シーガーない野球ブログ

テキサス・レンジャーズという世界一1回の名門チームを応援しています

【TEX】打てない、抑えられない、守れない。非コンテンダー沼からの脱却は?

どうも、エニグマです。

弱い。弱い。レンジャーズは弱い。

2週間前、今季ここまで低迷が続いているロッキーズ相手に失意の3連敗。以降も負の連鎖を断ち切る事が出来ず現在MLB最高勝率を誇るフィリーズ相手には当然のようにボロ負けし今季2度目の被スイープとなり直近10試合では2勝8敗。シーズンでは24勝27敗と3つの借金、首位のマリナーズとはゲーム差3.0となっています。一体チームに何が起こっているのでしょうか?当記事では打線、投手、守備の3項目から現状の問題点を探っていきます(2024のデータは日本時間5/24時点の数字となります)

 

■Chapter1:打線

 

1 圧倒的な貧打

今季ここまでのチーム低迷最大の原因は打線の爆発力低下にあると私は考えています。昨年2023と今季2024を比較して

打率 .263(MLB2位)→.245(MLB12位)

出塁率.337(MLB3位)→.316(MLB10位)

長打率.452(MLB3位)→.386(MLB16位)

wRC+ 114(MLB4位)→99(MLB18位)

リーグ全体の打低の影響からか昨年から打撃成績を落としているチームはTEX以外にも散見されます。しかし、昨年主な打撃指標でリーグ上位と球界を席巻していたチームが今年はリーグ中位に甘んじていて得点力不足は明らかです。特に直近12試合は上記の数字を含めたありとあらゆるバッティングスタッツがリーグワーストとなっていて全く光が見えない状況にあります。

 

2 対左アレルギー

打線の苦闘ぶりを示すデータとして対左投手の成績も見逃せません。対右投手に関してはMLB全体9位となるOPS.723であるのに対し左相手にはMLB22位となる.653と打線が機能していません。特にシーガーは対右はOPS.835とまずまずの成績である一方サウスポー相手にはOPS.588と例年以上に対左への対応に苦しんでいます。最近15試合では昨年レベルのパフォーマンスを取り戻すような活躍を見せているのでここからは左投手からも打ってくれるのではないかと期待しています。

 

3 満塁での勝負弱さ

今季ここまででTEXは何度満塁のチャンスを迎えたかご存知でしょうか?正解は57でこれはMLB最高の数字となっております。これだけの好機を作りながら得点力不足に喘いでいるのは何故でしょうか?そうです、満塁のチャンスでのパフォーマンスが振るわないからであります。満塁の状況下で打率.211(MLB22位)OPS.527(MLB24位)と勝負良さを露呈してしまい私を含めたファンをガッカリさせてしまうシーンが何度も見られています。

 

■Chapter2:投手

 

1 傷だらけの先発陣とようやっとる2人のおじさんリリーバー

今シーズンここまでの投手陣成績を見てみましょう。

投手 防御率 4.17(リーグ18位)

先発 防御率 3.68(リーグ11位)

救援 防御率 5.14(リーグ30位)

この数字を見てどういった感想をお持ちでしょうか?私は開幕前の予想、想定通りの投手陣のパフォーマンスだと思っています。特に先発は現在6人もの先発投手が故障者リストに入っていて限界ギリギリの人数でローテを回していると考えたらこれ以上を求めるのは酷という程奮闘してくれています。リリーフではロバートソン、イエーツの二人のベテランリリーバーがリードして迎えた終盤のゲームに落ち着きを与える見事な働きを続けています。昨年のチームにはなかった勝ちパターンの安定感。現在数少ないチームのストロングポイントとなってくれています。

 

2 ビハインドで登板するリリーフのクオリティ

先述の1では触れていませんでしたが今季の中継ぎ投手の防御率はリーグ最下位となっています。昨年終盤からクローザーとなったレクラークの不振、POで大車輪の働きを見せたスボーツの故障が影響していると見ることも出来るでしょう。ですが現在のリリーフ陣が抱える最大の問題点はそこではありません。先発降板後からロバートソンとイエーツの2人へとバトンを繋げるリリーフのクオリティ不足。これが最大の弱点であると考えています。ロドリゲス、ヘルナンデス、アンダーソン、ウィン(先日オプションにてマイナー降格)あたりが試合を落ち着かせる事が出来ないため現在の勝ち筋が先発が7回を投げ8回ロバートソン9回イエーツの継投以外難しくなっています。

 

3 故障者リストで球界最高の先発ローテ形成

テキサス・レンジャーズは球界最高の先発ローテーションを揃えています。ILで。

これは海外のTEXファンの間では有名、ミームともなっているフレーズです。先発投手の故障者リスト入りは6人、それもその6名(デグロム、シャーザー、イオバルディ、マーリー、グレイ、ブラッドフォード)が完全版TEXローテになり得る投手なのですからもはや「○○さえいれば〜」という嘆きの声すら出ません。

 

■Chapter3:守備

 

1 突如乱れ始めた守備

上は日本時間5/6のポストでこの時点でTEXはリーグ上位の守備を誇っていました。しかし現在はUZRこそリーグ2位なのですがDRS&OAAは共に悪化しています。記録に残らない失策、際どいプレーでアウトが取れないという訳ではなくシンプルに失策数が増えていてそれが失点に繋がるケースが散見されています。

 

2 ガルシアの守備難は衰え?

2021以降常にリーグ上位の守備指標を記録し昨年自身初のGGを獲得したガルシアですが今年は一転リーグワーストレベルのOAA(-7)にまで急降下しています。元々打球の追い方が緩いという傾向は見られていたのですが今年はスプリントスピードを大きく悪化させていてかつて追いつけていた打球に対して追いつかない、余裕を持って落下地点に入れないといったシーンが頻発しています。また、平凡な外野フライを落球してしまうこともあり視力の低下も心配されます。この傾向が続くとなるとDHへのコンバートが検討されるようになるでしょう。

 

ここまで3つのセクションに分けてチームの問題点を述べてきましたが結局は「怪我」がチームの致命傷となっているのだと思います。怪我人の多さ自慢、怪我を理由に言い訳をするつもりはないのですがこれだけの主力を欠いてしまうと代役でカバー出来る限度を超えているのでしょう。試合の勝ち負けに一喜一憂すのではなく、今はもう何をやっても上手く行かないんだと割り切ってチームを見守る方が良いのかもしれませんね。

追記:本日8時にプレイボールとなったミネソタ戦に敗れ5連敗。不調のトンネルから未だ抜け出せていないようです。

 

総括

まとめるとー。

人生、あまりにも上手く行かない時逆に笑えてきます。

以上です。

【MLB】日本人、何故TEXファンにならない?


どうも、エニグマです。

本来ですと別のテーマでブログ作成を考えていたのですが、現在のチーム状況があまりにも良くないので気分転換がてら今回は少しテイストを変えた内容のブログを書かせていただきます。現実逃避して何が悪い!!

