シーガーない野球ブログ

テキサス・レンジャーズという世界一1回の名門チームを応援しています

【TEX】Show me it's real. 2026TDL全ムーブ&総括

*画像はGoogle Geminiにより生成された画像(生成日:2026年8月4日)です。

スポーツチームを応援している際、最も見ていて辛いのはどんな瞬間でしょうか。チームが勝てない時、自分が応援している選手が移籍した時、選手の大怪我を目撃した時などが一般的な意見となるでしょう。私は「自分が応援しているチームのフロントやオーナーが何をしたいのか、または向いている方向が分からない」という時に耐え難い苦しみを感じるのですが、今夏のトレードデッドライン(以下TDLと表記)でのテキサス・レンジャーズがまさにそうでした。

今回のブログでは、今夏のTDLでチームが敢行した2つのトレードの紹介・解説と今夏のTDLの評価と総括をしていこうと思います。

トレード① シルセス&オホッピー⇔アレナンド

rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

このトレードに関しては、先月投稿したブログで紹介したので今回は割愛させていただきます。19歳でポテンシャルはあるとは言えまだシングルAのマイナー選手で奪三振率の高い剛腕投手(シルセス)と捕手人材が壊滅的なチームのデプスを埋める捕手(オホッピー)、どちらも保有年数3年以上の選手と交換できたのですからこのトレード自体は非常に良い取引であったと思います。シルセスは移籍後3試合に登板し、移籍後2試合目こそ手痛い被弾を献上しましたが、概ね期待に近いボールのクオリティを見せています(案の定制球がかなり不安ですが…笑)。オホッピーも早くMLBの舞台でマスクを被る姿が見たいですね。

トレード② マッコ⇔スミス&ステフェン

このトレードの狙いは以下の3点にあると思います。

①今季大不振&オフのノンテンダー候補だったスミスを別アセットに変換

②ブルペンデプスの補充

③UTプレイヤー渋滞による人員整理

スミスのトレードに関しては昨シーズンのアドリス・ガルシア(今季フィリーズ所属)の例を思い出すとイメージが付きやすいと思います。ガルシアは昨夏にトレード候補になっていましたが、トレード移籍は成立しませんでした。オフにもトレードを模索するもののノンテンダー期限までにトレードを実行出来なかったためノンテンダーとなり、チームに何一つ資産を残さず退団となってしまいました。今季のスミスは過去2年連続wRC+100を超えていた打撃が完全に沈黙し、元々平凡よりだった打撃指標を更に落としてしまいました。守備でも今年は名手セミエンの後釜のセカンドのレギュラーとして期待されていましたが、セカンドで大きな守備マイナスを叩き出してしまうなど攻守で精彩を欠いてしまう事に。今オフにはノンテンダー候補になっていただけに、このタイミングで別の選手と交換をしたのは、ショジュ・スミスと言うアセットをタダで失う損失を鑑みると理解出来るディールではあります。

また、現在の40人枠に内外野を守れるUT選手がやや飽和してきている点もスミストレードに踏み切った要因ではないでしょうか。スミスとはズッ友みたいな雰囲気があるエゼキエル・デュラン(昨季は投手でプレー)は捕手以外全てのポジションをこなせますし、コディ・フリーマンやキャム・コーリー、ニッキー・ロペス、ジャスティン・フォスキューらも複数のポジションを守った経験がある選手です。

アダム・マッコ、ええやん

Adam Macko Stats: Statcast, Visuals & Advanced Metrics | baseballsavant.com

https://prospectsavant.com/player/671936

より画像引用。

レンジャーズが獲得したのが25歳の左投手、アダム・マッコとなります。

www.youtube.com

今季MLBデビューを果たしたルーキーなのですが、スロバキア出身で初のMLB選手となった選手です。今年開催されたWBCではカナダ代表としてプレーをしていたようです(WBCはほとんど見ていないので知りませんでした…)。速球とスライダーが投球のおよそ8割を占める左投手で、いくつかの映像と数字を確認する限りスライダーは中々良いボールだなと思いました。その一方、速球に関してはリーグ平均レベルかそれ以下の特筆すべき点がない凡庸なクオリティであると感じています。また、今季MLBで22登板を果たし防御率こそほぼ5点台ですが、平均打球速度やハードヒット%は抑える事が出来ています。現在チームのブルペンの一員であるロビー・アーストラムも同じサウスポーで被打球管理に長けた投手であることから、能力の活かし方のレシピが既にあるというのは投手育成能力が皆無なチームにとっては安心材料になるでしょう。マッコに関しては今季と言うより来季以降の戦力という意味合いが強いため、即戦力かつハイレバレッジリリーバーを望んでいたチームにとってはミスマッチですが、良い人材を確保できたのではないかと認識しております。

スミスと言えばやはり2024年シーズンの活躍が未だに大きく印象に残っています。開幕直後にジョシュ・ヤンが昨年チームに在籍していたフィル・メイトンによる死球で手首を破壊され長期離脱に。ヤンの代役としてサードでの出場機会を得ると、その年の前半戦はwRC+151(!?)とオールスターに選出されなかったのが信じられないレベルで打ちまくり、数少ないチームの明るい話題となっていました。8月のアストロズ戦のサヨナラホームランは今でも私の中では強烈なハイライトになっています。

また1人2023年の優勝メンバーが去ることとなりました。新天地トロントでの活躍を期待しています。

今夏行った2つのトレードムーブなのですが、この2つのトレード自体は全く問題はなく、むしろ素晴らしい動きではあると思います。では、ここからが本題となります。何故今夏のTDLでテキサスファンの多くが阿鼻叫喚の声を上げていて、トレード評価で多くのメディアから軒並み低い評価を受けているのか?それについて少し長くなりますが考察と解説が出来ればと思います。

というより、今回のブログはここからがメインです。

買い手にも売り手にもなれなかった2026夏

買い手にも売り手にもならなかったという事で、何者にもなれなかったというのが今年のTDLの評価となります。

The AthleticのTDL評価ではC+となっていて、下にも何球団かが存在していますがTEXより下の評価は再建中のチームばかりで「売り手側だったにも関わらず、強豪から適正な対価を得る事が出来なかった、しようとしなかった」という市場における交渉不足と保守性が苦言を呈されています。TDL最終日時点で首位まで2.5ゲーム差だったチームにしてはあまりにも臆病な姿勢であり、補強必須ポジションを埋めなかった危機感の無さは非難されて然るべきだと思います。

フロントとオーナーの意思統一プロセスの不明瞭化

私は今年のトレードデッドラインにて、現状のチームは現場の選手・首脳陣とフロント、そしてオーナーの3者間で考え方に隔たりがあると感じてしまいました。球場でプレーする選手や監督コーチは当然今年は勝ちたい、プレーオフに出たいという思いで日々の試合や準備に臨んでいるのでしょうが、球団フロント、そしてオーナーのレイ・デービス氏は別の考え方をしているのではないか?と思わざるを得ませんでした。今夏は補強に動くべき派とむしろ売り手として振舞うべき派で意思統一と決断プロセスが曖昧になってしまい、気付いたら何も出来ずにタイムオーバーとなってしまったのかなと推察されます。本当に何をしたかったのか分からなかったですし、ブログタイトルにもあるように「(貴方たちの)嘘偽りのない本心と真実を見せろ」という気持ちが募り、大きなフラストレーションを感じたTDLでした。

フロントの判断を鈍らせた2つのファクター

今回のTDLの失敗をもたらした原因はフロントの判断ミスにありますが、TDL最終日前に発生した2つの事件がフロントの行動と思考を鈍らせたのだと思います。

①首位攻防戦のアストロズ戦で屈辱のスイープ敗戦

もう終わった事をいつまでもグダグダ言っても仕方がないのですが、正直に言いますとあのカードでスイープを許さなければ間違いなく先述のトレード以外の補強があったと思います。TDL締め切り前最後の対戦カードでのあの無様な負けっぷりは確実にフロントの判断に影響を与えたはずです。今でもあのカードは思い出すだけで不愉快になるのでここまでにしますが、シーズンの順位争いだけでなくTDLでの立ち回りを破壊されたあまりに痛い3連敗でした。

②時間を割きすぎたデグロムのトレード交渉

先のアストロズへのスイープを受けてモチベーションがドン底となってしまい、TDL最終日はほとんど追っておらず、期限終了2時間前に起床し最低限の移籍情報把握と駆け込み移籍を軽く追うのみに留まっていました。そのため、ATLとTEXの球団間でデグロムのトレードが合意していたというニュースを知ったのはその日のお昼でした。

デグロムがトレード拒否権(ノートレード条項)を発動させ、移籍を拒否した件は噂が先行したフェイクではなく事実です。ノートレード条項に関してはFA権同様に選手個人の権利であり、今回のデグロムの決断に関しては私からは何も言う事はありません。

