放出による下部組織のドーナツ化現象

②脆弱な投手育成力でゴアのポテンシャルを活かしきれるか

③今季ゴアが肩肘に大怪我を負った場合、球団転覆レベルのダメージを負う危険性

 

WSH側の観点

プラス面

①シーズンに入って怪我や不調で価値を落とす前に利確が出来た

②念願の?ギャビン・フィーンを獲得

③今回移籍した5選手は全員WSH傘下30位以内にランクイン。マイナー層を潤した

マイナス面

①ゴアを出してトップ100が1人もいないのは・・・

②そもそもテキサスをトレード相手にする必要性があったのか?

③メジャー経験全員ゼロ。昇格まで時間がかかる等ガチャ要素満載パッケージ

④ギャビン・フィーンに固執しすぎた結果こうなったの?

TEXファンは「トップ100出さずにゴア取れちゃうの?」という感想でしょうし、一方WSHファンは「ゴアを出した対価がこれはあまりに渋い・・・」という意見が大半になると思っています。上でも説明しましたが、ゴア程の投手を放出するならトップ100以内のプロスペクトを最低でも1人は欲しがるのは当然でしょうし、それが叶わないなら既にMLBデビュー済みで保有年数が長い若手を求めるのがセオリーになると思います。実際私もトレードパッケージ発表前にトレードの情報を見た時に「もしかしてクマー・ロッカー持っていかれたか?」と一瞬脳裏に浮かんだくらいです。

では、どうして今回このようなディールが成立したのでしょうか。これは確定事項ではなく、あくまで推察になりますがWSHフロントのギャビン・フィーンへの評価の高さが一因ではないかとされているようです。

昨年2025年ドラフトでBOSのスカウティング部門はTEXが12位指名をしたギャビン・フィーンに対して非常に高い評価(全体5位または6位クラス)を与えていたようです。そして現在、BOSのスカウティング部門の多くがWSHに在籍しているという情報がありました。あくまで推察ですし、ブログのこの部分を読んで確定事項のように吹聴するのは控えて欲しいのですが、決して腹を満たせないであろうテキサスの餌に齧りついたのも少なからず理由が生まれてくるのではないでしょうか。

現時点での球界評価は?

昨年11月のセミエン-ニモのトレードに関してはお互いに高額年俸で実績のあるメジャーリーガー、互いの狙いがあまりにも分かりやすい取引であったため評価を下しやすかったはずです。しかし、今回はメジャーリーガー1人にMLB経験がないマイナーリーガー5名というパワーバランスが釣り合わないトレードとなっています。今回WSHが獲得したプロスペクトの大半がMLB昇格までまだ時間が必要な若手選手ということもあり、本当の意味での評価はもう何年もしないと明らかにならないでしょう。「今」だけを見るならTEXが優勢かもしれませんが、「未来」を見るならWSHに軍配が上がっている可能性も十分にありますし。

*モデル上によると、ゴア獲得のために差し出した対価は決してオーバーペイではなくむしろ安く獲得出来たという評価となっています。まあMLBで実績がありASにも選出された投手が相手では、MLB経験のない選手が5人集まろうと太刀打ち出来るはずがありませんよね。何の参考にもならないモデルということは留意しなくてはなりません。

ゴア獲得はTEXのラストダンス?

今回のゴア獲得に関しては単なる向こう2シーズンの先発補強以上のメッセージが込められていると私は考えています。それは「今年含めて残り2シーズンが現体制におけるラストチャンスとなる」というものです。

先述のように現在のチームの2大エースデグロム(20Mのクラブオプション有)、イオバルディは2年後の2027年オフに揃ってFAとなる可能性があり、これはゴアのFAタイミングと重なります。また、今季捕手を務める事となるダニー・ジャンセン、カイル・ヒガシオカの両捕手も相互オプション行使次第では2人同時に退団となるシナリオも待っているのです。

2027年オフとなると、現行のペイロールで残っている大きな契約はコーリー・シーガー(残り4年)、ブランドン・ニモ(残り3年)のみとなり、大きな決断のタイミングとなるはずです。デグロム&イオバルディの空いたペイロールで新たな大物を獲得しコンテンダーを続けるか、それとも2023年の世界一を思い出の中に閉じ込め再建期へ踏み切るか、まさに「Last Dance」と形容されるような非常に大切な2シーズンが今年から始まります。我々ファンはただただこの瞬間に踊り、狂っていきましょう。

 

■セミエン-ニモトレードの時にも思ったけど・・・

これは特定のどなたかに対する意見などではなく、あくまで私が感じている意見であります。両者ともに思惑があり、チーム編成や状況を鑑みたディールとなるトレードに関しては関与するチームの人間は勿論、そのチームを応援しているファンでないと決して見えてこない視点があるなという事です。表面上の知識がいくらあっても、そのチームへの「解像度」を高めるのは難しいと思いますし、そのチームを長い間見ている、応援しているファンに勝るのは至難の業だと思います。

正直言います。あくまで一般論レベルの考察なら私はMLBのほぼ全てのトレードに対してそれっぽいロジックと切り口で解説する事は出来ますよ。今はAIでいくらでも調べられますしね。ですが、そのチームのファンには知識や考察の深み、何より球団への愛で彼らを上回ることは不可能です。まあ当たり前の話ですよね。

そういう意味でこれは自身への自戒を込めての発言になりますが、あまり他球団のトレードに関して偉そうにGM目線になった気分で好き勝手言うのは控えた方が良い、むしろ口を閉ざすべきなのかなと思った次第です。これも全て日本におけるTEXの不人気度が招いている事態なので仕方がないと言えば仕方がないのですが・・・

 

兎にも角にもゴア投手、レンジャーズへようこそ。決して投手育成が優れたチームではありませんが、貴方のポテンシャルがテキサスの地で開花し、球界を代表する投手の1人になってくれることをただただ信じ、応援していきます。

後「エース級の左腕、1-5のトレード」からあのエ〇〇ク・ベ〇〇ドと比較している野球ファンの皆さん、あなたたちへは100%〇すという新手のI LOVE YOUを贈らせていただきます。

 

*追記

今回は取り急ぎという事もありここまでになりますが、後日ゴアの投球分析や課題についての深掘り、そして今回のブログで伝えきれなかった分を加筆し改めてブログをアップデートさせる予定です。ア〇ラスのゲームの完全版商法のような手口となってしまい申し訳ございませんが、ご理解をお願いします。お金を取っている訳ではないため、そこはPCAの守備範囲のような広い心を持って許して欲しいです。

 

総括

まとめるとー。

TEXのペイロールが削減するのとは対照的に、私の月額のクレカ使用料がどんどん膨らんできていて来月からは節制と節約に励みたいと思います。

以上です。

【TEX】スターター補強は値下げ待ち?タイトなペイロールにねじ込みたい先発投手5選

*画像はGoogle Geminiにより生成された画像(生成日:2026年1月21日)です。

どうも、エニグマです。

昨年の大晦日以来のブログ更新となります。明けましておめでとうございます。

今回はスプリングトレーニング開始まで20日を切った今、テキサスが補強すべき、して欲しい先発投手を挙げていきます。

 