 

「何故日本にはTEXファンが少ないのか?」

先週仕事終わりにSNSを眺めていたら以下のアンケートを見つけました(アンケートを集計したFelix様から引用許可を頂いています)

 

 

このアンケート結果を見たときのファーストインプレッションは「日本にTEXファン全然いないな…」というものでした。確かにポスト内での指摘の通りパドレスファンによるアンケート募集のため正確な実数、実態を反映したものではないかもしれません。そこで何故日本にはテキサス・レンジャーズのファンが少ないのかをファン歴およそ13年の若輩者が数分間考えてみました。

 

 

ここからは先述の10の理由をより深堀りしていこうと思います。

 

①日本人プレーヤー、スター野手の不在

結論から言います。これが全てです。

(ここでブログを閉じないでこの後もお付き合いください🙇‍♀️)

 

過去TEXに在籍経験がある日本人選手はマイナー契約、招待選手を除きますと

伊良部秀輝(2002)

大塚晶文(2006~2007)

福盛和男(2008)

建山義紀(2011~2012)

上原浩治(2011~2012)

ダルビッシュ有(2012~2017)

藤川球児(2015)

有原航平(2021~2022)

以上8名がTEX所属歴のある日本人選手となります。この8選手の中ですと今週日米通算200勝を達成し在籍時の2013年には奪三振のタイトルを獲得したダルビッシュが実力のみならず日本での知名度が抜きんでた存在であると思います。実際彼が所属していた数年間はSNS等でレンジャーズを応援している野球ファンは多かった印象があります。

しかしその日本需要もチームの低迷と再建期突入、2017年トレードデッドラインのダルビッシュ移籍を境に弾けて消えてしまいました。今や日本で「レンジャーズ」といえばスコットランドのサッカーチームの方が知名度があるのでは?と感じています。

また、過去所属選手は全員投手で野手は一人もいないというのも見逃せないファクターです。毎日登板する投手は存在しない一方野手でしたらレギュラーであれば毎試合プレーすることが可能であり自ずと多くの報道・情報が提供されるので日本でもチーム名が浸透しやすいはずです。外野手でしたら現在ガルシアが守備指標悪化でDHコンバートが視野、タベラスは消去法センターという形でのレギュラー、大型新人のカーター&ラングフォードは未知数&未完成ということもあり日本人にもチャンスがあると思います。日本ハムの万波中世さん、レンジャーズはどうでしょうか?

 

②球団の顔となるスター、フランチャイズプレーヤーの不在

私自身は生え抜き至上主義ではないのですが、世間一般的なスポーツファン心理を紐解いていくとやはりフランチャイズプレーヤーの有無は大きいと思います。ここ十数年で見てもドラフト戦略、育成力の不足から自前のスター選手を誕生させられていないのは誰の目にも明らかでしょう。また、現地在住or過去在住でもなければ日本人からしたらMLBのチームはあくまで「外国のスポーツチーム」でしかありません。そういった層をファンに取り入れるためには日本人選手の存在は勿論ですが圧倒的な能力、才能を持ったプレイヤーが必要不可欠ではないでしょうか。野手では今季ここまで不調ではありますがコーリー・シーガー、投手ならTJから復活を目指す惑星最強投手のジェイコブ・デグロムというスペシャルな才能を持つ選手はいますので後は自前のスター選手育成。ヤン、カーター、ラングフォードらがリーグを代表する選手になれること祈っています。

 

③ユニフォームと帽子のデザインがイケてない

皆様に一つ質問があります。

レンジャーズのユニフォームと帽子のデザインはカッコいいと思いますか?

人それぞれ好み、美的センスが違いますしどんな意見があっても構いません。その上で述べさせていただきます。私は良いデザインだとは思っていません。

2024 MLB Uniform Rankings | Just Baseball

上はMLB30球団のユニフォームをランキング付けした記事です。毎年?書かれているようなのですがTEXは常にリーグ下位にランク付けされているようです。ユニフォームはともかく帽子に関してはファッションの要素もありデザインが良いチームのキャップは野球を見ていない一般層にも好まれる(ヤンキースドジャース等)のでもう少しカッコいいデザインにならないものか…というのは無粋でしょうか。

 

④成金ぽいFA補強ムーブ

2021年オフにはセミエンとシーガーを約5億ドルで同時獲得し翌年にはデグロムとも契約を合意させるなど近年テキサスはFA市場で札束攻勢をかけています。海外スポーツでは選手の移籍は日常茶飯事であり契約金の高さ=選手への敬意というのがスタンダードな考えですのでが、日本ではFA市場で大金にものを言わせて選手を獲得する動きは中々受け入れられていません(昔の巨人が代表例)今年世間を騒がせた某通訳のように他人のお金を使うのではなく自チームが所持するお金を使っているのですからそこは許して欲しいです。

 

⑤継続的に勝利するフランチャイズではない

昨年球団創設から63年目で初のワールドチャンピオンを達成しましたがレンジャーズは歴史的に勝利、成功を収めた球団では決してありません。理由②でも少し触れましたが日本と縁もゆかりもない海外のチームが応援されるためには人々を魅了、興奮させるような結果を出すことが大切です。成績の浮き沈みはどんなチームであっても避けられないのですがそのアップダウンの期間や頻度が長かったり多かったりすると気持ちが離れていくファンが出てしまうのは仕方がないことです。ここから数年間は球団史上最高、最強のチームを作り上げて欲しいですね。

 

ボールパーク感に欠ける新球場

現在MLBで使用されている球場で最も新しい施設がレンジャーズの本拠地であるグローブライフ・フィールドとなります。テキサス州特有の気温の高さ、雨量がやや多いアーリントンの球場ということもあり開閉式の屋根付きスタジアムとして建築されました。また入団時の会見でセミエンが言及していましたが最新鋭の設備を備えていて近年のFA市場でチームが選手勧誘に成功している要因になっていると思います。

ただ残念な点が一つあります。それは試合をMLB.TV等で視聴した時に感じるのですが球場が暗く見える点です。プロ野球メジャーリーグの違いは数多く挙げられるのですが球場の開放感、ボールパーク性に関してはMLBに軍配が上がると考えています。青空の下での野球を観戦!!というイメージを持ってメジャーを視聴する方々にとってはグローブライフ・フィールドは少し殺風景に映るのではないでしょうか。また、芝が人工芝ということも景観の物足りなさを助長しているかもしれません。

 

イチロー大谷翔平の日本人スーパースターと同地区チームだった

私自身メジャーリーグを視聴した当初からTEXファンであった訳ではありません。興味も持ってから4年から5年ほどはイチロー松井秀喜松坂大輔を中心に日本人選手の活躍をメイン軸に観戦していました。その中で応援している日本人選手が所属する地区のライバルチームの成功、対戦相手の選手の好成績が煩わしく邪魔に感じる時がありました。そのような視聴スタイルを過去していた、そして現在している方々だと共感していただけると思います。