ですが、フロントがデグロムのトレード交渉に関して本腰を入れ、多くの時間を浪費したことが今夏のTDLの破綻に繋がったという事実は批判の声が上がっても仕方がありません。デグロムを放出出来れば年俸負担をしたとしてもこれからの資金繰りは楽になるでしょうし、見返りで得たプロスペクトと年齢や役割が被るプロスペクトをトレードの弾にして弱点を埋める補強の機会が生まれるのは魅力的な選択肢でした。ですが、現実はデグロムのトレードは起こり得ず、チームは市場にいる選手との交渉と獲得の機会を完全に失ってしまいました。

ノートレード条項は重い足枷

水面下で発生していたデグロムのトレード交渉の経緯から改めて「30球団のトレード拒否権、ノートレード条項」はチーム編成における大きな障害になると実感しました。私自身はデグロムトレード放出推奨派ではありませんが、デグロムという大きなヤマを動かすことに成功していれば、売り手であろうが買い手であろうが次の動きに進める事が出来たはずです。チームの問題や意思決定を完全に後回し、問題解決を放置した感が否めずフロントへの不信感が募っています。またデグロムの他にもネイサン・イオバルディ、昨冬移籍してきたブランドン・ニモもまた全球団のノートレード条項が契約に含まれています。トレードの期限が定まっており、その年にドラフトした選手をまだトレードアセットに含めることが出来ない夏の移籍市場ですと彼らのような強力なトレード拒否権を持つ選手を市場で売るためには、数グラム単位でカロリー摂取を計算し軽量に挑むプロボクサー並みにタイトな交渉になるのでしょう。

実はブログ以外にもnoteも運営しているのですが(なお投稿は今年1月の1本のみ…)、時間がある時に「全球団トレード拒否権」がどれだけのデメリットになるかについて改めて書きたいなと思っています。忘れてなければ、ですが(笑)

マジで金ないんか?

ここまで愚痴をこぼしてきましたが、結局のところ現在のレンジャーズには資金面に大きな不安があるのではないか?というのがTDLが数日が経過した今、私の中で一つの結論になっています。

え、何で?

今季ここまでのTEXの総年俸は190M前後、贅沢税対象額は217M程で2026年贅沢税課税ラインの244Mまではかなりの余裕があります。このような状況であることから、パフォーマンスは優秀ながらも年俸の高さや契約がネックになっているリリーフ投手(今夏MILに移籍したアントニオ・センザテーラなど)の年俸を飲み込むことで、比較的安い対価でハイレバレッジ・リリーバーを1枚加えるものだと考えていました。僅差であるもののALW1位だった時点でこのような記事が出ていて、誰も獲得に動かなかったという事は本当に予算的な制約があったのか?と勘繰ってしまいます。こうなると、スミス(今季年俸3.25M)のトレードは先述した理由の他に予算削減の意味合いも多少あったのではないのでしょうか。

数年前のダイヤモンド・スポーツ・グループ(バリー・スポーツ)の破産申請により、25年以降の放映権料が消滅。その補完のため、昨年からRangers Sports Network(RSN)という自前の放送局を立ち上げましたが、近年の球場入場者数も減少に伴い球団収益があまり出ていないのかなと思っています。

ボディーブローのように響いている今冬のゴア獲得

この夏の悲劇は今冬からシナリオが進行していたのかもしれません。記憶に新しいであろう今年1月のマッケンジー・ゴア獲得ですが、この獲得で当時の傘下20位以内のプロスペクトを5人放出いました。もしこのトレードで移籍した5人の若手のうち1人でも有望株を守る事が出来ていれば、この夏の交換チップとして活用することが出来たはずです。ゴアがその放出を忘れさせてくれるくらい素晴らしい投球をしていれば問題はなかったのですが、現状は多少の不運はあれどシーズンを通して不安定でグラグラした投球が目立っています。やはりエース級左腕を1対5のトレードで獲得するのは危険と言う歴史に倣うべきだったのでしょうか(シアトルの方向を見つめながら)。冗談はさておき、最近第一子が誕生したということでゴアにはシーズン残りの登板では快投を連発して欲しい所です。

www.mlb.com

トレードで放出された若手5選手のうちオルティズは既にMLBデビュー済み。残りの4選手は現在WSHの傘下20位以内に入っているようです。このブログを書くに際して初めて確認しましたが、現時点では微差とは言えフィーンよりフィッツジェラルドの方が評価を高めているんですね。というかフィーンって内野手ではなく外野手に転向にしたんですか?(笑)

 

ここまで批評をしてきましたが、評価出来るポイントは僅かですがあります。

◆トレード市場においてオーバーペイを避けられた

◆どう考えても世界一の可能性がないシーズンに大枚叩いて補強しなかった

今夏のTDLの移籍を完全に把握していないのですが、一部取引に見られたオーバーペイ気味のパッケージを鑑みると今夏テキサスが実行した2件の取引は妥当かむしろ優位な内容であったと思います。このブログ投稿時にはちょうど勝率5割で地区首位まで1.5ゲーム差の2位、ワイルドカード3枠目のプレーオフ圏内にいるチームですが、今年2026年は仮にプレーオフに出ても世界一の可能性はどう考えてもないと思います。そもそもこの状況はTEXの実力や努力などではなく、アメリカンリーグ全体が沈下している事による幸運の産物であることは否めません。

そんなシーズンに今冬のゴア獲得のような大物獲得に動き、干からびたマイナーにわずかに点在する花をも摘み取る行為は無謀を飛び越え自爆でしかありません。最悪のシナリオを回避できたのは不幸中の幸いだったと思います。

 

いや、やはり売り手にも買い手にもならない中途半端な臆病者ムーブの時点で一切評価出来ませんね。全体の意思統一と異常なまでの保守性、編成のアンバランスさを修正しようとしない腰の重さなどフロントの軟弱さと散漫さが内外に露呈された2026年のTDLでした。残りのシーズンがどうなろうと、それはあくまで結果でしかありません。結果が導かれるまでの過程が支離滅裂であるため、今季に関してはチームとフロントに対しては少なからずの失望と苛立ちを抱えるシーズンとなりました。シーズン残り46試合は勝利と言う結果以上に、評価に値する内容をチームの選手と首脳陣、フロントは見せて欲しいと思っています。

 

総括

まとめるとー。

TEXさんのTDLの動きが酷すぎたせいか、数年ぶりに夢〇をしてしまいました。

以上です。

【TEX】TDLのブログ書かなきゃと思っていたら何か来た(オホッピー&シルセス獲得)

*画像はGoogle Geminiにより生成された画像(生成日:2026年7月30日)です。

どうも、エニグマです。

恐らく当ブログ開設以降最も適当でふざけたブログタイトルですが、本日報道されたTEX-LAA間で発生したトレードに関する簡単な解説と所感を述べていきます。

トレード内容

今回のトレードのパッケージ内容は以下のようになります。

レンジャーズ獲得

ローガン・オホッピー 26歳 C マイナーオプション3 FAまで3.5年

チェイス・シルセス 26歳 RHP マイナーオプション0 FAまで4.5年

エンジェルス獲得

エンジェル・アレドンド 19歳 SS/3B 現在シングルA所属 球団傘下30位以下

ファーストインプレッション

今回のトレードは会社での休憩中にスマホを確認した際に確認しました。スマホを開いて「あー結局今日は初回のゴアの3失点以外は何もなく負けたのか」と思っていたら、Xの通知にジェフ・パッサンのポストが来ていました。その時点ではまさか自分の応援しているチームが関与しているトレードとは露ほども思っておらず、ただ驚いていました。

それから少し情報を精査し、トレード内容を把握する事となりました。

色んな意味で驚いていましたね。流石に昨年のニモ-セミエンのトレード程は予想外ではありませんが。

選手解説

今回のトレードの対象となった3選手を簡単に紹介していきます。

ローガン・オホッピー

https://www.mlb.com/player/logan-o-hoppe-681351

https://baseballsavant.mlb.com/savant-player/logan-o-hoppe-681351?stats=statcast-r-hitting-mlb

より画像引用。

日本の野球ファンであれば、彼の名前はご存じの方が多いと思います。というより、日本においては現在のTEX所属選手の誰よりも知名度があると思っています(笑)

オホッピーは2022年に現在PHI所属で今年ASにも選出されたブランドン・マーシュとの1対1のトレードでLAAへ移籍しその年にMLBデビュー。その後はLAAの正捕手として定着し、2024年には20本塁打を記録。ここまでは順調だったのですが、ダウンイヤーとなった2025年を経て今年は更に成績が悪化。MLBデビュー時から課題されていた捕手守備でも絶望的な数字とパフォーマンスに喘いでおり、LAAフロントからは攻守に改善の見込みなしと判断されてしまったのでしょうか。マイナーオプションは3つ残っているため、マイナーでの調整をさせて再起を図る道もあったと思うのですが、今季年俸2.65Mで来季以降も向上していく年俸の支払いを嫌ったのかもしれません。