■依然として先発投手の補強を画策

2週間前の情報でありますが、クリス・ヤング編成本部長はFA市場での先発投手視察を続けており、あらゆるティアのレベルの投手に目を向け、獲得の機会を伺っているといるとされています。QO案件であるフランバー・バルデス(HOUからFA)、ザック・ギャレン(ARIからFA)の2投手との契約は恐らくないと思いますが、それ以外の投手に関してはディスカウントがあれば契約の可能性が示唆されています。

今のテキサスはブログのキャッチ画像から分かるように値下げシールが貼られる前、バーゲンセール開催を待機しているような状態なのです。例えばの話ですが、新しいゲームが発売されたとき、皆様は発売日に定価の価格で買いますでしょうか?日用品や書籍などは時間が経過しても物価高などの問題があり、値下げが起こる可能性は限りなく低いと思います。しかし、ゲームは発売から時間が立つとネット通販やダウンロードサイトでセールが発生し、安くなる場合がありますよね。それと同じで、どうせいつか買うなら安い時期を狙ってお得に買い物をしようという考えでFA市場を静観しているのではないかと予想しています。ペイロール削減の資金難に見舞われなければ、ディスカウントを待つことなく即決購入しているとは思うのですが…(笑)

そのようなタイトなペイロールで2026年シーズンを戦うことを強いられているレンジャーズ。そんな中でも安価で獲得可能で、チームの先発陣を底上げしてくれるであろう投手を5選手紹介したいと思います。今回挙げる5選手は以下の条件で選定しています。

①2026年予想&適正年俸、AAVが10M未満になりそう(現時点で)

②耐久性がある(最悪ブラッドフォードの復帰まで投げられればOK)

③破綻していない制球力(本拠地の特性にフィット)

④基本1年契約。2年は2年目クラブオプションのみ可(ロスターロック防止)

 

*以下の画像と動画は全てMLB.comからの引用となります。

 

①パトリック・コービン age36 LHP 昨季年俸110万ドル

 

www.mlb.com

詳しい説明は不要でしょう。2025年のシーズン開幕前にレンジャーズと契約を結び、予想外の奮闘を見せたベテラン左腕。ホームのグローブライフ・フィールドでは14先発でERA3.36と本拠地の特性に見事にフィットした投球と成績を示していました。今回紹介する5投手の中では最も獲得=再契約して欲しい投手であります。

獲得に当たって懸念材料を挙げるのであれば、2年以上の複数年契約を要求した場合は好ましい選択肢ではなくなる点でしょうか。現時点の実力は先発ローテの末尾、5番手クラスの投手であるため、もし昨年のような活躍が出来ず以前のようなパフォーマンスに沈んだ場合は、上で記載したロスターの硬直化の可能性を孕んでいるからです。2年目がチーム(クラブ)オプションなら大歓迎ですよ、はい。

 

②ホセ・キンタナ age36 LHP 昨季年俸425万ドル

www.mlb.com

もしコービンとの再契約が叶わなかった場合、次に獲得を目指して欲しい投手がキンタナとなります。昨季2025年シーズンはやや四球数を増やしましたが、キャリアを通して制球力には一定の評価をされている投手であり、14年のキャリアで9回の規定クリアと耐久性にも不安はないため、『アナザー・コービン』としての役割が期待出来ます。

懸念材料は今春のWBC開催でしょうか。キンタナはコロンビア代表として過去2回代表選出(2023年は怪我で辞退に)されていて、今大会も代表に選ばれています。大会によるコンディション調整は当然として、投手はやはり捕手との意見交換やコミュニケーションが大事になってくるため、STでジャンセンやヒガシオカとバッテリーを組めないのはやや不安要素にはあります。次に挙げる投手にも同様の懸念があります。

 

菅野智之 age36 RHP 昨年年俸1300万ドル

www.mlb.com

菅野を獲得するのであれば、その理由はやはり「日本市場の開拓」となるでしょう。彼は今の日本球界の2大スターダムに鎮座する大谷翔平や山本由伸、かつてテキサスが獲得したダルビッシュ有ほどのネームバリューや実力はありませんし、チームのロスター編成的には先に挙げた2投手を優先させるべきだと考えています。それでも今回菅野をピックアップしたのは、制球力の高さとグローブライフ・フィールドの恩恵を受ける可能性が高い投手であるからです。

昨年の菅野のLocation+106という数字はチームの2枚看板デグロム&イオバルディと同値であり、昨年の被本塁打33本はグローブライフ・フィールドを本拠地にした場合ある程度軽減することが出来るはずです。菅野の課題であるボールの遅さ等は年齢的にどうやっても改善は不可能でしょうが、失点を抑えるという点においては今のTEXの環境(得点が入らない&堅い守備)は菅野に少なからず恩恵をもたらす事になるでしょう。

危惧されるのは、キンタナ同様WBCへの出場が内定している選手であること、そして昨季年俸の1300万からどこまでディスカウントを許容するかという点でしょうか。

 

④クリス・パダック age30 RHP 昨季年俸750万ドル

www.mlb.com

菅野同様、制球力の高さを誇りながら被本塁打の多さが足を引っ張り失点を抑える事が出来なかったのがパダックであります。2019年パドレスMLBデビューを果たし、エースポテンシャルを秘めた若手として注目を集めていましたが、そこからやや伸び悩み、2022年にキャリア2度目のTJ手術を受けて以降は苦しいシーズンを過ごしていました。昨季はかつてのようなボールの切れや奪三振能力こそなかったもののキャリア最高の158イニングを投げ、一定の貢献を果たしました。

2度のTJ手術を含めて故障の可能性が高く、安全な投資先とは言えませんがパダックは今年で30歳と先述の3人よりも6歳若い投手であります。目先の戦力アップではなく、ローリスク・ハイリターンの補強を目指すなら賭けるべき投手の1人となるでしょう。30歳前後のバウンスバック候補としてウォーカー・ビューラー(フィリーズからFA)の名前も浮かびましたが、ビューラーは昨季年俸が2000万ドル以上、ここ2シーズン制球が大きく悪化している点を鑑みて選出外とさせていただきました。

 

⑤マーティン・ペレス age 34 LHP 昨季年俸500万ドル

www.mlb.com

2012~2018、2022~2023に次いで第3期テキサス在籍時代を見たいか見たくないかと言えば、見たいという気持ちがやはり強いです。ベネズエラの大先輩かつ名投手のヨハン・サンタナ2世とも称されていた華麗なる逸材も気付けば34歳。マイナー時代から知っている選手だけにベテランと呼ばれる年齢になっていることに驚きと同時に自身の衰えと加齢を実感せざるを得ません…(笑)

ペレスと言えばゴロPの印象が強いと思いますが、昨年は完全にフライボールPとなっていて球速も2023年のテキサス在籍時よりも平均2マイル以上ダウンしています。しかし、ペレスは今回紹介した5投手の中で恐らく最も安価でサインすることが可能な投手となるはずです。ペレスの獲得で先発投手への支出を抑えた場合は、最近噂が出ていたミゲル・アンドゥハー(レッズからFA)の獲得にも熱を入れる事も出来るでしょうし、他の野手への投資資金も捻出することが可能となります。

full-count.jp

アンドゥハーで思い出しましたが、某媒体のこの失礼な記事は一体何なんでしょうね。

 

■背伸びしてもう1ランク上の大物を狙うべきでは…?