この考えを踏まえるとイチローマリナーズ)、大谷翔平(現ドジャースエンゼルス)の2人の日本人スタープレーヤーの競争相手になっていたテキサスが日本人に応援される可能性は低くなるのではないかと思います。競争すべき、倒すべき相手を応援する人はまずいないでしょう。

 

⑧打線で打ち勝つチームは日本人にウケない

ここから話す3つの理由はジョークのような内容となりますので真剣に受け止めずに軽い気持ちで見て欲しいです。あくまで主観になるのですが日本は甲子園の影響から投手を中心にディフェンシブなチームを、野球が好まれているような気がしています。

それとは対照的にテキサスは球団の歴史を見ても強力打線の力で打ち勝つチームカラー、カルチャーを強調しています。投手力は二の次、兎にも角にも打線と得点を前面に出していく球団でそれが日本人にウケていないのではないかと推測しています。

 

⑨近年NPBにやって来るTEX出身選手の成績が振るわない

ここ数年日本に多くのTEX傘下のマイナー選手、元TEXのメジャーリーガーが来日しNPBでプレーしています。特に巨人はコロナ渦以降スモーク、ハイネマン、メンデス、ブリンソン、オ○○ア、そして先日入団したヘルナンデスと6人ものテキサス産プレーヤーと契約しています。しかし近年のNPB助っ人選手の苦戦も相まって活躍、リーグに定着する姿を見せられていないようです。日本の野球ファンが贔屓チームの助っ人選手の産出チームを気にかけているかどうかは分かりませんがこれだけ活躍していないとテキサスに対する心証が悪くなっているのではないかと心配してしまいます笑

 

GMプリンストン大卒なので学歴コンプを刺激してしまう

現在テキサス・レンジャーズGMを務めるクリス・ヤングGM。彼がオールスターにも出場した経験もある元MLB選手であることはMLBファンでしたら周知の事実でしょうが彼の出身大学を即答出来る方は多くないと思います。彼は世界屈指の名門大学であるプリンストン大学ニュージャージー州)を卒業していてそこで政治学を専攻していました。野球が上手い、メジャーリーガーと言うだけで妬みを受けてもおかしくないのですがそれに加えて高学歴となると学歴コンプレックスを感じてしまい親しみの持てる人物にはなり得ないでしょう。また身長208cmの高身長なので精神的のみならず物理的にも見下されてしまうというのもマイナスポイントになっているのではないでしょうか。

 

総括

まとめるとー。

この世には2種類の人間がいる。テキサスファンとそうでない人間だ。

以上です。

小さなボートのようだった開幕1ヶ月をプレイバック

どうも、エニグマです。

MLBが開幕してからちょうど1ヶ月が経過しました。日本では大型連休が始まったらしく(休みって何??)月の変わり目という丁度良いタイミングですので3,4月のテキサスを振り返ろうと思います。

 

①鬼門の4月を5割で乗り切る

rangers-seagernaiblog5.hatenablog.com

4月の頭にこのようなブログを投稿した通りテキサス・レンジャーズは開幕から正念場とも言えるような厳しい日程をこなさなくてはなりませんでした。4月から17連戦という大型連戦がありその最後10試合は敵地でのゲーム。それもHOU,DET,ATLと非常にタフなマッチアップが予定されていてここで大きく負けを記録してしまうのではないかと危惧しておりました。

先に結果を述べると当ブログ執筆時点(4/29)で今季成績は15-14でわずかに勝ち越し5月(現地時間では4/30のナショナルズ戦が4月ラストゲーム)を迎えることになりました。特にここ10試合は連勝は1度もなく、貯金1と勝率5割を反復横跳びするドキドキの成績となっていました。3,4月の最高連勝と連敗は共に3と大きな波風に吹かれることがない小さなボートの旅路のようなシーズンの幕開けだったように思います。

 

②打線、打てん中止

今季ここまでにテキサスにおける最大の誤算は?と尋ねられたら皆様はどう回答するでしょうか。先発投手に故障者が多発、勝ちパターン以外のリリーフ(バーク、アンダーソン、ロドリゲス、プルイット等)が揃って期待を裏切る背信投球を犯してしまったことが挙げられるかもしれません。ただ私はここまでチームがやや苦戦している最大の要因は打線の低調にあると考えています。特に昨年WSMVPに輝きチーム最高の打者であったコーリー・シーガーはオフのヘルニア手術が尾を引いているのかここまで打率.238 本塁打2 OPS.642と鳴りを潜めています。また今季の打線の注目株であった二人のルーキー、エバン・カーターとワイアット・ラングフォードも要所要所で大器の片鱗を見せているのですがチームに大きなインパクトを与える選手となれていません。5月からは心機一転し活発で破壊力のある打線を見たいです。

 

③3,4月の投打MVP

大型トラックの初速のようなスローなスタートだったチームですがその中で輝きを放ちチームに貢献した選手を野手、投手から一人ずつ選出したいと思います。

野手→マーカス・セミエン

 

投手→カービィ・イエーツ

 

野手ではfWAR&rWAR共にチームトップ、今季ここまでリーグ最高レベルの守備力でチームを牽引するセミエンをここまでのMVPに推したいです。ここ数試合は低空飛行となっていますが先日のレッズ戦では8回裏に決勝点となるホームランを放ちチームの苦境を救いました。低調な打線の中でキャリアハイペースで打棒を振るっているアドリス・ガルシアも候補にしようと考えていました。がしかしガルシアは体重増+加齢による衰えなのかスプリントスピードを大きく落としてしまい今季は評価の高かった守備力に綻びが生じています。バッティングだけでなく野球における守備、走塁能力を鑑みた結果セミエンを選出させていただきました。

投手では故障者リストに入っていなければ間違いなく今季突然のブレークを果たした子ディ・ブラッドフォードが最有力候補でした。しかし今回はシーズン途中からクローザーに定着し未だ防御率0.00を誇っているイエーツをチョイスしたいです。球種は速球とスプリットの2つ、それも速球は最速で95マイルが出るか出ないかという現在のMLBでは遅い部類なのですが未だ被長打はゼロ。もう一つの持ち球であるスプリッターは未だ被安打.000、空振り率42.9%と支配的なマネーピッチとなっています。

 

逆に最もチームの足を引っ張った選手は今季更なる飛躍を期待されていたジョシュ・ヤンに長期離脱となる死球を与えたレイズ所属のフィル・メイトン投手になるでしょうか。正三塁手であるヤンが不在というチームの窮地でステップアップしたのが次に紹介する選手になります。

 