*因みにオホッピーはレンジャーズの現ロスターには入らず、AAAへ送られることが既に発表されています。

 

チェイス・シルセス

https://www.mlb.com/player/chase-silseth-681217

https://baseballsavant.mlb.com/savant-player/chase-silseth-681217?stats=statcast-r-pitching-mlb

より画像引用。

あたかも今回のトレードのメインピースはオホッピーであるみたいな書き方をしていますが、今回のトレードの実質的なメインピースは間違いなくこの投手です。

2022年にMLBデビューを果たし、当初は先発もこなしていましたが2025年からは中継ぎ投手に専念。私が応援するTEXと同地区のリリーフ投手ということもあって何度か登板を見ているのですが、球の威力はあるが制球は「うーん…」というタイプの印象です。MLBキャリアで11.5%のBB%はやはり危惧すべき数字でありますが、リリーフ投手のパワー不足(救援平均球速MLB20位、K%MLB26位)が課題となっているチームにとってはシルセスのパワーアームと奪三振能力は魅力的な存在であります。マイナーオプションこそ0ですが4.5年保有可能と言うのも見逃せません。今後しばらくはブルペン補強に大金を費やすことはないであろうチーム事情がありますので。

「僕は前からTEXにいましたけど?」みたいなテキサス顔であるのも良いですね。

 

エンジェル・アルドンド

https://prospectsavant.com/player/802397

より画像引用。

正直に言います。誰やねん、キミ。

アルドンドは2024年の国際FAにてTEXと契約した選手です。2024年には肩の故障があったものの、翌年2025年に現在所属のシングルAに昇格。ポジションはショートとなっていますが、今季は主にサードを守っているようです。

決して評価が高くない()テキサス傘下にて30位にも入っていない選手という事で、どうしても微妙な選手と言う印象が拭えないと思いますが、上記のデータを見ると分かるように非凡な選球眼とコンタクト率を発揮しており、19歳と言う年齢を鑑みると今後の成長が楽しみな選手となっています。MLBに昇格する際にはショートではなくなっている可能性が高いと思いますが、ある程度潰しが効きそうな選手であるため、上のカテゴリーでパワーを証明することが出来れば面白い存在になるのではないでしょうか。

それぞれのトレード思惑

一言で総括すると今回のトレードは

「勝ちにいくために実務的かつ将来も睨んだ動きを見せたTEXと、GM交代により本格的な再建期への舵を切ったLAA」

という評価というのが一般的な意見となるのではないでしょうか。

TEX側の評価

・深刻な捕手デプスを埋める26歳の捕手を獲得

・球速と奪三振率が乏しいブルペンにパワーアームを注入

・両選手とも2029年まで保有可能で、再度トレードアセットにする事も可能?

・軽微な出費でチームの穴を埋める補強を敢行

LAA側の評価

・本格的な再建に入るという強い意思表示をアピール

・今後も活躍するかどうか不透明なシルセスの利確

LAAは本当にこの対価で良かったの?

今回のトレードパッケージを見た多くの野球ファンは「この交換相手でLAAは本当に良かったの?」と思ったはずです。私は今でも思っています。

色々な情報を集めていましたが、今回のトレードが成立した背景にはエンジェルスの現GMのジョン・モゼリアックが獲得を強く切望していた事があるかもしれません。

19歳の三塁手(もう遊撃手と見ていない!?)エンジェル・アレドンドについて

「我々のシステムでは、彼はトップ10プロスペクトに入ってくるかもしれない。彼は第3者からの評価をあまり得られていないのは理解しているが、私はアレドンドは言及されている以上に良い選手だと思っている。」

また、今回のトレードは大きな対価or見返りを求める事が第一優先ではなく、チーム内外に「これから我々(エンジェルス)は本格的に再建に着手していきますよ」という狼煙を上げる動きなのではないかと思います。ここ何年も低迷しながら何故か再建に振り切れず、近年MLBに昇格した若手選手の保有年数を無駄に食いつぶしていた前政権カラーからの脱却を目指しているのではないでしょうか。まあ私はテキサスファンなので全くの見当違いの妄想なのかもしれませんが・・・

 

総括

まとめるとー。

先週駅のエスカレーターで野生のサッカーアルゼンチン代表からハードファウルを受けた肩がようやく快方してきて嬉しいです。

以上です。

【TEX】ボーダーライナーからの脱獄。後半戦の展望とドラフト振り返り

どうも、エニグマです。

昨日投稿したブログの続編にあたる内容、2026年のテキサス・レンジャーズの後半戦の展望と2026年ドラフトの振り返りとなります。少々前回投稿したブログ内容と被っている点があるため、未読の方は合わせて読んでいただきますようお願いします。

昨日投稿ブログは↓↓↓

rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

VSコンテンダーラッシュ

本日よりMLB30球団全てで後半戦がスタートしました。後半戦開始からTDL(日本時間8月4日午前6時)までの5カードを見ると以下のようになります。

@ATL(NL東1位)

CWS(AL中1位)

SEA(AL西2位)

@TB(AL東1位)

@HOU(AL西3位)

対戦カードが同地区の競合商社である2球団と各地区の首位3チームと非常に厳しいマッチアップが組まれています。過去2シーズンはAS明けの対戦カードが比較的緩かったこともあり、貯金を作ることが出来た事でTDLをBuyerとして迎える事となりました。ですが、その補強はシーズン成績には結びつかず2シーズン連続でプレーオフ逸という屈Jocを味わっています。今年のTDLまでの16試合ですが、この16試合を5割とか9勝7敗で乗り切れると8月はかなり楽な日程になります。早速本日のアトランタ戦で大量失点を喫してしまい、幸先の悪いスタートとなってしまいましたが明日からの15試合を何とか勝ち越して欲しいと思います。

プレーオフ進出を現実的に考える

*画像はhttps://www.mlb.com/standings/wild-card#より引用

地区レベルの低さにも助けられて、現在レンジャーズは2位に1.5ゲーム差を付ける首位に位置しています。今季に関しては、AL西からプレーオフに進出するにはワイルドカードでの出場はかなり厳しいのではないかと思っています。

先月6月時点ではこのようなポストをしていましたが、最近ではレッドソックスが怒涛の11連勝達成で5割復帰するなどWC枠に新たなる風が吹き始めたことで、地区全体の勝率が大きく沈んでいるAL西からのPO進出は地区優勝の1枠のみになる可能性が出てきました。結局地区優勝出来るかどうかは、シーズン13試合ある直接対決で相手を削れるかが大きく左右されます。残り7試合残っているマリナーズ戦で負け越すことは絶対に許されないですし、TDL前最後のアストロズ相手にもスイープとはいかなくとも勝ち越しはしておきたいですね。

後半戦のキーマン

これは人によって様々な選手の名前が挙がると思いますが、私は後半戦のキーマンになるのは投手ならマッケンジー・ゴア、野手ではコーリー・シーガーになると考えています。あまりにもベタな選出になってしまい申し訳ないですが、プレーオフ出場出来るかはこの2人の活躍がキーになると思っています。

ゴアは今季ここまで防御率4.63。このままシーズン終了した場合はキャリア最低の数字となります。初めてのアメリカン・リーグ、慣れない環境面などで難しい部分がたくさんあるのでしょうが、この成績では今冬のトレードは失敗であったという烙印を押されかねません。幸い、投球の内容自体はそこまで悪くなく、不必要な四球を減らすことや得点圏での粘りorギアチェンジなどが機能すれば失点を抑える要素を持った投手だけに後半戦ではポテンシャル芸人からの脱却を果たして欲しいです。あと、後半戦最終戦の志願による中3日での登板はとても素晴らしかったです。

ある意味今季のチームで最大の誤算となってしまったのがシーガー。元々怪我が多い選手ではあったので、故障離脱自体は驚きでも何でもなかったのですが、今季は三振率や空振り率が大幅に悪化するなどパフォーマンスにも陰りがあります。特に高めの速球系には手も足も出ないというような状態で、それを意識するあまりなのか低めの変化球にもバットが止まらないという負のスパイラルに陥っています。長打を生成する能力には問題はなく、四球だけはかつての実績と威圧感で奪えていて、さながら遊撃手版ジョーイ・ギャロ状態となっています。現在IL入り中のシーガーですが、具体的な復帰のタイムテーブルは不明となっています。幸い、ここまではデュランの奮闘もあって何とかなっているため8月のTDL終了辺りに万全な状態で復帰を目指してくれればと思います。