ここまで書いてきましたが、ここまで値下げ待ちの姿勢なら思い切って1グレード上の先発投手を目指しても良いのではないかと考えています。「安物買いの銭失い」なんて言葉もありますし、プレーオフを見据えると今回紹介した5投手はデグロム、イオバルディ、ライターに次ぐ4番目のスターターとしては力不足感が否めません。rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

昨年11月に投稿したブログですが、既にエフリン(再契約)、ケラー(フィリーズ)の2投手が既に市場から退場しています。先述のコービンは勿論、ザック・リッテルとルーカス・ジオリトの2投手が未所属であり、まだ契約するチャンスが残っています。リッテルは計算が出来る3番手、ジオリトはTJ明け2年目の本格始動に備えるフロントスターター級の右腕でありチームの戦力を間違いなくアップさせてくれる存在です。他にもニック・マルティネス(レッズからFA)、クリス・バシット(ブルージェイズからFA)といったベテランスターターの選択肢もあります。

必ず誰か1人は先発は取るのですから、気長に待っていきましょうという話です。私個人としてはザック・リッテルが最も欲しいのですが、果たしてどうなるでしょうか。

 

総括

まとめるとー。

チェンソーマンという作品の登場キャラにデンジとレゼというキャラがいて、その2人のカップリングは「デンレゼ」とファンの間で呼ばれているのですが、どうしても昨年バロンドールを受賞したフランス代表の「デンベレ」に空目してしまいます。

以上です。

2025年の振り返り、2026年の活動方針について

どうも、エニグマです。

皆さま、本日は2025年最終日、大晦日となっていますが如何お過ごしでしょうか?ブログ投稿者は昨日ようやく今年の仕事納めを果たし、ようやく休みとなりました。今日からの休みでは部屋の片付け、26年の目標設定、2月に受ける資格試験の学習、エリアの騎士というサッカー漫画を読破するなどしながらゆっくりしていこうと考えています。

今回は普段のようなレンジャーズ関連の話はしません。今年の活動振り返りと来年以降のブログやSNS投稿について報告をしていこうと考えています。

■目標であった年間30回ブログ更新をクリア

rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

昨年2024年最後に投稿したブログにて、2025年の目標はブログ30本投稿です!と綴っていましたが、見事何とか達成出来ました。クオリティはともかく公言していた目標の本数をクリアしたことに関しては今現在でも一定の満足感と達成感を抱いています。後は毎月最低1本はブログ更新できたのも良かったかなと思っています。実はこのブログが30本目なんです。

ならこのブログは本数稼ぎだろ?と思ったあなたのような勘の良いヤツは嫌いです。

■今年の投稿したブログでお気に入りの記事は?

私が今年投稿した30本のブログで投稿して満足感があった記事、お気に入りのブログを紹介していきます。これを機に読んだ事がない方、久し振りに読みたい方に触れて欲しいですね。

【TEX】愛のままにわがままに 僕はテキサスだけを褒めちぎりたい - シーガーない野球ブログ

多分この時はB'zを聞いていたんでしょうね…その時聞いている音楽や作品からブログタイトルを付けていることが多いので(笑)

これはシンプルに期待と成績予想がパーーーンと大外れという意味で非常に印象的なブログとなります。打率.250、OPS.800をクリアするジョクピなんてジョクピじゃないですし、パワーランキング10位漏れにうだうだと不満と文句を垂れ流していましたが、予想屋の皆さんの方がどうやら正しかったようです。大変申し訳ありませんでした。まあ、多分来年も懲りずにやると思います。

【TEX】Jacob deGromの現在地 前編 - シーガーない野球ブログ

  【TEX】Jacob deGromの現在地 後編 - シーガーない野球ブログ

今年確かな復活を果たし、シーズンオフにはカムバック賞に選出されたデグロムのシーズン6月時点での特集記事です。当ブログでは珍しい?グラフが登場したりして、上手く画像と文章をミックスさせて作れたのではないかと思っています。

【TEX】鶏が先か、卵が先か。Kevin Pillarの発言について思うこと - シーガーない野球ブログ

これはシーズン中盤にシーズン途中でDFAとなり、引退を表明したケビン・ピラーがテキサスのクラブハウスの状況をメディアにて語ったことに対する意見を述べたブログになります。憶測ベースでの意見や発言が多くなってしまっているのは非常に申し訳ないのですが、それなりの人に読んでもらったようで嬉しかったです。12月にもXにてチラッと紹介したらまたアクセス数が増えたみたいでして大変ありがたいですね。

■今年の活動総括

今年は目標となるブログ30本投稿、ブログアクセス数約7000回と活動と露出がある程度見合ってきたのかなという印象です。11月のセミエンとニモのトレード思惑を簡単にまとめた画像が謎に評価してもらい、あの期間だけでフォロワーを50人近く獲得出来たのは全く予想だにしていませんでした。テキサス・レンジャーズという日本ではニッチなコンテンツしか扱わない野球アカウント、ブロガーとしてはまさにボーナスタイムと言えるモーメントでした。

■来年の目標

来年の活動目標としては、以下の3点を目指していきたいです。

①自分自身からフォローを飛ばさずに、Xのフォロワー400人突破

*2025年12/31時点で276人

②ブログ制作におけるライティングスキル向上、グラフ&画像の活用

③ブログ投稿15本

以前もXでポストしましたが、私はテキサス・レンジャーズ系ビジネスアカウントという前代未聞のポジションに付いている人間であります。当アカウントは野球においては基本TEX以外の話題はしないため、日本で不人気となっているTEXのみの宣伝で自身から動くことなくフォロワーを獲得していくのは難しいと考えています。ですが、私は敢えてそこにチャレンジをしていく『最も困難な道()』を進みたいです。そのため、来年はより「バズること」を多少意識したポストをしていきたいと考えています。

そのためには、自分自身のコンテンツ力強化が必要になってくると考えています。私は野球そのものに関する知識は日本の野球ファンの大半には間違いなく勝っていますので、後はそれをより分かりやすく伝える手法、技術が必要となります。ブログにおけるライティングスキルの勉強と向上、文字数を削減し視覚化が可能となる画像やグラフの活用を積極的に行っていきたいです。

あれ?それならブログ投稿15本という目標は少なすぎるのでは?と感じていることでしょう。それには次に述べる事情が原因しています。

■2026年の活動方針

特に報告することでもないのですが、2026年はSNSやXでの活動時間や本数を減らしていく予定であります。その理由は以下の3つです。

1.来年は資格取得の勉強に集中したい

2.SNS、もといデジタルデトックスを導入していきたい

3.そもそも野球へのモチベが低い

来年は複数のとある資格取得を目指しているため、単純に勉強に時間を割くことが多くなります。また、最近読んだ本でデジタルデトックスの有用性を説かれていて自分自身もそれを実行したいと考えたからです。後は、単純に野球が好きでないので(笑)

 