④Joshの穴はJoshが埋める

開幕前スミスがチームにとって重要な選手になると誰が予想できたでしょうか?先述の通りジョシュ・ヤンが手首を骨折してしまいチームに大きな危機が訪れましたがそれを補うかのような好成績を収めています。打率.304はチームトップ、OPS.858&rWAR1.3はセミエンに次ぐ数字でまさにJosh(Jung)の穴をJosh(Smith)で埋めた格好となりました。このままこの水準で打ち続けるのであればヤンが復帰後は控えに回るのではなく外野での起用がメインになっていきレギュラークラスになるかもしれません。

 

⑤飛び出せルーキーの森

世界一になった翌年のチームは大抵実績のある選手がロスターの大部分を占めておりルーキーが4月時点で何人も昇格&MLBデビューというケースは少ないと思います。しかし今季ここまでのTEXはトッププロスペクトであったラングフォード以外にも多くの若手選手がメジャーデビューを果たしています。

ワイアット・ラングフォード(22)傘下1位

ジャスティン・フォスキュー(25)傘下4位

ジャック・ライター(24)傘下7位

デービス・ウェンデル(26)

コール・ウィン(24)

ラングフォードに関しては後述でしっかり話すので残りの4人について話していきます。フォスキューはアストロズの守護神ヘイダーからMLB初ヒットを放つ幸先の良いスタートを切ったと思ったらその後故障でDL入りと残念な結果に。そのフォスキューの穴埋めという形で昇格したウェンデルはMLBの壁に早くもぶち当たったような寂しい数字ですが先日のレッズ戦では嬉しいプロ初本塁打を記録しました。2021年ドラフト全体2位、MLB通算162勝の名投手アル・ライターを父親にもち大きな期待を受けてきたジャック・ライターでしたがMLB初マウンドとなったタイガース戦では課題の制球力不足から悔しいデビュー戦を経験しマイナーへ降格となってしまいました。マイナーでは昨年までとは違う姿を見せていますので一回り大きくなってMLBに戻って欲しいです。

ここまでの3人とは異なりコール・ウィンは今季チームの中で大きな役割を担う存在になっていくかもしれません。ここまでビハインドの場面での登板のみでプレッシャーがかかる局面でのマウンドはまだありませんが未だ失点どころか被安打すらなし。今季から本格的にスプリッターを投球バリエーションに加えたそうで同球種を操るイオバルディ、イエーツから色々レクチャーを受けているようです。現在のブルペンからレクラーク、ロバートソン、イエーツの3人が今季限りでいなくなる可能性があるチームにとってウィンがリリーフに定着すれば非常に大きなリソースとなるでしょう。

 

⑥ラングフォードってどうなん?

先程今季ここまで5人のルーキーがMLBデビューを果たしたと紹介しましたがその新人5人の中で最高の選手、傘下1位の選手がワイアット・ラングフォードであります。スプリングトレーニングで快音を連発し開幕ロスター入り&スタメンを掴み取るなど今季のAL新人王有力候補の1人と高い評価を受けていました。

しかし開幕1ヶ月は期待されているような数字を残せずプロの洗礼を浴びる結果となっています。高めのゾーンでの速球への対応、引っ張る打球が少なくボールへ合わせるようなソフトな打球が目立つなどいくつかの課題が見られます。

ではラングフォードは5月以降もこのまま低調な打撃が続くのでしょうか?彼が反撃の5月を迎えるかどうかを握るある一つのデータを紹介します。

 

 

上記2枚の画像は「ワイアット・ラングフォードは今季ゾーンの外側(ボール球)をストライクとコールされた数がMLBで最も多い選手である」ことを示しています。とりわけ外角低め付近のボールをストライクコールされるケースが際立っているようです。某人気漫画で「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」という有名なセリフがあるのですが現在のラングフォードは審判のコールによって生きる(出塁)か死ぬか(凡退)が委ねられる不運な状況にあるのではないかと考えています。

今年大きな物議を呼んだエンジェル・ヘルナンデス主審の外角のボール球を3球連続でストライクコールした際の打者がラングフォードでありこのデータを裏付ける、象徴するような1シーンでありました。

とはいえ4月(日本時間)最後の試合である29日の試合では待望の初ホームラン、それもランニングホームランというラッキーな形でMLB初HRを放ちました。ここから状態を上げていって欲しいですね。

 

⑦逆襲の5月、キーマンとなる選手は

ここまでご覧いただきありがとうございます。最後に逆襲を狙う5月の鍵を握るキープレイヤーを挙げてブログを締めようと思います。

その選手とはやはりコーリー・シーガーでしょう。既に述べた通り今季は非常に低調なスタートとなり打撃の質でもここ数年ほどの優秀さ(zwOBA、xBAなど)を示すことが出来ていないようです。ですがシーガーは例年3,4月は打率.250前後、OPS.700程度のどこにでもいるような平凡な成績でスタートすることが多いためある意味ここまでの不振は予定通りと言えるかもしれません。昨年の爆発的な打線の中心にいたのは間違いなくシーガーであったため5月の反撃を願うばかりです。

 

総括

まとめるとー。

今から8年ほど前元TEXのイアン・キンズラー(当時タイガース所属)がエンジェル・ヘルナンデスに対して「明日から別の仕事を探すべき」と発言していたのですが本当に明日から他の仕事を検討すべき時が来ているのではないかと思います。

以上です。

 

テキサスの4月の日程厳しいって。ガチで危機感持った方がいい

 

どうも、エニグマです。

先月29日遂に開幕を迎えました。世界一翌年のホーム開幕戦ということもあり優勝バナーの掲示、チャンピオンリング授与、ゴールド仕様のユニフォーム&帽子着用など様々なイベントが目白押しだった開幕カード3連戦。簡単にではありますがこの3試合を振り返ってみたいと思います。

 

□GAME1

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この試合は投手陣とジャンコウスキー、ハイムに尽きるでしょう。開幕投手の大役を務めたイオバルディが6回2失点としっかりとゲームを作れば中継ぎで登板したイエーツ、スボーツ、延長タイブレークで満塁のピンチを凌いだロバートソンが無失点でカブス打線を抑えていました。9回表にはファールボールだったにも関わらずインプレー中と判定されてしまいハイムの抗議も実らず2塁からランナーを返してしまう不運な失点を喫してしまいました。このピンチを救ったのが9回裏代打で出場したトラビス・ジャンコウスキー。フルカウントから振り抜いた打球はライトスタンドに突き刺さる値千金のホームランとなり球場は大興奮の渦を巻き起こしました。タイブレークに突入した10回裏では2アウトから先のイニングで誤審により辛酸を舐めたハイムが怒りをぶつけるかのように右中間へ打球を運びサヨナラヒット。開幕から劇的なゲームで大変満足しました。

この試合でメジャーデビューを果たしたラングフォードは2打席目に犠牲フライ、3打席目にはMLB初安打となるショート内野安打を記録しました。右打者でありながらこの当たりで内野安打を奪うのは驚異的な脚力です。