ブルペン構成の修正

これはトレードデッドラインのブログでも書く予定なのですが、先行して述べたいと思います。今季テキサスが買い手であると想定した場合、補強ポジションはリリーフ投手がメインになるはずです。前回ブログでも言及したように、現在のTEXはルーキーが5選手ブルペンに配属されており、コンテンダーのリリーフ陣としては能力もとい経験面で非常に心許ない陣容となっています。その上、勝ちパターンとルーキーの中間で起用できる選手がコール・ウィンだけという均整が取れていないアンバランスな構成となっています。TDLではこのバランス是正を解消するため動かなくてはいけませんし、三振が取れるハイレバレッジ・リリーバー1枚と6回7回で起用できるリリーバー1枚の計2枚補強が必要だと思います。ロバート・ガルシアが復帰すれば、シーズンアウトとなったビークスの穴と6回7回に投げる投手の底上げが出来るのですが…

次のモメンタムを掴めるか

今シーズンのテキサスの戦績は良く言えば安定感、悪く言えば爆発力に欠けるチームであると言えます。最大連敗はわずか4と恐らくコンテンダーの中でもかなり短い連敗スパンになると思うのですが、大型連敗がないだけで3連敗や4連敗がちょくちょく挟まっている事がシーズン成績の伸び悩みに直結しています。意外なことに、現在対戦中のNL東1位のブレーブス(56勝40敗)は最大連勝が6、最大連敗4とこの点に関してはレンジャーズと全く同じ成績になっています。それでも貯金数に大きな差があるのは、5月まではコンスタントにカード勝ち越しを積み重ねてきた結果なのでしょう。

それだけに、ここからプレーオフ戦線に生き残り地区優勝を掴めるかどうかは次のStreakが勝利なのか敗戦なのかが重要になってくると考えます。海外スポーツでは、流れや勢いを「モメンタム(Momentum)」と表現する事が多いですが、まさにモメンタムを掴み波に乗れるかどうかに注目していきたいと思います。

「波」と言えば、いきなりスキップが「Do you have a minute?」とか言ってインタビュー中に言って謎の色紙を出して来たらホラーなのでそれは絶対しないで下さいね。

 

2026年ドラフト総括

今季のドラフトを一言で総評するなら正直言うと「ハイリスクな指名」と言わざるを得ません。1位から3位までが高校生、指名した選手全体を見ても投手と遊撃手中心で人材不足の捕手のポジションには18位という低い順位で1人指名したのみでした。

1位のジオ・ロハスに関しては今ドラフトクラスで最高の高校生サウスポーと評価する声が多く、バックネット裏からの投球動画を見ると腕が遅れて出てくるような投げ方でボールがいきなり来るような印象を受けました。高校生の左腕で球団1位指名となると、約10年前のコール・ラガンス(現KC所属)をどうしても思い出しますね。完全に余談なのですが、ロハスと現監督のスキップの息子さんのブロディ選手とUSAチームで共にプレーした経験があるようです。

最大のサプライズとなったのが89位で指名したブロディ・ブミラです。彼は元々このドラフトクラスで30位以内の逸材と評価されていた時期があったようなのですが、2025年にインターナルブレイス手術を経験しています。今年復帰を果たし、球速は元来のクオリティである100マイルを再び計測し、5月には1試合20奪三振のノーヒット・ノーランを達成していたようです。しかしながら、ドラフト指名前の登板で球速を落としており、検査の結果左肘のUCL損傷があったことが公表されていました。

これが今回のドラフトで大きく指名順位を落としていた要因となります。ロハスは元々20位以内の指名選手であり、それに加えて実質?1巡目指名レベルの逸材を89位で取れたのは好意的に見れば幸運でありますが、非常にリスキーな動きであると評価されていますし、私も同意見であります。近年でもブロック・ポーターという前例(高校生最高クラスのタレントながらも、大学進学の意向が強く他球団が敬遠。そこにTEXが400万ドル近い契約金を提示し、4巡目109位指名で入団)を既に観測してしまったので、現時点ではお祭りワッショイみたいなテンションで喜ぶ事は出来ないですね。

とは言え入団してくれる選手には期待しかないですし、この中から一人でも将来レンジャーズのユニフォームを着てMLBデビューをしてくれる事を願っています。

 

次回はTDL、トレードデッドラインについてのブログを投稿予定です。買い手と売り手の境界線、ボーダーラインが半透明状態のため、各球団の動きが掴めず具体的に欲しい選手名などを挙げるブログにはならないと思います。敢えてテキサスから売れる選手を紹介するみたいなブログになるかもしれませんが、投稿をお待ちいただきますようお願いします。

総括

まとめるとー。

来月に最近何かと話題の?ブルーロック実写化映画が放映されるのですが、主人公の潔や凪、絵心のクオリティは高い一方、私の1番好きなキャラが典型的な実写化失敗キャラビジュアルになっていて悲しいです。むしろ一番現実味がなさそうな凪があんな高クオリティなのが信じられないです。映画はレンタルか配信で見ようと思います…

以上です。

【TEX】整備と開拓。“5割”に呪われ、翻弄された2026年前半戦

どうも、エニグマです。

気付いたらあっという間にMLB2026シーズン前半戦が終了していました。それよりももう7月に突入した事が恐ろしいですし、「光陰矢の如し」とはこういう事かと実感しています。

今ブログでは2026年前半戦のTEXの全体的な戦評について述べていきます。本来は後半戦の展望、2026年ドラフトについても語りたかったのですが、文字数が多くなってしまう関係で明日7/18(土)に第2弾として分けて投稿する予定です(本当はドラフト関連の情報収集が間に合わなかったのが原因なのですが…)

改善は見られている打撃陣。パークファクターに変化あり?

昨年からチーム低迷の諸悪の根元となっていた得点力不足。今季も依然としてチームのウィークポイントではありますが、昨年比で改善が見られているようです。強みにはなっていないが、弱みにもなっていないというレベルにまでは戻ったように思います。

選手個人を見ていくと昨年打撃で大きく足を引っ張っていた3選手、ジョク・ピーダーソン、ジョシュ・ヤン、エゼキエル・デュランのバウンスバックが非常に大きいです。過去数年のチームの顔の1人であったマーカス・セミエンのトレードで加入したブランドン・ニモは現在絶賛?下振れ中で後半戦の復調可能性は高いと思いますし、崖っぷち元プロスペクト、通称4Aプレーヤーのジャスティン・フォスキューが左キラーとしての立場を確立。ここに前半戦怪我で低稼働だったコーリー・シーガー、ワイアット・ラングフォード(前半戦最後に復帰し早速活躍)が打線にミックスされればリーグ中位くらいの打線になるのではないでしょうか。

*画像はStatcast Park Factors | baseballsavant.comより引用

昨年MLBワーストレベル(MLB29位)だった本拠地グローブライフ・フィールドのパークファクター。今季は昨年よりは打線が活発に働いている事もあり、現在22位となっているようです。特に注目したいのは本塁打の数です。昨年はMLB28位の80(100からどれだけ離れているかで圧倒的マイナス)だったのですが、今年はMLB11位の107とジャンプアップしています。球場の何が変化したのか分かりませんが、今年はグローブフィールドで打球が以前のような伸び方に戻っているような気がしているので、この数字には納得しています。今季の打線に関してはもっと語りたいことがあるので、TDL終了後あたりにもう一度ブログで言及する機会を作りたいと思います。

よーいドンの音が聞こえない先発投手

昨年MLB最高のチーム防御率を記録した投手陣。そのチームの先発陣のコアメンバーにマッケンジー・ゴアを加えた事で、今季もリーグ屈指の先発投手陣を維持するであろうとテキサスファンのみならず他球団のファンも思ったのではないでしょうか。

しかし、開幕してからわずか数週間でその目論見は幻想となってしまいました。エース格のジェイコブ・デグロムとネイサン・イオバルディは開幕からシーズンを通して被本塁打を浴びるシーンが目立ち、期待の若手だったジャック・ライターは課題の制球難を再発させ不安定な投球が続き6月には足首の故障でIL入り。クマー・ロッカーは何故か得意だったグローブライフで打ち込まれアウェイで好投する謎の存在となり、新加入で3番手の役割を期待されたマッケンジー・ゴアは何かパッとしない投球を繰り返すというグダグダっぷりでした。元々ロングリリーフ、スイングマン起用想定だったカル・クアントリルが想定以上にゲームを作っているのが唯一の好材料でした。

先発投手陣全体で大きな問題になっているのが、立ち上がりの悪さです。

もはや火薬庫と形容したくなるような防御率となっています。チーム全体でこれだけ初回に失点が多いと投球のリズムを掴むのも一苦労ですし、打線にも必要以上のプレッシャーを与える事となってしまいます。先発投手の立ち上がりはどんな百戦錬磨のベテランでも難しいと聞きますし、簡単に解消出来る問題ではないでしょうが後半戦は改善を期待したいです。