総括

まとめるとー。

仕事納めとなった昨日、帰り道にとある飲み屋?飲食店?の店内有線が聞こえてきていて何か聞いた事ある曲だな?と思っていたらSPEEDの『my graduation』でした。今の時期なら『White Love』じゃねえのかよと勝手に一人で選曲センスにキレながら家路に着きました。久し振りにフル聞いちゃいましたよ。

www.youtube.com

www.youtube.com

以上です。今年は1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

【TEX】Luck or Strategy? 今季のテキサス投手陣の成功を考察する

*画像はhttps://www.dallasnews.com/sports/rangers/2025/08/05/take-a-bow-nathan-eovaldi-see-photos-from-his-latest-gem-in-the-texas-rangers-win-over-the-yankees/より引用。

どうも、エニグマです。

2025年シーズンのレンジャーズにおいて、投手陣の奮闘は唯一の功績と言っても過言ではないでしょう。開幕前から投手陣、特にブルペンに関しては決してポジティブな感触を得ていなかったにも関わらず、シーズン162試合でのチーム防御率はMLB1位の3.47と圧巻の数字でした。

今回のブログでは、投手陣のスタッツや本拠地特性、投球に対するアプローチやストラジーから今季のTEX投手陣の成功を紐解き、来シーズン以降において再現性のある取り組みと結果だったのかどうかを推論していきたいと思います。

結論

ブログタイトルにもあるように「2025年のTEX投手陣の成功は運か、はたまた戦略の勝利か?」というテーマに対する結論を最初に述べさせていきます。

「どちらかと言えば運の要素が強いが、結果を残すための戦略と投球へのアプローチに確かな根拠とプロセスの跡が見られた」

というのが私の中の結論でございます。割合で表現するなら、運6:戦略4という見立てが最も適切ではないかと考えています。以後、テキサス投手陣の成功の要因を『運』『戦略』の2つの観点に分けて述べていきます。

『Luck』

遂にMLBワーストのパークファクターとなった本拠地

*画像はStatcast Park Factors | baseballsavant.comより引用

上記画像は2025年シーズンのパークファクターですが、何か気付くことがあるはずです。そうです、今季のTEXはMLB30チームで最も点が入らない本拠地(グローブライフ・フィールド、以下GLF表記)で年81試合もの試合を行っていました。このような投手有利球場ならば投手成績が優秀なのは決しておかしな話ではなく、むしろ当然と言えるでしょう。実際TEX投手陣はホームでは防御率2.82(今季のMLB1位で唯一の2点台!!)であった一方、アウェイではリーグ16位の防御率4.21と凡庸な数字になっていました。

20年のオープンから毎年リーグ上位から中位のパークファクターだったGLFですが、24年からの2シーズンはあの魔境Tモバイルパークに匹敵するレベルの投手天国へと突如変貌を遂げているのです。未だにその理由は一切不明であり、球団フロントも試合前にどこのドアが空いていたか等球場に関する調査を行っているようですが原因は解明されていません。GLFのトレンド変化がTEX投手陣をリーグ最高レベルにまで引き上げた最大の要因であると私は考えています。

MLB最高レベルの守備陣による恩恵

今年のテキサスは投手陣の奮闘が大きくフォーカスされがちなのですが、それと同時同レベルで称賛されるべきなのが野手のディフェンス力であります。野手が平均的なディフェンダーに比べてどれだけ失点を防いだかを示すDRS(守備防御点)は+89で今季のMLBのベストレコード。加えて守備率(守備機会の中でエラーをしなかった割合)はMLB歴代最高値の.99112と堅実な守備で投手を支えてくれました。平均的な選手に比べて、どれだけの「アウト」を稼いだかを表すOAA、守備でチームにどれだけ貢献しているかを示すFRVといったセイバー指標でもそれぞれMLB6位、5位となっていました。今季最優秀フィールディングチームに輝いたことに関して、一部から疑問の声が上がっていましたがリーグトップクラスの守備陣であったことは決して間違いないはずです。

そんな守備陣からとりわけ守備の名手であったセミエン、ガルシアが今オフでチームを離れる事となりました。来季は引き続き高いレベルでのディフェンス力を発揮できるかどうか真価が問われる1年になりそうです。

デグロム&イオバルディ合わせて300イニング消化

2025年のテキサス投手陣最大のサプライズはジェイコブ・デグロムが年間30登板&170イニングをクリアした事でしょう。2021年以降規定到達はおろか100イニングすら投げられず23年には自身2度目のトミー・ジョン手術を経験。復活を期した今シーズンは以前よりも球速を抑える省エネ投法、再び供述しますがアームアングルの修正の成果もあり、後半戦こそやや精彩を欠いたものの見事な復活でカムバック賞を戴冠しました。そのデグロムを遥かに凌駕するレベルの投球を披露していたのがネイサン・イオバルディとなります。2先発目で1-0の完封勝利を遂げる等シーズンを通して盤石のピッチングを披露していました。8月に右肩のローテーターカフの損傷で無念のシーズンエンドとならなければ、サイ・ヤング賞は難しくとも最優秀防御率のタイトルのチャンスはあっただけに非常に残念で仕方ありませんでした。

そんなデグロムとイオバルディは25年シーズン2人合わせて302.2イニングを投げ抜きました。健康状態に不安を抱えている投手だけに、2人が揃って在籍する残り2シーズンで25年のようなイニングイートをこなせるかどうかはかなり不透明な状況であるため、来季以降も継続して活躍を計算するのは浅はかな考えと言えるかもしれません。

『Strategy』

柔良く剛を制すための制球力特化

www.dallasnews.com

この項目は上記記事を引用、一部抜粋して語っていきます。有料コンテンツのため、本文をそのまま使うのは出来ませんが、限りなく内容を絞って紹介していこうと思います。結論だけを伝えると、24年オフの前にクリス・ヤング編成本部長は莫大な資金を投じずともブルペンが成功しているチームを分析し、その結果、制球力に長けた投手は失点を抑える事が可能であるーという理論に至り、制球力に優れる投手を集める方針を固めたようです。実際TEXは24年から25年にかけてチーム全体で制球力を大きく改善させています。BB%は8.7%(リーグ23位)から7.8%(リーグ6位)に、コントロールの中でもコマンド能力を評価する指標であるLocation+は24年の19位から25年は6位へと目に見えるアップグレードを果たしていました。今のテキサスの本拠地では、長打を許すリスクが大きく軽減されているため、大量失点の可能性は限りなく低い状態です。四球を簡単に許さない投手陣であれば、失点数を抑える事は容易くなるでしょうし、まさにフロントの見込み通りの結果を残してくれました。

投球戦略部門

世界一を達成した2023年のオフ、レンジャーズは新たに『Director Of Pitching Strategy(投球戦略コーチ)』という役職を新たに立ち上げていました。その旗手となったのがボストンで4シーズン投手コーチを務めていたデイブ・ブッシュコーチとなります。役職名が異なるだけでどの球団にも似たような役割のポストはあるのでしょうが、投手運営のあらゆる側面にかかわりを持っていくポジションであるようです。具体的にどのような活動をしているのか、どのようなアドバイスを選手にしているかは秘匿性からか私の目や耳には届いていませんが、今年の投手陣の成功に何らかの形で携わっているのであれば非常に嬉しいですし、来年以降も期待したくなります。