 

□GAME2

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開幕2戦目にして本来は先発5番手想定のブラッドフォードが先発となり大変不安だったのですが2回にスワンソンへホームランを許して以降は要所を締める丁寧なピッチングで5回2失点と十二分の働きでした。打線も今季新加入のウォルシュの本塁打から徐々に機能し始め終わってみれば8回までに11もの得点をスコアボードに刻みました。スプリングトレーニングでの実戦が非常に少なく試合勘が心配されていたシーガーとヤンですがシーガーは1試合4安打、ヤンは今季第1号と早期に結果を出してくれたのは嬉しかったですね。

 

□GAME3

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本日日本時間朝方に行われた最新のゲームですがとにかくグレイ、そしてレクラークが良い投球を出来なかったことに尽きますね。初回にモレルに被弾を許し3点を献上するとそれ以降もグレイは立ち直れませんでした。特にストライク率が50%を割ってし待ったことからも伺えるようにコントロールに苦しんでいた様子でした。バントを受け取ったウレーニャ、ロドリゲスはランナーを抱えながらも複数イニングを無失点と粘りのピッチングを見せていたのですが9回に登板したレクラークが大誤算。グレイ同様制球に苦戦し1イニング3四球を記録してしまう厳しい結果となりました。病み上がりのシーガー、欠場のハイムを欠いた打線でしたがラングフォードに公式戦初の長打(3塁打)が飛び出す等それなりに機能していただけに悔しい1敗でした。

 

では開幕カードの振り返りはここまでにして本題へ。開幕カードを2勝1敗とまずまずのスタートを切ったレンジャーズですが4月の27試合の対戦相手と日程が非常に厳しいものとなっているのです。

 

4/2,3,4 @レイズ

4/6,7,8,9 アストロズ

4/10,11,12 アスレチックス

4/13,14,15 @アストロズ

4/16,17,18,19 @タイガース

4/20,21,22 @ブレーブス

4/24,25,26 マリナーズ

4/27,28,29 レッズ

❇︎日時は日本時間

 

①今季5割超えが期待されるチームとの対戦がズラリ

上記の日程を見ても分かるように4/10,11,12に予定されているアスレチックス戦を除く全てのチームが今季5割またはそれ以上の成績が予想されているチーム、いわゆるコンテンダーと呼ばれる球団とのマッチアップが4月に待ち受けています。先発陣の故障者が多く出ていてローテの脆弱性が度々指摘されている現在のTEXにとっては見た目以上にタフな相手と戦わなくていけません。

②17連戦+アウェー10連戦

30日しかない4月に27試合実施という過密さからも分かるようにMLB特有の大型連戦が開幕すぐにやってきます。4/6のHOU戦を皮切りに17連戦、さらに13日からは敵地10連戦と中々息がつけない日程となっています。

③いきなり4月にアストロズと7試合!?

昨年終盤まで地区優勝を争いALCSでもGAME7まで縺れる死闘を繰り広げたテキサスとヒューストンですが4/6〜9、4/13〜15の間にいきなり7試合が予定されています。前回のブログ(【TEX】開幕直前!!個人的2024シーズン注目ポイント7選)でも言及したのですが昨年レンジャーズはRSでアストロズにとにかく勝てずシーズンで4勝9敗と大きく負け越す結果となりました。特にホームであるはずのグローブライフ・フィールドで昨年シーズン&プレーオフで1勝しか出来なかったのは本当に悔しかったです。全13試合ミニッツメイドで野球しないか?

 

前述の通り厳しい日程が待ち構えている4月なのですが5月は一転して緩やかなスケジュールとなっています。

月後半にPHIやMIN、昨年WSで相見えたARIという強敵との対戦はあるのですが全体を見たら4月比でかなりイージーな日程であることが分かると思います。仮に4月に勝ち星が伸び悩んだとしても5月で取り戻すことは十分可能です。5月になれば現在マイナーで調整中のロレンゼンがメジャーの舞台に戻っていてシャーザーも同月中に復帰の噂も出ているため戦力的には少し余裕も出てくるはずです。

 

次回のブログ更新はゴールデンウィーク中の予定です。開幕1ヶ月経過時点での成績や所感を述べるような内容になると思います。

 

総括

まとめるとー。

本日レクラークが制球難から自滅していたように今年もまたブルペン陣に課題を抱えるシーズンになりそうですね。

以上です。

【TEX】開幕直前!!個人的2024シーズン注目ポイント7選

どうも、エニグマです。

気付いたらもう明日から2024シーズンが始まりますね。当記事では今季のレンジャーズで注目したい7つのポイントを個人的見解ですが紹介して行こうと思います。実は2日前にブログの大部分を書き終えていて開幕ロスター発表まで投稿を待とうとしたのですがもう我慢出来ないので公開します(笑)

 

①今季の打線はフランチャイズ歴代最強?

突然ですが質問です。1シーズンにおけるレンジャーズのチーム得点最高記録は何年に達成され何得点か即答出来るでしょうか?正解は1999年、945得点となります。イバン・ロドリゲスラファエル・パルメイロフアン・ゴンザレスを中心とした強力打線で歴代最高得点に加えチームOPSフランチャイズレコードとなる.840をマークしレンジャーズ史上最も優れた打線と評価している方が多いと思います。

ですが今年の打線はその1999年と同レベル、もしかするとそれ以上の破壊力を秘めた破壊力を持ったラインナップになるかもしれません。セミエン、シーガー、ガルシアの3人はLAD&ATLのビッグ3にはやや劣りますがリーグ屈指のトリオだと思います。その他にも2022年ALのシルバースラッガー賞を獲得したロウ(開幕はIL)、得点圏で勝負強さを発揮するハイム、昨年6月まではAL新人王の筆頭候補であったMLB2年目のヤン、粗さは目立つもののそのヤンよりも若く2桁本塁打と2桁盗塁を達成可能なパワーとスピードを兼ね備えたセンターのタベラス、ユーティリティプレイヤーのデュランが打線に並びスターと若手が上手く融合した魅力的なチームになりつつあります。

待って。先に紹介した選手は昨年もプレーしていて選手の成長だけで昨年881得点(チーム歴代6位)のチームがどうして今年歴代最高の打線になり得るの?と疑問を持ったかもしれません。ですが昨年と今年の打線で明らかに違う点、チームをブーストさせることが可能な要素がありますよね?それは次に紹介する2人のルーキーです。

 

エバン・カーター、ワイアット・ラングフォードという新時代

今年1月にMLB公式からMLBプロスペクトランキングトップ100が発表されたのですがそのトップ10にレンジャーズから2人のプレイヤーが選出されました。5位のエバン・カーター、6位のワイアット・ラングフォードです。