ルーキーだらけの布陣。数字以上に困窮しているブルペン

前半戦のブルペン防御率は4.00でMLB全体13位。2025年オフには25年にブルペンを支えたショーン・アームストロング、ホビー・ミルナー、ジェイコブ・ウェブ、シーズン途中加入したフィル・メイトンと4投手が退団。相変わらずブルペンは低予算路線で目立った大物の補強はなく、半分以上陣容を入れ替えながらこの数字は奮闘していると評価しても良いかもしれません。ですが、現在このチームのブルペンには2つの大きな欠陥を内包してしまっているのです。

①ルーキーが5人。ハイレバとルーキーの中間層の人材難

②奪三振が取れない。パワーリリーバーの不在。

現在レンジャーズにはペイトン・グレイ、ギャビン・コーリヤー、ロビー・アーストラム、ベン・ピープルズ、エマニュエル・テオドと5人の新人投手がブルペンに控えています。再建中のチームであっても、ここまでルーキーがブルペンに収容されているチームはあまり記憶がないです。この歪なリリーフ構築により、クローザー&セットアッパーと新人を除いた投手がコール・ウィン1人という深夜の飲食店を彷彿させるようなワンオペ業務となっています。

また、先発投手はMLB全体3位のK%とパワフルさが光る一方で、今季リリーフのK%はリーグ25位と頼りなさを露呈しています。この問題により、いつ瓦解しても不思議ではないTEXブルペンをキャリーしている存在が、次に紹介する投手となります。

前半戦のチームMVP

これに関しては満場一致でジェイコブ・ラッツで異論はないかと思います。今季は先発ローテ争いから脱落してしまい、リリーフとして開幕ロスター入りを果たすとチーム事情()から4月下旬からクローザーに抜擢。そこから約2ヶ月で18ものセーブを稼ぎ、BS(Blown Saves)は同期間でわずか1回(シーズンでは2回)と抜群の安定感でチームに勝利をもたらす救世主となっています。チーム唯一のオールスター出場を果たし、ワンポイント登板ながらMLBで最も三振をしないルイス・アラエズから2回の空振りを含む三振を奪う投球を披露しました。後半戦もチームを支える投球に期待したいです。

前回投稿したブログを未読の方は是非お願いします。

↓↓↓

rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

拾い物に福来る

打線の項目にてとある2選手についての言及がなかった事で「あれ?」と思った読者の方々、当然忘れていませんよ(笑)5月下旬に加入したニッキー・ロペス、6月にダニー・ジャンセンのILに伴い緊急補強したエリアス・ディアズの2選手が地味ながらチームに貢献している点は見逃せません。

ロペスはTEXと契約後39試合に出場し打率.324、OPS.737。往年の化物じみたフットワークと守備範囲は鳴りを潜めており、守備でプラスを生み出しているとは言い難いですが、二遊間という難しいポジションを務めシーガーの故障、スミスの大不振と二遊間のパフォーマンスに苦しむチームを支えていました。ディアズは四球という野球のルールを失念したのか?と言いたくなるようなフリースインガーではありますが、移籍後28試合出場で打率.279&OPS.712と控え捕手としては文句なしの働きをしています。もはやジャンセンのポジションを奪っているような気がしてなりません(小声)

ABSチャレンジの活用

*ポストの画像、データはABS Challenge Dashboard | baseballsavant.comより引用。

今季のMLBを語る上で欠かせないトピックであるABSチャレンジ。TEXは投手(バッテリー間)は上手く活用できている一方、打者に関してはやや精度を欠いた使用になっているようです。そもそも使用数がMLB全体で見てもとても少ないです。MLB1位がミネソタの270回!に対してテキサスは打者85回、守備86回の合計171回と100回もの差が付いているのです。ここまでくると機会損失による見えないエラー、凡退と言っても過言ではないでしょうし、後半戦はもっと積極果敢に使用していく姿勢を取るべきではないでしょうか。

接戦の強さはラッツの存在?スキップの采配?

今シーズンのレンジャーズの特徴の1つに接戦での勝負強さがあります。上記画像のように今季は「1点差の試合」で17勝10敗と7つもの貯金を作っています。因みに昨年は21勝29敗と8つもの借金を生成していました。絶対的クローザーのカービィ・イェーツを擁していた2024年は26勝20敗と貯金6だったので、1点差での強さは単に優秀な守護神がチームにいるかどうかの差でしかないような気がしますがどうなのでしょう。 

しかしながら、監督であるスキップ・シューマーカーが2023年と2024年の2シーズンでマイアミを統率していた時には2シーズンともに1点差試合で勝率5割超え。特に2023年は33勝14敗と言うスバ抜けた結果を残していました。監督3シーズンいずれも1点差試合で結果を出しているとなると、私のような素人には分からない、感じ取れない采配の妙のようなものをスキップは持っているのかもしれません。

5割の壁

2026シーズンのテキサス・レンジャーズを象徴する数字と言えば、「.500」となるでしょう。奇妙な程に5割という数字に縁があるのです。

特に不可解だったのは「対戦成績が5割を超えるチームと、そうでないチームとの対戦結果の違い」です。前半戦終了時点でチームは勝率.500を超えるチームに対して20勝16敗と健闘する一方、それ以外のチーム、下位のチームに非常に苦戦しています。特に5月中旬から末のLAAとHOU(この時点ではHOUの借金は2桁)の10試合(LAA×3、HOU×7)に至っては2勝8敗と信じられない失態で、前半戦に勝ち星を伸ばせなかった最大の要因でした。そう言えば、昨年のシーズン成績も81-81の5割。今季のチームの投打における主な数字もリーグ12位から18位くらいに収まっていて、本当にMLBのアベレージみたいなチームになっています。そんな「THE 平均」みたいなチームで日本人がいないチーム、日本で人気なんか出る訳ないです()

 

明日から後半戦スタート。敵地アトランタからスタートし、TDLまでコンテンダーとの対決がミッチリ詰まったタフな日程となっています。今季ここまでのチーム傾向を鑑みると、むしろこの日程で貯金を作れそうな期待がありますので、TDLまでに貯金5とか作れるのであれば2023年以来のプレーオフ出場が現実味を帯びてくる事でしょう。

明日もブログを投稿しますので、見ていただけると嬉しいです。

 

総括

まとめるとー。

今日仕事終わりにゲオに寄ったのですが、先週まで売り場に並んでいたFIFA25が買われていました。FIFA25はレアル・マドリード所属でイングランド代表で大活躍を見せたジュード・ベリンガムがカバーアスリートであったため、こんなところにもW杯効果が出ているのかと思いました。

以上です。

【TEX】開幕ローテ落ちからチームの救世主へ。ジェイコブ・ラッツがオールスター出場

*画像はhttps://twitter.com/Rangers/status/2073555596264296723より引用

どうも、エニグマです。

久し振りのブログ投稿となります。日常生活とワールドカップに気を取られていたことで疎かになってしまいました。今月は当ブログ以外にAS前後で前半戦の振り返りと後半戦の展望、TDLに関する考察記事の2本を投稿する予定ですので読んでいただけると幸いです。

来週フィラデルフィアにて開催される2026年MLBオールスターゲーム。テキサス・レンジャーズからは今季途中よりチームの抑えに定着したジェイコブ・ラッツが唯一選出されました。

TEXファンであればラッツがどのような投手であるか分かると思うのですが、まだまだ知名度が低い投手であります。そこで、ジェイコブ・ラッツという投手を簡単に紹介した上で今季飛躍を遂げた要因を解説していければと思っています。

ラッツの簡易プロフィール

1996年4月8日生まれ、今年30歳となったラッツは2017年にドラフト5巡目全体162位で現在所属のTEXに指名されました。2014年の高校生時にはイリノイ州の州最優秀選手にも輝きMLBドラフトを受けていて、その際は指名したTOR(ドラフト11巡目324位)と契約を結ぶことなく、大学へ進学しました。大学はルイジアナ州立大学(通称:LSU 直近だとポール・スキーンズ、ディラン・クルーズを輩出)に入学し、途中で転校したのですが転校先のケント州立大学ではアメリカ大学野球の転校ルールに伴い、1度も登板することなくレンジャーズからドラフト指名を受けていました。

ここで豆知識を一つ。ラッツの本名は"Jacob Eugene Latz"なのですが、2023年シーズンまでは現在の"Jacob Latz"登録ではなく、"Jake Latz"という登録名でした。

どこで使うのこれ?