アームアングルの微調整

今季TEXに所属していた多くの投手にある変化が見られていました。それはアームアングルを下げたことにあります。

データは https://baseballsavant.mlb.com/より引用

画像は今季TEXの選手で24年シーズンから25年シーズンの間にアームアングルを下げたプレーヤーを羅列したものとなります(TDLで加入した選手は調査対象外)。今季TJから復帰を遂げたデグロム、見事バウンスバックに成功したミルナー、プチブレイクを果たしたライター、ウィン、まさかの好成績を残したコービンといった投手たちが全員昨年よりもアームアングルを下げていたのです。アームアングルの微調整に関しては、それぞれの投手の思惑があるのかもしれませんが、これだけの投手が変更を加えているのは球団主導の取り組みである可能性があるのではないでしょうか。

rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

*今年6月に投稿した上ブログでもデグロムのアームアングルの変更について書いています。

 

ここまで『運』と『戦略面』から今季のTEX投手陣のパフォーマンスを解説、分析してきましたが、最後に来季2026年シーズンのピッチャー陣における個人的注目ポイントをいくつか挙げていきます。

名伯楽マイク・マダックスとの離別

2009年から2015年、そして2023年から2025年に渡って投手コーチを務めたマイク・マダックス投手コーチが今オフで離別することとなりました。マダックスの指導方法や理論に関して詳しい話を聞いた事はないのですが、球界内では一定の高い評価を得ている投手コーチであります。

今年の好成績において、マダックスの功績がどれくらいの割合を占めているのかは分かりませんが、新コーチのジョーダン・ティグス(2022年からTEX傘下の投手コーチ)にはリーグ最高の投手陣の翌シーズンということもあり少なからずプレッシャーがかかる1年になりそうです。

若手投手の成長

FA市場で資金を投与することが出来ないのであれば、自前の戦力のやり繰りをしなくてはなりません。完全覚醒とまではいかなかったもののジャック・ライターは150イニングをクリアし、来季も先発の一角として期待されています。リリーフではコール・ウィンは運に恵まれたとはいえ33登板で防御率1.51の好成績を残し、表面上はパッとしない成績のルイス・クルベロも被打球指標は優秀な数字をマークしており、来季の飛躍を期待しています。

2026年シーズンは自身のピッチングを確立出来ずシーズンが終わったクマー・ロッカーのブレイク。そして25年最終戦に登板し、悔しいMLBデビュー戦となったホセ・コーニエル、ここ数年マイナーにて結果を着実に残しているデビッド・ダバリロ(読み方あってるか知らん)辺りがブルペンMLB定着出来れば良いなと思っています。

隠れた才能を見つけ出し、デプスを厚く出来るか

当ブログ執筆時点では、来季のTEXの投手陣はこのように予想されています。

先発

ジェイコブ・デグロム

ネイサン・イオバルディ

ジャック・ライター

クマー・ロッカー

ジェイコブ・ラッツ

リリーフ

クリス・マーティン

ロバート・ガルシア

タイラー・アレクサンダー

コール・ウィン

ルイス・クルベロ

アレクシス・ディアズ

ホセ・コーニエル

弱い、弱い、選手層が薄いと心の中の権藤博が嘆き始めるレベル(元ネタが分からない人は『権藤 立浪 弱い』とかで調べてください)の選手層と戦力となっています。特に先発は誰か1人でも故障者リスト入りした場合、4人ローテをせざるを得ないKAT-TUN(今年11月に解散)も驚く程のギリギリのデプスとなっています。流石にこのまま何も補強せずに開幕戦を迎える事はないでしょうが、ここまでの補強の動きの鈍さと今冬の財政状況を鑑みると不安しかありません。リリーフも結局2年続けてリリーフ市場の大物には誰一人としてマッチング出来ず、元カノであるクリス・マーティンに寂しさから連絡をしてしまうような哀愁漂うメンバーとなっています。ショーン・アームストロングの契約額(5.5M)すら渡せない財政状態ではこうなってしまうのか…と。先発、リリーフ共にFA市場で評価が低くとも、チームや球場特性にフィットする安価で活躍が見込める投手を探し出していかなくてはなりません。

 

■結局勝利をもたらすのは投手ではなく、あくまで野手

今回は投手力、そしてそれを支えた守備陣を称賛するブログですのでこの話はしたくはなかったのですが、結局野球というスポーツは投手がどれだけ優れていても勝てない競技であることを証明したシーズンとなってしまいました。来年は投手力は多少、それどころかリーグ平均レベルにまで落ちても良いので打線が活発に機能し、シーズンを通して多くの得点シーンが見られることを期待しています。ブルーロックより得点力が低い野球チームとか見ていて全く面白くありませんから。

ここまで無駄に長いブログを見ていただきありがとうございました。今年はあと2日ですが、明後日の大晦日には今年1年の振り返りと来年の活動方針?を報告する短いブログを投稿する予定です。

その前に明日、年内最後の出勤をして来ます(白目)

総括

まとめるとー。

サッカー界のレジェンドであるヨハン・クライフの名言に「1-0で勝つより、5-4で勝つ方が良い」という言葉がありますが、今年のテキサス打線を見ているとその言葉の真意や重みがより実感できました。やっぱり点が入らない野球は見ててつまらないですし、サッカーを見た方がタイパを考慮したら遥かにマシですからね。

以上です。

【TEX】Rebuilding is not my option.

*画像はhttps://www.dallasnews.com/sports/rangers/2023/10/25/chris-youngs-vision-leading-rangers-to-a-moment-never-before-felt-around-these-parts/より引用&加工しています。

どうも、エニグマです。

実は先週金曜日よりインフルエンザに感染していて、数日間ダウンしていました。ここ何十年もインフルに感染した経験がなかったため苦しいと思う反面、「インフルってこんなものなのか」と噛みしめながら?療養していました。

さて本題へ進みます。今回のブログでは先月発表されたTEX-NYM間のセミエン-ニモトレードを深掘りし、今オフ以降のチームの方針について述べていきたいと思います。

トレード概要

レンジャーズ獲得:ブランドン・ニモ+500万ドル

メッツ獲得:マーカス・セミエン

両球団から見たトレードの利点を述べていくのですが、最初にこのトレードの主題を述べさせていただきます。

今楽をしたい(年俸削減をしたい)TEXと、将来楽をしたい(サラリーの硬直化改善)NYMの思惑が一致

これが大まかな結論、目的であります。それでは、両チームの狙いとメリットを細かく見ていきましょう。

両球団の狙いとメリット

NYMサイド

メッツから見たこのトレードの狙いは以下の2点になると思います。

①センターラインの強化による守備のアップグレード

②ペイロールの柔軟性確保

NYMは内外野共に守備に課題を抱えていて、編成本部長のデビッド・スターンズ氏は今オフ守備の改善に注力することを掲げていました。先日のピート・アロンソ退団もチームのアイコンの1つを失ってしまいましたが、拙守の1塁手を放出することが出来たと見る事も出来ます。今季GG賞に輝き、35歳の今でも球界屈指のセカンド守備を誇るセミエンの存在はチームの守備力を確実に高めることとなるでしょう。同じく名手であるフランシスコ・リンドーアの二遊間コンビは多くのエキサイティングなプレーをファンに見せてくれるはずです。