カーターは昨年9月にガルシアの負傷による応急処置としてAAAからコールアップ、MLBデビューを果たしシーズンではわずか23試合の出場で.306/.413/.645の卓越した打撃を見せスプリントスピードを活かした走塁や守備でワイルドカード獲得に大きく貢献しました。プレーオフでもその勢いは衰えず初打席から6打席連続出塁で途中からは3番起用されるなど新人離れした鮮烈なインパクトを残しデビューからわずか2ヶ月足らずでチャンピオンリングを手にすることに。20年ドラフトで最大のサプライズ、パニックバイとも評価された選手としては小説のような出来過ぎたストーリーですが彼の本当のキャリアはここからがスタート、昨年の活躍は序章に過ぎなかったと言わせる働きを期待しています。

そんなカーターとは対照的にラングフォードはアマチュア時代からスターの素質を見せていた逸材で昨年23年ドラフト全体4位でTEXに入団しました。マイナーではルーキー、シングルA、ダブルA、トリプルAのいずれのカテゴリにおいてもOPS1.000超えの圧倒的なバッティングを見せ今季スプリングトレーニングにも招待され一部メディアからは「開幕戦から出場する可能性があるのでは?」という声も聞こえていました。

正直に言うと私は「初めてメジャーレベルの投手と対戦するのだからマイナー時代のように簡単に打てないのではないか?」と思っていましたし自身のXでも言及していましたがそれは全くの杞憂でした。STでも圧巻のバッティング、パワーを披露し開幕までおよそ1週間前に開幕ロスター入り&スタメン起用が決定しました。

ラングフォード選手、私が雑音でした。

 

③先発陣に希望はあるか?

見立てが明るい打撃陣と対照的に暗雲が立ち込めているのが投手陣となります。開幕時点での先発ローテは以下になると予想されています。

①ネイサン・イオバルディ

②ジョン・グレイ

③アンドリュー・ヒーニー

④デーン・ダニング

⑤コディ・ブラッドフォード

正直スターターだけ見るとコンテンダー、プレーオフ進出はおろか勝率5割レベルのチームのクオリティであると言わざるを得ません。開幕直近でFA市場に残っていたマイケル・ロレンゼンを緊急獲得し最低限のバックアップと層の厚さをキープ出来ましたがボールの出力が高い投手が少なく迫力のない先発陣となっていて苦戦が予想されます。

しかしこの危機的状況を改善してくれるかもしれない3人の投手がこの夏チームに加わります。昨年TDLで電撃移籍で加入したマックス・シャーザー、オフに2年2200万ドルで契約したタイラー・マーリー、そして伝説の超エースジェイコブ・デグロムです。確かにシャーザーはヘルニア手術、デグロムとマーリーはTJ手術と大怪我からのカムバックとなるため復帰序盤からのパフォーマンスに過度の期待は禁物です。ですが彼らが復帰し先発ローテに加わってくれると現在の先発陣の3人程度をブルペンに回すことが可能になります。そうするとスターター同様に不安だらけなブルペン陣の底上げにつながりますし彼ら3人の復帰は先発、ブルペン共にエナジーを注ぐことになるでしょう。

❇︎本日28日ESPNのバスタ・オルニー記者がシャーザーのリハビリが想定以上に前進していて5月までに復帰の可能性もあるという報道がありました。早く戻って来て欲しいですが焦らず万全のコンディションでカムバックして欲しいです。

 

④今夏TDLの注目ポイント

TEXは昨年のTDLで前述のシャーザーに加えジョーダン・モンゴメリーアロルディス・チャップマン(母親の乳揉むな)、クリス・ストラットン、オースティン・ヘッジスと積極的な補強を見せ球団初のワールドシリーズ制覇の大きな原動力となりました。昨年12月のMLBトレードルーマーズの記事ではチームはTDLの補強のためにオフの補強を控えている、その背景にはペイロール拡大によるラグジュアリータックス(贅沢税)の追加徴税を避けたい狙いがあるのでは?と推察されていていました。昨年同様バイヤー側でTDLを迎えるのであれば確実に戦力補強の動きがあると思われます。

では今夏TDLで最大の補強ポイントはどこでしょうか?私はリリーフ投手獲得に注力すべきであると思います。理由は以下の3点です。

①デグロム、シャーザー、マーリーの復帰で先発補強の必要性が低い

②打線は怪我人が続出しない限り既存戦力で十分なクオリティ

③リリーフ投手はTDLで一番対価が低く済み獲得のハードルが低いポジション

現在TEXブルペンのコアとなる投手はホセ・レクラーク、ジョシュ・スボーツ、新加入のデビッド・ロバートソンの3人が挙げられます。その3人に加えカービィ・イエーツ、ブロック・バーク、ジョナサン・ヘルナンデスらが中継ぎの脇を固める布陣となるのですが今季の先発陣同様にプレーオフ進出を目指すチームとしては質、量共に心許なさがあるような気がします。上記の3つ目の理由にもあるようにリリーフ投手は先発や野手以上にトレード価値が低く毎年市場に出てくる数が多いポジションです。昨年のチャップマンやストラットンのようなレンタル選手を獲得しブルペンの底上げを図って欲しいですね。

 

⑤接戦での勝負弱さを克服出来るか?

昨年世界一を達成したチームが勝負弱い!?と不思議に思った方がいられるかもしれません。しかし「1点差ゲーム」「延長戦」の2つのカテゴリでレンジャーズはリーグワーストクラスの戦績であることが数字で明らかになっています。

baseball-referenceからの引用となりますが以下の画像を見てください。

⑴ 1Run 1点差試合のチーム成績

⑵ ExInn 延長戦でのチーム成績

 

引用:www.baseball-reference.com

上の2枚の画像を確認していただくと1点差、延長戦の試合で昨年のレンジャーズは苦戦していたことが確認出来ると思います。得失点差で見るとTBの+195に次ぐリーグ2位の+165、MLB全体で見てもリーグ4位の高水準でありピタゴラス勝率(ここでは説明を省きます)では96勝可能なチームであったことがデータ上では示されています。もしこの課題をある程度改善出来るのであれば投手陣に課題を抱える編成ではありますが今季もプレーオフ争いに参戦するチームになるのではないでしょうか。

ではこの接戦、延長戦の苦戦はリリーフ陣の脆弱さをはじめとした必然的なものだったのか?それとも単純に運に見放されてしまったのか?どちらなのか考察したいのですが当ブログでは以下の結論で締めくくりたいと思います。

どちらもありうる・・・そんだけだ

 

⑥Beat HOU Beat SEA

野球という競技においてチームが勝つためには何が必要となるでしょうか。得点を取ること?正解です。失点を防ぐこと?それも正解です。先発投手がゲームを作ること?それまた正解です。監督のマネジメント能力?それも非常に大切です。