選手としての特徴

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ラッツの特徴は何と言っても4シームであります。平均球速は94.6mphと決して特筆するようなレベルではありませんが、ラッツの強みはIVB(Induced Vertical Break=ボールが浮き上がるような成分を示す指標)にあります。

画像はhttps://baseballsavant.mlb.com/savant-player/jacob-latz-656641?stats=statcast-r-pitching-mlb#pitch_movementより引用

MLBにおける4シームのIVB平均は例年およそ+16インチとなっているようですが、今季のラッツは+18,9インチと平均的な投手よりもおよそ3インチほど”浮き上がる”ような4シームとなっているのです。

このIVBの数値だけなら他にも同数値を示す投手は希少ながら存在しています。ですが、ラッツはこれに加え、左腕にしては速い平均球速94.6mph+52°の高いアームアングルで縦回転が生まれやすい+リーグの投手平均よりも長いExtension…など様々な要因が重なり合うことで高い回転効率を生み出すことで、今季4シームのランバリューはMLB上位トップ3%とエリートクラスの数字となっています。また今季は4シームの次に信頼出来る球種であったであろうスライダーの指標は苦戦しているものの、カーブとチェンジアップが威力を発揮しており縦回転の強い4シームの威力をより際立たせている点も見逃せないでしょう。

投手としての特徴をいくつか抽出してみると、ロサンゼルス・ドジャーズ所属のアレックス・ベシアが最も類似したタイプの投手ではないかと思っています。平均球速が3マイル速く、スライダーとチェンジアップに加え質の高いカーブを搭載したベシアと考えれば今季のラッツが好成績を収めているのは決して不思議ではないでしょう。

覚醒前夜の2025年シーズン

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TEXファン以外の野球ファンからすると、ラッツは今年急にブレイクした遅咲きの選手という印象を持つのではないでしょうか。しかし、ラッツは昨年2025年から既に開花の兆しとも言えるようなパフォーマンスを披露していました。

6回までノーヒットノーランを継続していた上動画の登板を含め、先発として8先発で39.2イニング&防御率2.72の好成績。リリーフ登板もこなしながら、リーグ最高のERAを記録した昨年の先発陣を支える1人として活躍を見せていました。先発とリリーフをシーズン途中に交互に繰り返す調整の難しさからか昨年8月前後に状態を大きく落としてしまい、マイナーでの調整&休養期間を設けることとなりましたがチームの投手陣を支える欠かせない存在へと成長していました。

運命(さだま)っていた守護神転向

昨年2025年シーズンの活躍もあり、開幕当初はデグロム、イオバルディ、ゴア、ライターに次ぐ5番手の投手はラッツになるのではないかと期待していたレンジャーズファンは多かったように思います。

スプリングトレーニング序盤こそ好投を見せていましたが、恐らく最終テスト登板となったMIL戦でまさかの3回9失点の大乱調。同じく5番手を争っていたロッカーが数日後の登板で快投を披露したことにより、先発5番手はロッカーとなりラッツはブルペンでの開幕ロスター入りとなりました。

開幕2戦目登板予定だったデグロムが寝違えにより登板回避し、急遽先発を務めたPHI戦では4回ノーヒットピッチングを遂げ、そこから球団新記録となる開幕から30打数連続無安打と驚異的なスタートを切りました。4月25日のアスレチックス戦でクローザーとして起用され今季初セーブを記録するとそこからは守護神に定着し、気付いたらオールスター選手へと駆け上がっていました。

ここで思い出してみてください。もしラッツが開幕ロスターを先発5番手で迎え、今季奮闘を続けているロッカーがマイナー待機だった場合はラッツのクローザー起用と言うアイデアは生まれなかった可能性があります。STでの炎上が守護神不在というチームの課題を解消し、接戦での高勝率(MLB4位の15勝10敗)に大きく貢献していることからあの開幕ローテ落ちは運命だったのではないかと錯覚してしまいます。

存在が戦術

ラッツがリーグを代表するクローザー達と明確に異なる、優れている点は表面の成績ではありません。最も特筆すべき点は、先発をこなすことで培われた複数イニング消化と回跨ぎを楽々こなすスタミナとスキルにあると考えています。

先発を急遽こなした開幕2戦目を除くと、ラッツは今季32登板をリリーフとして登板し、その中で2イニングを投げたのが7回。今季18セーブ中、2イニング以上を投げ抜いたのは5回と価値の高いセーブを挙げているのです。1点リードと厳しい試合でのセーブも7度成功しており、ブルペンにおいては戦術ラッツと言っても過言ではないほどフレキシブルかつチャレンジングな起用に応え続けているのです。

 

ここまで書いてきましたが、今季のラッツの活躍は単なる1人のクローザーの枠を超えて、チーム最大の原動力となっています。rWARはチーム内投手1位、fWARは3位と絶対に欠かせない存在へと変貌を遂げました。シーズンももうすぐ後半。疲労によるパフォーマンス低下や故障には本人は勿論、球団も最大限の配慮をすることでシーズン最後までクローザーの座を守り続けて欲しいです。TDLで大物リリーバーが加入した場合はラッツのポジションは変わるかもしれませんが…

 

総括

まとめるとー。

今最もスポーツ関係の話題で気を揉んでいるのは、レンジャーズでもワールドカップでもなく八村塁選手の去就です。FA解禁から5日ほど経過しましたが、もうキャップが空いているチームが限られており、S&Tがなければミッドレベルエクセプション(MLE)での契約しか見込めない状況になります。今後数日で何か動きを見せてくれるのでしょうか。

以上です。

【TEX】Corey Seager is an underrated player?

*画像はExclusive: Corey Seager Talks Life With His New Team, and Why the Dodgers Will Always Be Family – NBC Los Angeles より引用。

どうも、エニグマです。

突然ですが、「今の野球界で過小評価されていると感じている選手は?」と尋ねられたら皆さんは誰の名前を挙げるでしょうか。どの球団にも必ず1人いるはずですし、投票などをした場合かなり票が割れると思います。

そんな中現在レンジャーズに所属するコーリー・シーガーの名前を出すファンは恐らく皆無でしょうし、今回のブログタイトルを見た時ほとんどの方が「Why???」と感じたはずです。皆さんが言いたい事は聞かずとも分かります。あくまで「スター選手の中では過小評価されたプレーヤー」と言うだけであり、野球界で過小評価された存在ではないことから的外れな主張になるかもしれません。ですが、今回のブログを読んで少しでも認識を改める野球ファンが1人でもいればいいと思っています。

youtu.be

過小評価されているポイント

①遊撃手としては圧倒的な打撃力

次の画像は現役で1000打席以上消化した遊撃手の打撃成績となります(何故か現在ショートをしていないタティスやセミエン、クルーズなどが混入してしまっていますが…)

*画像はFangraphsより引用

現役SS内での主な打撃成績ランク

打率.288(5位)

本塁打224(2位)

打点733(6位)

出塁率.361(2位)

長打率.509(1位)

wRC+ 136(1位)

シーガーの打撃力が現役のショートとしてはトップクラスなのは周知の事実でこれに関しては疑いようがないでしょう。特に長打を打つ能力は突出しており、比較的打力が劣る選手が多い遊撃手ながら後述する別ポジションのスター選手と遜色のないクオリティにあります。またその圧倒的な打撃は歴代でも見ても屈指の数値となっているのです。

*画像はFangraphsから引用。

様々な便宜上、FanGraphsでポジションがショートと定義されていて尚且つ1901年から2026年までで1000打席以上消化と言う条件でソートしたのが上の画像となります(そのため18位に知らない人の名前が入ってしまっています…)この条件でもwRC+で歴代8位の数字をマークしており、やはり遊撃手の中では卓越した打力であることが証明されています。特に2023年に記録したOPS1.013という数字はショートの選手としては歴史的なレベルの数字であり、近年規定打席を満たした遊撃手でこれ以上の数字を残したのはアレックス・ロドリゲスやノマー・ガルシアパーラという歴代屈指の選手だけである事を鑑みると打撃に関しては正しい評価を受けていないように感じます。

更に言及したいのは、ここ2シーズンにおいてMLB屈指の打者地獄と化したグローブライフ・フィールドを本拠地にしながらリーグ屈指の数字を残している点です。

*画像はStatcast Park Factors | baseballsavant.com より引用。

世界一を達成した2023年からの2シーズン、突然リーグ屈指の投手有利=打者不利の球場と移り変わったグローブライフ・フィールド。レンジャーズに所属するほぼ全ての選手が2023年比で大きく数字を落としてしまっていて、シーガーもキャリアハイの2023年から数字こそ悪化していますが、依然として高い水準の数字を維持しています。下画像は2024年と2025年の2シーズンでショートを守った選手の打撃成績となります。

*画像はMajor League Leaderboards - 2024 to 2025 - Batting | FanGraphs Baseball より引用。

こう見ると、シーガーはここ2シーズン(何なら今年も…)打者にとって非常にタフな環境でありながらウィットJr.を除くショートの中で最高の打者であることが分かるはずです。最大年間81試合プレーしなくてはならないホームゲームで毎試合大きなハンデを背負いながら、この数字を残している凄さが世間に浸透されていないと感じています。