ディフェンスの向上以上に魅力的だったのは、現在そして未来のロスターとペイロールに柔軟性を与えたことにあるでしょう。今回メッツが放出したニモは契約残り5年1億250万ドル(AAV 20.25M)である一方で、セミエンは契約残り3年7200万ドル(AAV 24M)と総額ではおよそ3000万ドルの差があります。残り5年のニモを残り3年のセミエンに交換することで、ニモをそのまま保持した場合と比較して2年早くペイロールの融通を手に入れることが可能となったのは美味しい話であったことでしょう。

チームの生え抜きであり、優れた人間性を含めて人気選手であったニモの放出はファン心理を考えると痛い代償でありましたが、マニフェストであった守備陣の整備成功と長期的なサラリーの余裕を産み出せた点で、NYM側は一定の成功と言えるでしょう。

TEXサイド

レンジャーズから見たこのトレードの狙いは以下の3点になると思います。

①ガルシア流失による外野1枠の穴埋めを年俸削減させながら成功

②依然として高いニモの打撃能力

③クラブハウスでのリーダーシップに期待

ここ数年のチームの顔の一人であったアドリス・ガルシア(フィリーズとの契約合意報道)をノンテンダーとして放出したことで、外野の枠が1つ空席となりました。このオフ、FAないしトレードで実績のある外野手を1人調達する必要があったのですが、それをニモで埋めたことになります。また、AAV24MのセミエンをAAV20.25のニモ(年俸負担により19.25MにまでAAVダウン)にすることで、向こう3年で1年あたりおよそ4.75Mもの補強スペースを捻出することに成功させました。この額自体はそこまでインパクトを与える節約にはなりませんが、今オフ年俸削減を余儀なくされているチームにとっては少なからず目を引く数字となったのではないでしょうか。

走攻守を基準とした野球選手としての総合力では、現在のニモとセミエンは近いレベルにあると思いますが、打撃に関して言えば確実にニモ>セミエンということがここ数年の数字を見ると明らかであります。来季成績予想(FanGraphsのSteamer)でもセミエンはwRC+103と予想されているのに対し、ニモはwRC+116と結構な差があります(ニモがグローブライフ・フィールドを本拠地でここまで打てるのか半信半疑ですが…)

持ち味だった出塁率の高さでしたが25年はレギュラー定着後初めてBB% 10.0%を下回る(7.7%)、または対4シームへの指標の悪さなど懸念材料は確かにあります。ですが、依然としてMLBの平均的な打者よりは優秀なプレーヤーであり、過去2年間貧打に苦しむチームにとっては大きな存在となるはずです。

また、チーム内でキャプテンを務めていたセミエンの後継として、セミエンとはまた違うアプローチでリーダーシップを発揮するニモの存在は、ここ数年「熱」を失いつつあるクラブハウスのカルチャーを変える契機になる可能性もあります。年齢やキャリア年数を鑑みてもニモはチーム加入初年度からチームのリーダーとしての振る舞い、言動が求められるポジションに身を置くこととなるはずです。個人的には、野球の成績以上にチームのカルチャー作りやクラブハウスガイとしての役割をニモに期待しています。

守備・走塁面では確実に大きなプラスを作り出すことが出来て、球界屈指の鉄人かつ人格者であったセミエンとの離別は少なからずチームへ影響をもたらすこととなるでしょう。ですが、ややコストパフォーマンスが落ちてきていた35歳の高額年俸選手を同じく高額ではあるものの依然打撃パフォーマンスに期待が出来る32歳の選手に変え、リーグでの競争力を保持しようという狙いは一定の理解が出来るでしょう。

実は一世一代と呼ばれるような大型トレード?

MLBでは高額年俸選手同士のトレードというのは結構珍しい(大半が高額選手⇔若手プロスペクトによる再建ムーブ、または高額選手+年俸負担⇔適当な選手の追い出しムーブ)ため、過去の例に倣った比較が難しいこともありますが、今回のセミエン-ニモのトレードは実は歴史的なトレードだったのではないかとブログを書き進める中で改めて感じています。単なる希少性だけではない、このトレードの成立の難しさを構成している要素が次のようになります。

①向こう数年AAVを高める事を許容出来るNYMの資金力

②限りなく1対1のトレードで成立させなくてはならない必要性

③全球団トレード拒否権を持っていたニモ

スポーツにおけるトレードもビジネスにおける交渉も大前提として、互いの利害一致がなくては成立しません。A man's trash is another man's treasure(ある人のゴミは、誰かの宝物)という英語のフレーズがありますが、今回のトレードも両球団の狙いや目的、ニーズを満たしていたため成立出来たのです。

その上、今回はNYM側に大きな金銭的負担を強いることとなるため、年俸削減を果たしたいTEXにとって交渉相手はNYMクラスの資金力を持った相手に自ずと限定されます。また、両チームとも今季は勝率5割程度の成績に終わり、来季以降もコンテンダーとして戦わなくてはならない立場であることから、必要以上のアセットの消費&現有戦力の入れ替えを避けたかったはずです。限りなくセミエン‐ニモの1対1に近い交換でなければお互いにとってメリットが薄い交渉になった事でしょう。更に今回のトレード成立難易度を高めていたのは、ニモが29球団に対するトレード拒否権を所有していたことです。ニモはトレードの話を受けた後、元チームメイトのデグロムに連絡を取りレンジャーズの情報収集を行っており、そこで来季以降も勝負出来るチームであることを認識したようです。もしニモがトレード拒否権を行使すれば、今回のトレードはそもそも成立せず引退後のこぼれ話としてお蔵入りしていた事になっていたでしょう。

トレードの総括

今回のトレードは両球団どちらにも大きなメリットがあり、MLBという世界はあくまでビジネスの世界なのであるという事を再認識させるものでありました。客観的な評価をするなら、ペイロール増大を受容しながら守備力強化と将来のチーム編成を楽にしたメッツの方が実りある交渉だったのではないかと思います。

 

コンテンダーを引き続き目指すための選択

とあるスポーツ漫画でこのようなセリフがありました。

甘っちょろいんだよ お前ら

夢とか 後悔しないとか

そんなんだけで勝てるなら俺は既に世界一だバカ

ーブルーロック EPISODE凪 27話「FAKE&REAL」より引用

先日ノンテンダーとなったガルシア、ハイム、スボーツそしてセミエンと彼らは間違いなく2023年の世界一に大きく貢献した選手達であります。ですが、過去2シーズンは全員結果を残すことが出来なかったプレーヤーであることは紛うことなき事実であります。23年の世界一という夢や思い出という空想だけで、既に選手としてのピークが過ぎた選手を数多く抱えて今後戦い続けるのは現実的に不可能となっていたのです。だからこそ、今回のノンテンダーやトレードのようなムーブを決断したのであり、限りある資金や資産を活用して少しでもチームの強化を目指しているのです。何故か一部で「テキサスは再建モードだ」と評されているのは謎ですが…