では少し話題を変えて。プロ野球のような年間3桁以上の試合をこなし優勝orプレーオフ出場をするには何が必要となるでしょうか?先の話題のように様々な要因が挙げられますが一つ結論を出すとすれば「自チームと成績が近いライバルチームとの直接対決に勝利する」と定義したいと思います。昨年前半戦は地区首位を快走していたテキサスはシーズン最終戦で地区優勝を逃してしまったのですがその最大の原因は同地区&同州のライバルであるヒューストン・アストロズとの対戦成績にありました。13試合の対決で4勝9敗と大きく負け越してしまい特に本拠地のグローブライフ・フィールドではプレーオフの3試合を含めると1勝9敗と全く歯が立ちませんでした。その一方でHOU同様に地区優勝を争ったシアトル・マリナーズとの対戦成績は9勝4敗と相性が良く終盤の激しいデッドヒートでSEAに対しては理想的な試合運びが出来ていたと思います。今年も昨年と同じくこの3チームでの三つ巴となる可能性が高いため如何に直接対決で勝利を重ねることが出来るかが地区優勝への道を切り開くと信じています。

 

⑦地元でのオールスター開催

ここまではチームの成績、戦力についての分析でやや堅苦しい内容でしたが最後は食後のデザートようなソフトな内容で筆を置きたいと思います。今夏のMLBオールスターはグローブライフ・フィールド、レンジャーズの本拠地での開催となります。テキサスでのオールスターゲーム実施は1995年、あの野茂英雄投手がナショナルリーグの先発を務めたシーズン以来となります。久しぶりのチームの躍進ということで昨年シアトル開催のオールスターゲームの段階でファンによる熱心な投票(悪く言えば組織票)があり代替選手を含め6人ものプレイヤーを夢の祭典へ送り込んでいました。今年はそこに新人のカーターやラングフォードにも得票が注がれる可能性があるため日本の阪神タイガースのようなASになってしまうのではないか?と若干心配しています。そう言えばどちらも昨年のチャンピオンシップチームですね笑

 

次回のブログ投稿ですが開幕カード3試合終了後となる予定です。3試合を簡単に振り返りながら4月に待ち受ける厳しい日程を確認していきます。

 

総括

まとめるとー。

千里の道も一歩から。チャンピオンチームとして連覇が期待されるシーズンですが1試合1試合を丁寧に大切にして戦って振り返ると今年もプレーオフに出ていたという1年になれば良いなと思います。まずは開幕カードを勝ち越して波に乗りたいですね。

以上です。

スプリングトレーニングを振り返りながらチームの近況を確認

どうも、エニグマです。

本日27日(現地26日)を持ってスプリングトレーニング全日程が終了しました。当記事では開幕まで残り2days時点でのレンジャーズ関連の情報をいくつか紹介&シェアしたいと思います。

 

・ラングフォード、開幕ロスター入り!!

先日当ブログでも言及していたワイアット・ラングフォード(MLB全体6位プロスペクト)が開幕ロスター入りを勝ち取りました。プロ入り後初めてのSTで打率.365、本塁打6本、20打点、OPS1.137の堂々の成績で新戦力の台頭や明るい話題がやや少なかったチームで輝きを放った存在でした。ST最終戦レッドソックス戦では2本の2塁打を記録しましたがその打球速度は114.1マイルと109.8マイルと驚異の数字を叩き出しメジャーで戦う準備が出来ているように見えます。スプリングトレーニングでは背番号82を着用していましたがMLBでは母校のフロリダ大学で付けていた36でプレーするようです。

メジャー未経験の新人の打球の速さじゃない…

 

・開幕に間に合ったシーガー、ヤン

当初はスプリングトレーニング全休で開幕に間に合わない可能性が高いと報道されていたシーガーでしたが順調な回復を見せ開幕前に復帰することが出来ました。本拠地グローブライフ・フィールドでの2試合ではヒットが出ませんでしたが既に2本の安打を放っていて後は実戦感覚だけではないでしょうか。

シーガーと時を同じくしてヤンもふくらはぎの負傷から復帰しグラウンドでプレーを見せてくれています。数週間前までは全力疾走の制限がチームから出ていてコンディションに不安を抱いていたのですが特に身体を庇うような動きはしていなかったように思いました。相変わらず?外のスライダー、カッター系への対応に苦しんでいて何とか克服して欲しいのですが…取り敢えず今は復帰出来たことに感謝します。

 

・弱い、弱い、テキサスは弱い

前述したシーガーとヤン、アドリス・ガルシアの調整遅れ、そしてST中盤にはナサニエル・ロウが脇腹を負傷してしまうなどフルメンバーで戦える試合が少なかった影響もあるのでしょうが昨年リーグ最多得点を記録した打線の破壊力は鳴りを潜めていました。そのため新人のラングフォードがチーム最強打者となりチームを牽引する試合が目立っていて昨年世界一を成し遂げたチームとしては寂しい春となりました。あくまでスプリングトレーニングは練習試合。明後日からの公式戦では昨年のような迫力のあるオフェンスを見れたらなと思っています。投手陣?あ…うん、次の話題に移りましょう。

 

・開幕カードの先発マッチアップは?

開幕相手のシカゴ・カブスですが初戦がジャスティン・スティール、2戦目カイル・ヘンドリックス、3戦目ジョーダン・ウィックスと既に発表されています。開幕投手のスティールはST最後の登板であっただろう試合で脚に打球を直撃し途中降板していて開幕戦の影響が心配されています。しかし本人のSNSで「問題ない」と発言しており恐らくオープニングゲームのマウンドに立っていることでしょう。

一方レンジャーズ。初戦はネイサン・イオバルディの登板が決定していますがそれ以降の2人が当ブログ投稿時点でアナウンスされていません。有力候補の一人であるジョン・グレイが首の張りで登板をスキップするという不穏なニュースも出ています。首の痛みはあくまで軽症であり明日ブルペンを行う予定でシーズン初登板に差し支えるものではないと報道されていますが不安が拭えません。グレイが登板可能でしたらもう一人の先発はダニングorヒーニーになるのではないでしょうか。

 

カブス-レンジャーズのマッチアップが開幕戦最高額!?