②他ポジションとの打撃比較

*画像はFangraphsより引用。

上画像はシーガーがテキサスに移籍した2022年からの4シーズン、2000打席以上立った選手(年間500打席×4シーズンと定義)の成績となります。ちなみに1500打席以上とした場合wRC+ではアルバレス(HOU)、トラウト(LAA)、アクーニャJr.(ATL)に次ぐ9位にランクダウンとなります。

ここから視覚的に訴えるため、グラフを用いてMLBにおけるシーガーの打力を表現していこうと思います。対象とする選手としてフリーマン(LAD)、ラミレス(CLE)、ベッツ(LAD)、タッカー(LAD)、そしてシーガーの5選手を見ていきます。

OPS

HR数

xwOBA(運や守備の影響を排除し、打球の質を計算に組み込んだ指標)

*上画像3枚はhttps://baseballsavant.mlb.com/より算出

現代MLBの打撃に関してはジャッジが見た目のように頭2つほど抜けており、少し離れて大谷、その少し下にソトの3選手が打者ビッグ3と私は評価しています(健康ならヨルダン・アルバレスを加えた四皇と言ってもいいです)。その次のティアに多くのスター選手がひしめきあっており、その中でもシーガーの打撃が如何に素晴らしいかが上のグラフからも分かるはずです。シーガーは「ショートとして突出した打撃力」ではなく「球界屈指の打撃力」を誇る選手であるという事実がより多くの人々に広まって欲しいと願っています。

また、この数字を負担が大きいショートのポジションで記録している事も見逃せないポイントとなります。投手と捕手は例外として、試合の中で動きが少ないファーストや外野の両翼といったポジションよりも多くの活動量が要求される遊撃手の負担は時に軽んじられています。ショートを守って打てる選手は他のポジションの選手よりも優れているというのは短絡的な意見ですが、同レベルの数字だった場合はショートの選手が高く評価されるのは野球のポジション構造を考えると仕方ないんですよね。文句がある野球選手は全員ショートを目指すべきですし、オールSSでチームを構成する野球版『ブルーロック』のようなカオスが極まる状況でも作れば良いのではないでしょうか()

あと今回例で挙げた5選手、ラミレスを除き4人がLAD関係者ですねそう言えば。

③洗練された遊撃守備

打撃に関してはメジャーデビューを果たした古巣ドジャーズ時代から称賛を集めていた一方で、守備に関しては疑問の声がありました。守備でプラスを生み出すシーズンもあったのですが、LAD時代においては決して守備の名手と呼べるプレーヤーではなかったと思います。ですが、TEXに移籍した2022年シーズン以降の4年間でその評価は完全に覆っています。

DRS

UZR

*画像はMajor League Leaderboards - 2022 to 2025 - Fielding | FanGraphs Baseballより引用。

OAA

*画像はhttps://baseballsavant.mlb.com/leaderboard/outs_above_average?type=Fielder&startYear=2022&endYear=2025&split=no&team=&range=year&min=q&pos=6&roles=&viz=hideより引用。

テキサス移籍後の2022年以降の4シーズンの守備成績をソートするとDRS、UZR、OAAのいずれの指標でもプラスを叩き出しており、リーグ屈指の守備力を持つ遊撃手と変貌を遂げています。特に昨年はキャリア最高の守備成績を記録し、ALのGG賞のファイナリストにもノミネートされていました。ショートに要求される肩の強さはSSとしてはリーグ最低ランクでありながらこれだけのアウトを生産出来ているのは見事と言わざるを得ません。試合映像だけを見ると守備が下手そうなフットワークをしているのですが…

シーガー個人の守備向上に関する現地記事が見つからなかったため、詳細な考察は困難なのですが以下の3点が影響していると思います。

①シンプルな技術向上

最もシンプルで、最もカンサイスで、そして最もボーリングな考察を最初に述べていきます。シーガーは元々グラグハンドリングと送球の正確さに関してはまずまずの評価を受けていました。キャリアを重ねる事で必要最低限のフットワークで打球に入る方法を身に付け、肩の弱さを補うアームキャリーを習得したことが守備の向上につながったと考察しています。

②4年間二遊間を組んだセミエンの存在

昨年オフにニモとのトレードでメッツへ移籍となってしまいましたが、ここ数年のシーガーの守備指標向上にはセミエンの貢献が間違いなく大きいです。勿論守備のアドバイスなども受けていたと思いますが、セミエンが与えた恩恵はそれだけに留まりません。

リーグ屈指の守備を誇るセミエンが二遊間の打球の何割かをケアすることで、シーガーが苦手としている二遊間方向の打球をカバーする守備設計を敷いていました。それにより古典的なショートの守備位置付近、特に三遊間の打球への処理にフォーカスすることが出来るようになったことは非常に大きかったのではないでしょうか。今年からはセミエンではなく、スミスやデュランと二遊間を形成することになりましたが、どこまで守備指標を維持出来るか注目されます。

③テキサスの守備指導力とポジショニング設計

他の29球団について詳細な情報を持っていないため、あくまで肌感覚となりますがMLB全体で見てもレンジャーズは守備の指導が上手いチームであると感じています。昨年は最優秀フィールディングチームに輝くなど、ここ数年は毎年リーグ上位の守備指標を記録している堅守のチームを構築しました。

また、チーム全体で守備のポジショニングの統計活用、設計が上手く機能している点も注視しなくてはいけません。各打者の打球方向や打球傾向に関しては全球団等しく同じデータを参照しているのでしょうが、恐らくテキサスはこの統計を他球団以上に有効に活用し守備位置の設計を行っているのでしょう。この点に関しては、いつか別ブログで書きたいのですが如何せん参考に出来る現地記事が少ないのが残念でなりません。

 

打撃はリーグ最高クラス、守備もGGレベルにまでブラッシュアップしたにも関わらず何故シーガーが適切な評価をされていない、何なら過大評価とまで言われることがあるのでしょうか?やや抽象的な表現や言葉が並んでしまいますが、その理由を紐解いていきます。

なぜ適切な評価を集められていないのか?

①怪我に塗れたキャリア

*画像はhttps://www.mlb.com/player/corey-seager-608369より引用。

シーガーのキャリアは新人王、WS制覇2回、WSMVP2回など輝かしいトロフィーを掲げる一方で、「怪我」の歴史が綴られています。新人王を受賞した2016年、TEX移籍初年度の2022年を除いて150試合以上の出場経験がなく、シーズンのおよそ8割にあたる130試合ですら25年までの11年の選手生活で4度しか達成していません。これが一般的な野球ファンがシーガーを適切に評価することを難しくさせており、何なら過大評価とみなす最大の要因となっています。というより、これが全てです。

②現代の遊撃手のステレオタイプから逸脱したプレースタイル

シーガーが打撃と守備に長けた選手という事はここまで紹介して来ましたが、走塁特にスプリントスピードに関してはショートはおろかMLB平均以下の選手となっています。現代の遊撃手のほとんどが走力と言う点でも強みを持っており、スピードでもグラウンドで注目を集める「アクロバティック」的な存在であります。そんな中シーガーのような打撃と守備で魅せる「野球職人」的なプレースタイルは、現代野球の遊撃手像から少し外れたスタイルであり、ドーパミン中毒と化している一部の野球ファンには刺さらないのかもしれません。

③「プレーオフの英雄」という称号が足枷に?

シーガーはキャリアとして得点圏打率が高く、WSMVP2回を含めたプレーオフでの活躍から球界で最もclutchな選手の一人と評価されています。しかし皮肉なことに、POにおける光輝く驚異的な活躍がレギュラーシーズンでの活躍や数字に影を落とし印象を薄めてしまっている印象があります。日々の地道な仕事の積み重ねよりも、1年に一度の大仕事での成功が過剰にピックアップされているような状態となっているのではないでしょうか。

今年はキャリアハイの再来!?