市場から隠れた才能を発掘出来るか

出足こそ遅れていますが、今オフのFA市場でも限られた資金の中で投資をしなくてはなりません。まず、ハイムの後釜として、ブリュワーズからFAとなっていたダニー・ジャンセンを獲得しました。テキサスはジャンセン以外にもビクター・カラティ二にも興味を持っていてジャンセン獲得前にも連絡を取っていたようでした。カラティ二より2歳若く、チームに不足している選球眼を備えているジャンセンに賭けるようです。来季はジャンセンとヒガシオカの2枚体勢となり、おそらく50-50に近い割合でスタメンマスクを務める事が予想されます。

投手に関しては、再契約も目指していたであろうメイトン、ミルナーカブスへ流失させてしまい、ハイレバレッジ・リリーバーの獲得も財政的に厳しい中、昨年同様制球力に長けた投手を集める方針を継続するようです。今回獲得したタイラー・アレクサンダーはまさにその傾向に合致する投手で、今季のミルナーのような活躍を期待したいです。アレクシス・ディアズは当たれば儲け物のバウンスバック候補で、これまたテキサスが好むエクステンション(投球プレートからボールをリリースするまでの距離)が長いという特徴がある投手です。まだ正式発表ではありませんが今季で引退を表明していたクリス・マーティンが2026年も現役続行、そしてレンジャーズと再契約に合意したというニュースも入っています。

 

総括

まとめるとー。

WBCの地上波放映無しに文句を言っている方々、MLBの応援チームがLADである人が多いのは何かの偶然なのでしょうか。国民の金で毎試合MLB中継を見られる恵まれた立場になってしまうと、タダで試合を見せるのは当たり前というある種の傲慢思想に陥ってしまうのかと怖くなりますね。

以上です。

【TEX】今オフにクソお邪魔して欲しい選手~Part3 野手編~

どうも、エニグマです。

いよいよ企画も最終回となりました。今回は野手編となります。

↓既に投手は先発・リリーフ編の2本投稿済みです。未読の方はリンクからどうぞ。

rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

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■ターゲットとなる野手に求める条件は?

①捕手、捕手、捕手。

②チーム内で役割が持てる選手。UT性、プラトーン要因。

今オフのレンジャーズの野手補強において最大のターゲットかつミッションとなるのはキャッチャーの人材確保となります。しかしながら、市場から補強するとなると今オフTEXに与えられたオプションは多くはありません。

www.mlb.com

先日ノンテンダーとなったハイムよりも攻守にクオリティに長ける選手を探さなくてはならないのですが、正直心が惹かれない商品棚となっています。ちょうど今世間ではブラックフライデーなる年末商戦が繰り広げられていて、私もついつい財布の紐を緩めてしまいお買い物をしてしまったのですが、このFA市場の捕手は購買欲を掻き立てるような選手が非常に少ないです。上のポストで述べたように、捕手はFA市場からのサーチではなく、トレードマーケットでの検索に切り替えた方が賢明かもしれません。表現は悪いですが、もうすぐMLBからいなくなる可能性の選手に妥協で契約を与え、そこそこの試合数や打数を提供するくらいなら今市場にいる1番良い選手を狙う。または、MLB経験は浅いがポテンシャルのある選手を2番手捕手にし、使いながら育てていく方針にベクトルを向ける方が理に適っていると思います。

また、来季から2年間チームのUT枠かつ主力としての働きを見せていたジョシュ・スミスがセカンドに起用法が絞られる可能性が高いです。そのため代替となるUT枠の選手を1人確保しておきたいですし、プラトーン起用を計算においた上で右打ちの外野手も予算に余裕があれば押さえておきたいパズルのピースとなります。

*選手のデータ画像はBaseball Savantからの引用となります。

①J.T.リアルミュート C Bats/Throws R/R 34歳(フィリーズからFA)

良い点

①依然として高いスローイング技術と盗塁阻止率

②豊富な経験値。チームへの影響力をもたらす人格とリーダーシップ

懸念点

①打撃指標の悪化と対速球系への脆さ

②グローブライフ・フィールドでは打撃復活は厳しいか?

③そもそも獲得できませーん。予選敗退でーす

このブログを作成する途中で突然「取れるかはともかくリアルミュートに特攻するのもアリだよな…」と思い始め、今回トップバッターを飾ることとなりました。紹介するにあたりこのような発言をするのは流石に申し訳ないのですが、今回リアルミュートを選出したのは「安物買いの銭失いするくらいなら、落ち目かもしれないがリアルミュートというブランドを買うべき」という着眼点からになります。

2025シーズンのレンジャーズは捕手の盗塁阻止率がMLB28位の約17%で、ランナー1塁の状況から2塁への盗塁を許すシチュエーションが散見されていました。盗塁阻止に関しては捕手だけの責任ではなく、投手の協力も要求されるため(デグロムとかほとんどクイックをしませんし…)そこまで重要な数字ではありません。しかし、ランナーを不用意に先の塁へ進塁させるというのは単純に失点の可能性を向上させるため、出来る範囲でのケアはしなくてはいけません。リアルミュートは卓越したスローイング技術を誇り、34歳となった今でもリーグ上位の盗塁阻止率(今季は約30%)を記録していて、チームを助けるシーンが多く見られるはずです。またリアルミュートは世界一の経験こそありませんが、フィリーズ移籍後WS出場、WBC代表など大舞台での経験が豊富な選手です。また、先日のPOで判断ミスと送球エラーからサヨナラ負け&シリーズ敗退となった瞬間すぐさま投手に声をかけるなど人格面にも長けていて、チームの若手選手たちのお手本や財産になれる存在であります。

しかし今のリアルミュートは34歳。MLB最高の捕手という王冠を返納しており、かつての活躍を期待するのは難しいと考えています。今季はレギュラー定着後キャリアワーストクラスの打撃成績に終わり、ありとあらゆる打撃指標に暗雲が立ち込めているからです。この状態で突如MLB屈指の投手天国=打者地獄となってしまったグローブライフ・フィールドを本拠地にするのは、本人にとってもチームにとっても最悪なシナリオに終わる可能性が高いと思います。

そもそも年俸的に獲得出来ないでしょうけど!!!