この投稿をどこまで信用していいのか分かりませんがCHC-TEXの開幕戦が本国アメリカでの開幕戦で最もプレミアムなチケット(チケット最安値が最も高い)となっているようです。フランチャイズ史で一生に一度しか起こりえない「初優勝翌年のリング授与セレモニー」となれば地元民や熱心なレンジャーズファンであれば足を運びたいというのが自然の成り行きでしょうし納得です。対戦相手のカブスが全米屈指の人気チームということもチケット高騰に拍車をかけているかもしれませんね。

 

最後に現在のレンジャーズには関係ないですが番外編として2つのトピックを

①モンティ、アリゾナ行くってよ

昨年のトレードデッドラインで獲得しチーム世界一に大きく貢献したジョーダン・モンゴメリーが遂に移籍先を見つけました。そのチームは昨年ワールドシリーズで対戦相手だったアリゾナ・ダイアモンドバックス。奇しくもWSで勝った選手が負かした相手チームに移籍するという格好となりました。正直サラリーや契約形態に言いたいことがあるのですがとにかく開幕前に移籍先が決まって良かったです。昨年のシーズン終盤、プレーオフでの熱投は忘れません。新天地での成功を祈っています。

 

②巨人からお出かけした元TEX戦士

昨晩ある一人の選手が日本の野球ファン、とりわけ巨人ファンの間で話題を独占しスポットライトを浴びていました。元テキサスのルーグネット・オドーアです。

日本での活躍があまり目に浮かばずパフォーマンスを疑っていたのですがまさか開幕前に退団してしまうとは…開いた口が塞がりません。

 

実は開幕戦前にもう一本ブログ投稿の予定があります。私のXアカウントで告知しますのでもし宜しければそちらの方も読んでいただけると幸いです。

 

総括

まとめるとー。

巨人ファンの皆様、オドーアのことは嫌いになってもレンジャーズのことは嫌いにならないでください!!

以上です。

ワイアット・ラングフォードは開幕ロスター入りの夢を見る?

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どうもエニグマです。

早速ですが質問です。2024年スプリングトレーニングで規定打席に到達している選手で現在OPSがトップの選手が誰かご存知でしょうか?このブログを読む前から分かっている方は相当なメジャーウォッチャーかレンジャーズファンかと思います。

正解はテキサス・レンジャーズ所属のワイアット・ラングフォード、まだMLBで一打席も立っていない若干22歳の青年です。

レンジャーズファンであれば紹介不要だと思いますがまだ知らない方に簡単な説明を。2023年夏のMLBドラフトで全体4位で指名された右投右打の外野手でアマチュア時代の圧倒的なパワー、打撃センスから入団当初から将来のチームの中軸、コアプレイヤーになると期待されていました。昨年およそ2ヶ月プレーしたマイナーではルーキーリーグ、A、AA、AAA4つのカテゴリーでプレーしその全てでOPS.1000超えのハイパフォーマンスを見せ入団時の期待に早速応えていました。先月のアメリ番記者のジェフ・パッサン氏の記事によると昨年ワールドシリーズでチームの主力打者であるアドリス・ガルシアが負傷でチームを離脱した後その代替選手としてラングフォードの名前も挙がっていたようでチームフロントの評価の高さが分かると思います。

*パッサン氏の記事は以下のリンクから

www.espn.com

昨年の充実したプロ生活1年目の圧倒的結果とフロントの期待も相まって今年のスプリングトレーニングでは上位打線で積極的に起用されています。ここまで11試合に出場し打率.379 本塁打4本 OPSは冒頭で述べたようにリーグ最高の1.300とセンセーショナルなスタッツを残しています。調整段階のピッチャー相手、まだデータが揃っておらず警戒をされていないという点は差し引いて考えるべきでしょうが初めて対決するMLBレベルの投手からヒットや四球を奪う姿は非常に頼もしく彼のキャリアが輝かしいものになることを予感させてくれます。

今春の爆発的な活躍により日に日に開幕ロスター入りを切望する声が高まっていて今では主要メディアの多くがラングフォードの開幕デビューを予想しています。さてここで問題。ワイアット・ラングフォードは開幕戦のラインナップに名前を連ねるべき選手なのでしょうか?色々な意見があると思いますが私は大賛成です。理由は次の3つです。

①CBA改定によって変わったサービスタイム

MLBのサービスタイム、年俸調停権などについては詳しく説明しようとするとそれだけでブログが書けてしまうほど濃密でボリュームのある内容ですのでここでは割愛します(そもそもあまり理解してないですw)が21〜22年のロックアウトを経た新労使協定ではチームのプロスペクトがサービスタイムを球団により意図的にコントロールされることの予防策として「プロスペクトプロモーションインセンティブ」、通称PPIと呼ばれる制度が誕生しました。

PPIについても当記事では詳細を省きますがこの制度で注目したいのは追加の指名権ゲットとサービスタイム+1年です。チームのプロスペクトがロスター入りし新人王やMVP、サイ・ヤング賞と言ったアワードを獲得した場合チームの1巡目指名の後追加で指名権が貰えるようになり、新人王投票で1位もしくは2位に入った選手は従来の保有年数に加えてプラス1シーズンチームがコントロール可能な選手となります。レンジャーズはラングフォードに加え昨年終盤にデビューし活躍したエバン・カーターも今季新人資格を持っているためもし仮にカーター、ラングフォードの2人で新人王1位2位を独占した場合TEXは追加の指名権と2人のサービスタイムを1年長く持つことが出来るようになり昨年世界一を達成したチームを更にブーストさせることとなるでしょう。

②爆発力を欠く開幕ロスターへの起爆剤

昨年リーグトップとなる881得点、トップタイとなる233本塁打を放った強力打線が持ち味のレンジャーズですが開幕前から主力打者の怪我に悩まされています。WSMVP、チーム最強打者のシーガーはスポーツヘルニアの手術によりスプリングトレーニングはここまで全試合欠場。昨年サードのレギュラーに定着したヤンは左のふくらはぎを痛めシーガー同様STは未出場。昨年GGを獲得したロウはわき腹を負傷しチームを離脱と内野手のレギュラー3人が現在試合に出ることが出来ません。ヤンは開幕戦には間に合う見込みとの報道がありますがロウは開幕ロスター外がほぼ確定、シーガーは未だ実践デビューのタイムテーブルが不透明という状況です。

シーガーにはデュラン、ロウにはマイナー契約ながらここまで打撃好調のウォルシュと幸いにも代役には目処が付いているため大きな戦力ダウンを食い止めることは出来ていますがやはり打線のボリューム感の薄さは否めません。そこでラングフォードが上位打線に入ることでチームの起爆剤となるバッティングを見せて欲しいです。

③やっぱりラングフォード見たいじゃん

戦略もロジックも何もない、ただの願望なのですが大多数のファンは同じような気持ちだと勝手に思っています(笑)昨年世界一に輝いたあの打線にフルタイムでの稼働1年目となるカーター、バッティングの鬼であるラングフォードが加わったチームを見たくないはずがありません。

他の29チームのファン?テキサスファンになればいいじゃない。

 

TEXフロント、球界関係者、ファンから絶大な期待をされているラングフォードですがまだMLB未出場の22歳です。もしMLBデビュー後壁にぶち当たり低迷したとしてもせめてレンジャーズファンだけは容易に期待ハズレ、バストと言った烙印を押すことなく今年1年を見守ってあげて欲しいなと思います。

 

総括

まとめるとー。

どれだけ凄い才能があろうとプロスペクトには成績の期待はしても成績の計算はしてはいけないと思います。

以上です。