今季ここまで13試合を消化し打率.234 本塁打4 OPS.810と決して目を引く数字ではありませんが、キャリア通算で3月4月を苦手としているシーガーとしてはまずまずのスタートとなっています。鬼門の4月である程度打撃成績を稼げれば、得意の6月以降の爆発で本塁打や打点といった加算スタッツを大きく伸ばすことが可能となります。恐らくテキサス・レンジャーズが日本で最も注目される瞬間(笑)である古巣LAD戦でも本塁打を放ちましたし、ここから更に状態を上げていって欲しいです。後はとにかく健康を維持することですね。それが可能ならば自身初の打撃タイトル(首位打者など)も十分狙えるのではないでしょうか。

 

総括

まとめるとー。

走者を抱えながら抑えるクローザーは「劇場型クローザー」と評されることがありますが、セーブ成功率が低い抑えが「劇場型」と称されるのは錯誤ではないでしょうか。それはクローザーではなく「たまたま試合の最後に投げているだけの投手」だと思います。

以上です。

【TEX】現体制でのLast Danceへ。マッケンジー・ゴアを獲得

*画像はGoogle Geminiにより生成された画像(生成日:2026年1月23日)です。

どうも、エニグマです。

私は日本メディアがスポーツ紙で頻繁に使用する「電撃トレード」という言葉が好きではありません。どんだけ電撃食らわしたいんだって話ですし、うるせーな地面タイプで封殺するぞと毎回感じています。ところが、本日の日本時間朝に報じられたトレードは私にとっては地面タイプをも貫通するようなまさに「電撃」トレードでした。

今日の朝、いつもより早く起きたおかげでほぼリアルタイムで速報を拾えました(笑)

 

ここからは今回のゴアのトレード、そして今後のレンジャーズの方針について明確な基準が生まれた事について順に解説していきます。駆け足の更新ですので抜けている観点などあるかもしれませんが、読んでいただけると幸いです。

トレード内容

レンジャーズ獲得

マッケンジー・ゴア 26歳 LHP 今季年俸560万ドル FA年 2027オフ

ナショナルズ獲得

ギャビン・フィーン 18歳 3B/SS? TEX傘下2位

アレハンドロ・ロサリオ 24歳 RHP TEX傘下6位

デビン・フィッツ=ジェラルド 20歳 SS TEX傘下12位

ジェレミーカブレラ 20歳 OF TEX傘下16位

アビメレック・オルティズ 23歳 1B/OF TEX傘下18位

トレード総括

今回のトレードに関しては当事者となったTEXWSHファンは良い意味でも悪い意味でも「え?こんな対価で良いの?」と思われたのではないでしょうか。それぞれの観点から今回のトレードを見ていきます。

TEX側の観点

プラス面

①トップ100クラスのプロスペクトを出さずに2年保有のゴアをゲット

②若手プロスペクトの整理

③財政面に制約があるチーム状況に今季5.6Mのゴアはまさに渡りに船

④向こう2年間デグロム、イオバルディ、ゴアのダイナミックな3本柱を結成

⑤グローブライフ・フィールドと野手守備力による成績向上の可能性

マイナス面

①プロスペクト大量放出による下部組織のドーナツ化現象

②脆弱な投手育成力でゴアのポテンシャルを活かしきれるか

③今季ゴアが肩肘に大怪我を負った場合、球団転覆レベルのダメージを負う危険性

 

WSH側の観点

プラス面

①シーズンに入って怪我や不調で価値を落とす前に利確が出来た

②念願の?ギャビン・フィーンを獲得

③今回移籍した5選手は全員WSH傘下30位以内にランクイン。マイナー層を潤した

マイナス面

①ゴアを出してトップ100が1人もいないのは・・・

②そもそもテキサスをトレード相手にする必要性があったのか?

③メジャー経験全員ゼロ。昇格まで時間がかかる等ガチャ要素満載パッケージ

④ギャビン・フィーンに固執しすぎた結果こうなったの?

TEXファンは「トップ100出さずにゴア取れちゃうの?」という感想でしょうし、一方WSHファンは「ゴアを出した対価がこれはあまりに渋い・・・」という意見が大半になると思っています。上でも説明しましたが、ゴア程の投手を放出するならトップ100以内のプロスペクトを最低でも1人は欲しがるのは当然でしょうし、それが叶わないなら既にMLBデビュー済みで保有年数が長い若手を求めるのがセオリーになると思います。実際私もトレードパッケージ発表前にトレードの情報を見た時に「もしかしてクマー・ロッカー持っていかれたか?」と一瞬脳裏に浮かんだくらいです。

では、どうして今回このようなディールが成立したのでしょうか。これは確定事項ではなく、あくまで推察になりますがWSHフロントのギャビン・フィーンへの評価の高さが一因ではないかとされているようです。

昨年2025年ドラフトでBOSのスカウティング部門はTEXが12位指名をしたギャビン・フィーンに対して非常に高い評価(全体5位または6位クラス)を与えていたようです。そして現在、BOSのスカウティング部門の多くがWSHに在籍しているという情報がありました。あくまで推察ですし、ブログのこの部分を読んで確定事項のように吹聴するのは控えて欲しいのですが、決して腹を満たせないであろうテキサスの餌に齧りついたのも少なからず理由が生まれてくるのではないでしょうか。

現時点での球界評価は?

昨年11月のセミエン-ニモのトレードに関してはお互いに高額年俸で実績のあるメジャーリーガー、互いの狙いがあまりにも分かりやすい取引であったため評価を下しやすかったはずです。しかし、今回はメジャーリーガー1人にMLB経験がないマイナーリーガー5名というパワーバランスが釣り合わないトレードとなっています。今回WSHが獲得したプロスペクトの大半がMLB昇格までまだ時間が必要な若手選手ということもあり、本当の意味での評価はもう何年もしないと明らかにならないでしょう。「今」だけを見るならTEXが優勢かもしれませんが、「未来」を見るならWSHに軍配が上がっている可能性も十分にありますし。

*モデル上によると、ゴア獲得のために差し出した対価は決してオーバーペイではなくむしろ安く獲得出来たという評価となっています。まあMLBで実績がありASにも選出された投手が相手では、MLB経験のない選手が5人集まろうと太刀打ち出来るはずがありませんよね。何の参考にもならないモデルということは留意しなくてはなりません。

ゴア獲得はTEXのラストダンス?

今回のゴア獲得に関しては単なる向こう2シーズンの先発補強以上のメッセージが込められていると私は考えています。それは「今年含めて残り2シーズンが現体制におけるラストチャンスとなる」というものです。

先述のように現在のチームの2大エースデグロム(20Mのクラブオプション有)、イオバルディは2年後の2027年オフに揃ってFAとなる可能性があり、これはゴアのFAタイミングと重なります。また、今季捕手を務める事となるダニー・ジャンセン、カイル・ヒガシオカの両捕手も相互オプション行使次第では2人同時に退団となるシナリオも待っているのです。

2027年オフとなると、現行のペイロールで残っている大きな契約はコーリー・シーガー(残り4年)、ブランドン・ニモ(残り3年)のみとなり、大きな決断のタイミングとなるはずです。デグロム&イオバルディの空いたペイロールで新たな大物を獲得しコンテンダーを続けるか、それとも2023年の世界一を思い出の中に閉じ込め再建期へ踏み切るか、まさに「Last Dance」と形容されるような非常に大切な2シーズンが今年から始まります。我々ファンはただただこの瞬間に踊り、狂っていきましょう。

 

■セミエン-ニモトレードの時にも思ったけど・・・

これは特定のどなたかに対する意見などではなく、あくまで私が感じている意見であります。両者ともに思惑があり、チーム編成や状況を鑑みたディールとなるトレードに関しては関与するチームの人間は勿論、そのチームを応援しているファンでないと決して見えてこない視点があるなという事です。表面上の知識がいくらあっても、そのチームへの「解像度」を高めるのは難しいと思いますし、そのチームを長い間見ている、応援しているファンに勝るのは至難の業だと思います。

正直言います。あくまで一般論レベルの考察なら私はMLBのほぼ全てのトレードに対してそれっぽいロジックと切り口で解説する事は出来ますよ。今はAIでいくらでも調べられますしね。ですが、そのチームのファンには知識や考察の深み、何より球団への愛で彼らを上回ることは不可能です。まあ当たり前の話ですよね。

そういう意味でこれは自身への自戒を込めての発言になりますが、あまり他球団のトレードに関して偉そうにGM目線になった気分で好き勝手言うのは控えた方が良い、むしろ口を閉ざすべきなのかなと思った次第です。これも全て日本におけるTEXの不人気度が招いている事態なので仕方がないと言えば仕方がないのですが・・・

 

兎にも角にもゴア投手、レンジャーズへようこそ。決して投手育成が優れたチームではありませんが、貴方のポテンシャルがテキサスの地で開花し、球界を代表する投手の1人になってくれることをただただ信じ、応援していきます。

後「エース級の左腕、1-5のトレード」からあのエ〇〇ク・ベ〇〇ドと比較している野球ファンの皆さん、あなたたちへは100%〇すという新手のI LOVE YOUを贈らせていただきます。

 

*追記

今回は取り急ぎという事もありここまでになりますが、後日ゴアの投球分析や課題についての深掘り、そして今回のブログで伝えきれなかった分を加筆し改めてブログをアップデートさせる予定です。ア〇ラスのゲームの完全版商法のような手口となってしまい申し訳ございませんが、ご理解をお願いします。お金を取っている訳ではないため、そこはPCAの守備範囲のような広い心を持って許して欲しいです。

 

総括

まとめるとー。

TEXのペイロールが削減するのとは対照的に、私の月額のクレカ使用料がどんどん膨らんできていて来月からは節制と節約に励みたいと思います。

以上です。