最後に全然関係ない話をします。Realmutoをカタカナ表記にすると「リアルミュート」よりも「リアルム(ー)ト」の方が現地発音に近いのですが、「リアルムト」表記の字面のショボさで毎回鼻で笑ってしまいます(笑)

②ヴィクター・カラティニ C Bats/Throws Switch/R 32歳(アストロズからFA)

良い点

①対4シームの数字、空振り率の低さ

②今オフの財政状況でもギリギリ届く契約規模

アストロズ情報商材ゲット

懸念点

①四球減による出塁率の低下

②守備能力に陰り

先述のリアルミュートを特別枠とすると、今オフFA市場から捕手を獲得する場合、最も戦力アップに繋がる選手はこの選手だと思っています。キャリアを通して守備型捕手という評価、印象があったのですが、2024年にアストロズに加入後打撃でもリーグ平均以上の選手へとステップアップを見せました。特筆すべきは対4シームへの強さとなります。ここ2シーズンTEXは対4シームへの対応&数字に苦しんでいて、リーグ28位の打率.232、wOBA、xwOBAと言った指標でも共にリーグワースト5位となっています。一方カラティニは過去2シーズンで対4シームに打率.260以上、そして空振り率が低いことから打線のアップグレード、またはアクセントとなる可能性を秘めています。MLBTR予想では2年14Mとなっていて、この金額付近なら投資するべき価値はありますし、同地区の競合(「強豪」の間違いではないです)球団であるアストロズ情報商材としての役割にも期待したいです。

32歳と決して若くはない年齢という事もあり、カラティニの積極的な打撃アプローチと年齢は将来的な成績悪化を予感させています。2025シーズンは積極的にスイングをかけていく方針だったのか、それとも選球眼の低下だったのか例年よりもBB%を落としてしまい、出塁率が低下していました。打球指標が優れている打者ではないため、打者不利のグローブライフ・フィールドではボールが飛ばず、打撃アプローチを更に悪化させてしまう可能性は頭に置いておかなくてはなりません。先程25年のテキサスが盗塁阻止率28位と紹介しましたが、その下29位だったのがアストロズ。当然カラティニも盗塁阻止に関しては過大な期待は出来ません。

③リース・マグワイア C Bats/Throws L/R 30歳(カブスからノンテンダーFA)

良い点

①守備面で安定感

②133打数で9HR

③ヒガシオカとの併用で役割を持てて、安く獲得可能

懸念点

①流石に今季の打撃は出来すぎでは?

②四球少なすぎ…

FA市場で最も安く捕手を補強したいのであれば、今オフではリース・マグワイアが最適な選択肢になると考えています。マグワイアに求められているのはとにかく守備です。現在来季の正捕手として想定されているヒガシオカは守備面であまり大きな期待が出来なくなっているため、マグワイアは守備型捕手としてチーム内で役割を持つことが期待されます。打撃面でも今季はわずか133打数でキャリア最高の9本塁打を放ち、意外性No.1忍者ならぬ捕手としてそれなりのバリューを示しました。あとはシンプルに安く獲得出来ます(笑)

安価な契約の選手に対して懸念点も何もない(弱点や課題があるので契約が安くなるので…)のですが、やはり打撃面に関しては疑問があります。あの打撃内容でグローブライフ・フィールドをホームにし結果を残すイメージはどうしても浮かびません。この点に関しては、後述する2選手にも同じことが言えますが…

④ディラン・ムーア UT Bats/Throws R/R 33歳(レンジャーズからFA)

良い点

①スミスに代わるUT枠

TEX移籍後はOPS.781

懸念点

①守備にはもう期待出来ない?

②デュラン含め打てないUT集めたところで…

今季マリナーズDFAされた後、レンジャーズとマイナー契約を結びましたが恐らく1試合もMLBの舞台に戻ることなく退団&FAになると思われていました。しかし、8月にセミエンやシーガーの故障者リスト入りによりロスター入りを果たし、18試合に出場しました。あまりにもスモールサンプルのため、もはや紹介することすら馬鹿馬鹿しいのですが、27打数でOPS.781とまずまずの数字を残しました。

ムーアに期待しているのは複数のポジションに付けるユーティリティ性にあります。先日のセミエンのトレードにより、UTを務めていたジョシュ・スミスが恐らくフルタイムでセカンドを守ることが予想される事からスミスの代役としての役割を求めたいです。

UT性と守備を見込まれている選手なだけに、今年2025年の守備指標の下降はやはり見逃せない要素となります。同じくUT枠のデュランと同じ右打右投、打撃難とキャラ被りが強く、別に必要ないのでは?という意見も承知しています。ですがセミエンが抜けたことにより、内野のベテラン選手が不在のためロスターに入れた方が良いのかな?と思い今回選出させていただきました。

⑤レーン・トーマス OF Bats/Throws R/R 30歳(ガーディアンズからFA)

良い点

①対左キラー

②23年には28本塁打を記録

③カーター&ピーダーソンとの併用、代走の役割

懸念点

①スタメン確約はないためトーマス側が敬遠しそう

②年俸削減の最中、控えの選手に高い給料は渡せない

既にほぼ2026シーズンの戦力が固まっている中、チーム内で役割を持て尚且つバウンスバック候補となりそうなのが最後に紹介するトーマスです。キャリアを通して対左投手に強く通算打率.292、OPS.859の好成績を残しています。昨年のプレーオフではあの天下無双のスクーバル(DET)すら粉砕する満塁ホームランを放っていました。

この特性により、対左に大きな弱点を抱えるエバン・カーター(OF)とジョク・ピーダーソン(DH)のどちらとも併用が可能となり、チームのラインナップに選択肢と厚みを与えてくれることでしょう。2年前の2023には28本塁打も記録する長打力、そして肩の強さは先日ノンテンダーされたアドリス・ガルシアの面影を感じさせるものであり、テキサスファンに受け入れられるのもそう時間はかからないと思います。守備に関してはガルシアとは大きな差がありますが…(笑)

トーマスはスタメン確約はされないため、他のチームがレギュラーでの起用を保証した場合獲得の可能性はほぼゼロになることでしょう。今季は故障に苦しみ数字が伸びなかったとはいえ過去の実績はそれなりにあり、30歳という年齢から安価な年俸でのサインをすることは困難であると予想しています。今季の年俸が7.8Mと結構高めでしたので、仮に多少ディスカウントするにしても6M以上は確実に貰えるはずですので、これ以上高騰するなら残念ながら撤退しなくてはいけません。

 

今回ブログを書いていて改めて思ったことを述べます。

こんなに打てないチームなのにどうしてレギュラーを含めた野手陣容がここまで固まっているのでしょうか(悲)

ノンテンダーされた2選手とセミエンを除くと、新加入のニモと捕手1枠以外は結局昨年とほぼ同じ陣容になりそうなのがこの球団の閉塞感を暗示しているような気がしてなりません。2年結果が出せなかった3選手の入れ替えこそありましたが、抜本的&大幅な変更ではないため、内外から見ても変わった印象が薄いのではないかと思います。テキサスファンではない人から見たらセミエン、ガルシア、ハイムとネームバリューの大きい選手が抜けた事から大きな変化に感じるのかもしれませんが。。。実際には起こらないとは思いますが、同じ右打ちでコーナー内野手、打撃アプローチ難ありのフリースインガーと共通項が多いジョシュ・ヤンとジェイク・バーガーのどちらかをトレードで放出し、出塁率の高い選手をもう1人打線に加えるというような動きが出来たら面白いと思うのですが…本当に単なる絵空事ですねえ。

ここまで3本のブログを読んでいただきましてありがとうございました。明日からは今年最後の1か月となる12月。来月12月は

セミエン-ニモのトレードを改めて解説と今後のチーム方針の推察

②今季のテキサス投手陣成功の要因考察

③今年1年間の総括

の3本のブログ投稿を現段階では計画しています。

 

総括

まとめるとー。

今オフのFA選手で金額面や編成面を一切考慮しなかった場合、一番欲しい選手はRanger Suarezです。理由?“Ranger”ですよ、Ranger。Ranger,Ranger。

以上です。